カップルのことをアベックと呼んだ時代がありました。
今と昔でどんな風に恋愛事情が変わったのか?また、昔の古き良き部分とはどういったものなのか?と昔と今の恋愛事情を比較したいと思います。
昭和生まれの人ならアベックと聞くと懐かしい気持ちになるかもしれません。
平成生まれ以降の人はアベックと言われても、ピンとこないかもしれません。
今だからできる素敵な恋愛の方法で、自分が理想とする人に出会えるといいですね。
そんな素敵な恋愛の仕方にも触れたいと思います。
アベックってカップルとどう違うの?
アベックは今、自分の目の前にいる男性と女性の二人きりの組み合わせについて話したい時に使う言葉です。
恋愛関係にある二人というよりは、今、目の前にいる男女の二人組という言い方です。
今目の前に、自分が羨ましいと思うくらいの素敵な男女の二人組がいたとします。
その場合は、「今目の前にいるアベックが羨ましい。」といった言い方でいいと思います。
カップルは今自分の目の前にいなかったとしても、恋人関係であったり、夫婦関係であったりで結ばれている男女の二人組、そして同性愛者同士の二人組のことも含めて言います。
自分が知っている男女の二人組が恋人関係、または夫婦関係になったとき、「あの二人がアベックになったらしいよ。」という言い方はせず、「あの二人がカップルになったらしいよ。」という言い方をします。
自分の目の前に二人がいるわけではないからです。
アベックとカップルは似ているようで少し違うことを分かって貰えたら嬉しいです。
言葉一つでも、似ているようでけっこう違うのです。
アベックはカップルの昔の言い方
アベックという言葉はカップルの昔の言い方です。
もともとの語源はフランス語の「Avec」に由来し、「一緒に」といった意味合いがあります。
英語でいうと「With」になります。
今ほど恋愛関係であることをオープンに出来なかった時代がありました。
オールウェイズ三丁目の夕日の時代、昭和30年代頃から平成の始まりくらいにかけてでしょうか。
日本の景気が一番華やぎ、人々の心も晴れ晴れしていた時代とも言えます。
そんな時代に、アベックは使われていました。
とくに30代~50代にかけての世代の人は聞き覚えがあるかもしれません。
30代の人にはすでに使われていない言葉だったかもしれません。
中でも昭和50年代、フランス人のシンガーソングライターであるジョルジュ・ムスタキ氏の歌が大ヒットしたのをきっかけに、多くの人がフランス語にあこがれ、フランス語を学ぶことが大流行しました。
この頃、とくにアベックという言葉はもてはやされたと思います。
お互い好きだと感じていてもなかなかオープンに出来なかった甘酸っぱい思い出、少しレトロ感漂う写真を見ると思い返しそうな人もいると思います。
元々はフランス語から来ているんだとか
もともとアベックという言葉はフランス語からきています。
フランス語の「Avec」からきていて、男女の二人連れ、二人または二つのものが行動を一緒にすることを言います。
アベック旅行、アベック優勝、アベック飛行といった具合に、男女の二人ペアが何かを一緒にすることを指す場合もあります。
日本にないフランスのおしゃれなものに憧れた時代、少しでも自分たちも近づきたいという気持ちからアベックという言葉は生まれたのかもしれません。
今使うと恥ずかしいものの、どこか甘酸っぱくてレトロ感漂うところがすごく素敵なのだと思います。
昔と今の恋愛の移り変わりを感じてみよう
アベックという言葉が使われていた時代から、使わなくなった現代までにかけての恋愛の移り変わりを見ていきましょう。
昔は恋愛していること自体をオープンにできませんでしたし、結婚となるとお見合い結婚が主流でした。
戦後すぐの頃、現代の70代くらいの人になってくると、結婚するその日までパートナーと会ったことがなかったという話も聞きます。
それだけ好きな人と両思いになり、幸せな時間を過ごし、その先に結婚があったことがすごく貴重な時代だったのでしょう。
今では普通のことかもしれませんが、多くの人が羨ましく思ったのでしょう。
今は恋愛していること自体をオープンにでき、家庭によっては彼氏彼女の存在を10代のうちから親も知っているケースもあります。
お見合い結婚もありますが、婚活するにしてもお互いのことをきちんと理解してからという流れになり、恋愛結婚に近いものがあります。
昔を知らない私たちにとっては、恋愛することや誰かを好きになることは誰にでも与えられている当然の権利のように思ってしまいます。
しかし、そうではなかった時代があったことを知ることで、好きな人と一緒にいられることは幸せなことなのだと理解してもらえたらうれしいです。
アベック&カップル!今と昔それぞれの恋愛事情
アベックとカップルの時代では、時代背景や私たち一般市民の生活レベルや便利さが大きく違います。
恋する年齢や恋人同士が連絡を取り合うツールにはどういったものがあったのかを触れることで、今と昔それぞれの恋愛事情に触れたいと思います。
今の恋愛事情のほうがいい!というわけでもなく、昔の恋愛事情の中だからこそ見いだせた、相手への思いやりや優しさも感じてもらえたらうれしいです。
恋愛経験の年齢
まず、恋愛経験の年齢の若年化が進んでいます。
昨今は子供服も大人顔負けのデザインのものが数多くあり、小学校高学年になってくるとメイクやネイルを楽しむ女子も増えることから、女子であることを意識するのが早くなっているのでしょう。
昔は子供であっても家の手伝いをしたり、大人と同じくらいの仕事を任されたりした時代がありました。
小学校高学年になってくると、自分の勉強時間をキープするだけが精一杯で、兄弟のお守りを任される長男長女も多かったでしょう。
誰かを好きになる恋する気持ちは時代が変わっても年齢が変わることはないかもしれませんが、それを行動にうつせるかどうかには大きな違いがありました。
若い女性、とりわけまだ子供と呼ばれる世代の女の子には、自分を大切にすることだけは絶対に忘れないでほしいです。
世の中には純粋に自分を好きになって近づいてくれる男性もいれば、そうではない人もいます。
甘い言葉にだまされず、冷静な目で相手を判断するようにしましょう。
昔:大人になってからしっかり恋愛をしていた
アベックという言葉が使われていた時代、今よりも家族間において父親のポジションはとても強く、親子関係においても親のポジションは強いものでした。
今でも両親を尊敬する気持ちがあることに変わりはありませんが、友達のような親子関係といった感じのくだけた雰囲気ではなかったでしょう。
こうしたことから、親の傘の下にいる間は恋愛をオープンにすることはほとんどなく、自分で生活できるようになり、大人になってからしっかり恋愛をしている人が多かったです。
今も大人になってから恋愛をしたほうがいいとは言いませんし、たくさん経験をするためにも若いうちに恋愛を重ねておくことはすごく素敵なことです。
ただ、女性の体は自分でしか守れないこと、何かあったときにダメージを受けるのは女性の体のみで、男性から守ってもらえる保証はどこにもないことだけは忘れないでください。
シビアだなと思われるかもしれませんが、自分自身を大切にすることでつまらない男性に引っかかることを防止できますし、本当に好きになった人とだけ恋愛を楽しめる女性になれると思います。