働き方10選【独身編/結婚後編】その時にしかできない女性におすすめな働き方をレクチャーしますについて
各界で女性の活躍が増えてきた今日この頃ですが、女性が働く環境に満足している人も、不満に感じている人もいると思います。

男性と比べてさまざまな雇用形態を選ぶ機会が多い女性ですが、どんな働き方があるのでしょうか。

今回は女性におすすめな働き方を、独身の場合や結婚後の場合に分けて考えていきたいと思います。

女性も男性と同じように働ける時代

1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから、労働者が女性という性別だけを理由に差別されることは禁止されました。

事業主は労働者が女性だからといって、採用や昇進などさまざまな機会において男性と違う基準で扱ってはいけないことになっています。

それ以前は、男性だけ募集する企業や、男性しか管理職になれない会社も当たり前に存在していたのです。

そして結婚や、女性だけの一大事業である妊娠や出産にについても、それを理由に解雇することは禁じられるといった決まりも盛り込まれました。

それから30年以上が経過しましたが、働き手不足や家計の補助の目的のために非正規で働く女性も増え、女性の就業者数は過去最高を更新しています。

理由はどうあれ、時代とともに女性が社会で活躍することがより一層求められるようになっています。

女性だからという理由で働くことをあきらめたくない女性にとっては、これからますます活躍していける社会になっていけるのではないでしょうか。

結婚を機に退職する人は現代は少ない

かつて日本では、女性はいずれ結婚して家庭に入るのだから社会に出て働く必要はない、あるいは結婚したら女性は仕事を辞めるべきという価値観が一般的でした。

就職しても結婚するまでのいわゆる「腰掛け社員」として働き、結婚後は家事と育児に専念する「専業主婦」を選ぶ女性がほとんどだったのです。

しかし現在は、結婚を機に仕事を辞めたいと考える人は少なくなっています。

大多数の女性は、結婚後も継続して仕事をしたいと希望しているのです。

結婚してすぐ専業主婦になってしまうと、まず第一に自分の収入がなくなるので、自由に使えるお金がないという人がほとんどでしょう。

夫の収入で生活できたとしても、教育費やマイホームなどの出費を考えれば無駄遣いはできません。

また、日中は自宅で1人で過ごすことも多くなり、社会との接点が少なくなるため、世間から取り残される不安を感じる人も多くいます。

これらの理由から、辞めざるをえない状況になるまでは、できるだけ長く働きたいという女性が増えているのです。

働き方改革による影響も大きい

働き方改革は労働者が多様な働き方を選べるようにと政府が推進している施策です。

その背景には、人口減少社会による労働力不足の問題があげられます。

労働力を増やすためには、育児や介護などで非正規や短時間しか働けない人の待遇を改善したり、労働生産性を向上させることが必要です。

そしてもちろん、出生率も上げていくことが重要となってきます。

そのため、出産や育児中の女性でも、柔軟な働き方を選べる機会が増えていくことが期待されています。

これまで女性は出産・育児のために残業できないなどの理由で、やりたい仕事を諦めたり、退職してしまうことも珍しくありませんでした。

その反対に、仕事を続けるために子供を持つことを諦めたという話も耳にしたことがあるでしょう。

しかし働き方改革によって柔軟な働き方が実現すれば、正社員であっても、時短勤務やテレワークという選択肢によって、女性もライフステージに左右されることなく継続して働くことが可能となっていくのです。

理想の働き方が実現しやすい

現代に働く女性たちの多くが、継続して長く働き続けたいという意思を持っています。

女性たちが働き続ける上での理想の形は、仕事もプライベートも充実した日々を送ることです。

しかし、実際には仕事に忙殺されて体調を崩したり、仕事は好きなのに辞めざるをえないなどの問題も依然として頻繁に見られます。

そこで働き方改革では、「長時間労働の是正」も取り組みのひとつであり、残業や休日出勤で疲労困憊し、プライベートに割く時間がまったくないという働き方は変わっていくことになります。

また、正社員の収入がなければ経済的に苦しいからと、正社員にこだわって無理をしている場合もありますが、正規・非正規間の格差をなくす「同一労働同一賃金」も今後適用されるようになります。

仕事もプライベートもバランスよく充実させ、結婚などで生活に大きな変化があっても安定して働いていける環境は今後ますます整っていき、理想の働き方を実現しやすくなってくるでしょう。

おすすめな働き方10選【独身編/結婚後編】

それでは、女性におすすめな働き方を見ていきましょう。

女性はどうしても、ライフステージによって生き方を大きく変えることが多くなってきます。

独身の頃と結婚後では、働き方はどのように変わる可能性があるのでしょうか。

独身編

女性が自由な生き方を選べるように時代が変化してきているとはいえ、やはり自由度が高い独身時代に色々な働き方を模索したり、思い切ったチャレンジをしやすいのは確かです。

独身の頃にしかできない、ということもあるのが現実ではないでしょうか。

また、結婚後を見据えて独身時代にやっておきたいことをやる、という考え方もあります。

それが結婚後の自分に役立つかもしれません。

こんな働き方もあるんだなということを知っておくといいと思います。

1:正社員でキャリアアップを目指す

就職して正社員として働くのであれば、とことんキャリアアップを目指してみることもひとつの方法です。

さまざまな知識や経験を積んで、目に見える結果を出せれば昇進や昇給という形で返ってくることもあるでしょう。

するとますます働くモチベーションが上がり、新しいことにチャレンジしたり困難を克服したりという力も湧いてくることもあるのではないでしょうか。

専門の資格を取得したり、転職することもキャリアアップのために必要になるかもしれません。

働く女性にとって自分が仕事を通して成長できたと感じる時は、最もやりがいを感じられることのひとつです。

そうして階段を一段ずつ登ることで着実にキャリアを積んでいくためには、長期的に見て独身のうちから動き始めるのが現実的でしょう。

ある程度がむしゃらに働いてキャリアの道筋をつけておくことで、結婚や出産などのライフステージの変化があっても現場に戻りやすくなります。

2:海外勤務

海外勤務の女性
海外に本社や支社がある会社であれば、海外勤務を希望してみるのも、独身時代のチャンスと言えるかもしれません。

結婚してしまうと、夫の海外赴任に妻がついていくのは珍しくありませんが、その逆はほとんどありません。

単身赴任も同様に、かなり理解のある夫でない限り、なかなか難しいこともあるでしょう。

この場合も早いうちからプランを立てておくことが重要です。

海外勤務の希望を出しつつ、地道に力を蓄えながらチャンスを待つ必要もあります。

念願叶って海外勤務を経験できたら、その実績や培った経験を結婚後の仕事にも活かすことも可能です。

語学力を生かしたい人や、多様な価値観を人生に取り入れてステップアップしたい人にはおすすめの働き方です。

3:やりたい事を職業にする

いわゆるデスクワークの会社勤めだけが仕事ではありませんので、若くて冒険できるうちにやりたい事に挑戦してみるのもアリだと思います。

大人になるにつれて、生活の安定や将来性といったことが、なりたい職種を選ぶ判断基準になっていきますが、子供の頃からの純粋な夢を叶えている人もいます。

ケーキ屋さん、看護師さん、保育士さんなどが女の子には人気だったのではないでしょうか。

どれも専門の学校で学ぶ必要がありますが、一度会社員になったものの夢を諦めきれずに仕事を辞めて、学校に通って再チャレンジする人もいます。

本当にやりたいことがあって、それを仕事にできるのが一番幸せなことですよね。

多少の失敗は経験のうちで、自分の人生の肥やしと言えるかもしれません。

しかし若いうちに多額の借金を背負うようなことになると、その後人生を立て直すためにかなりの時間を費やしてしまうことになりかねませんので、あまり無計画に夢を追い続けないよう気をつけましょう。

4:アルバイトをしながら資格を取る

将来やりたい仕事に必要な資格をとるために、アルバイトをしながら資格の勉強をするのも独身ならではの働き方と言えます。

世の中には難関資格というものが多数存在し、仕事をしながら独学で何年も費やして資格取得を目指している人も大勢います。

しかしそのやり方だと女性の場合、資格取得を目指しながら結婚や出産・育児と重なってしまう場合もあり、寝る間もないほどの大変さになってしまいます。

そこで若いうちに時間の融通がきくアルバイトをしながら、専門の予備校や資格スクールで集中して学び、最短で資格を取ることを目指すという方法があります。

専門性の高い資格であるほど、就職にも有利ですし、いずれは開業などを目標にすることも可能です。

色々な資格を短期間に集中してとっておくことも良いですね。

多くの資格では一定の時間講習を受けたり、実習が必要なものがあり、普通に会社勤めをしていたら到底不可能ということも珍しくありません。

いずれそれらが役に立つことがあるかもしれませんし、積極的に取得しておくのも良いでしょう。

5:フリーランス

フリーランス
自分のスキルにある程度自信があれば、フリーランスという働き方も考えられます。

フリーのライター、イラストレーター、デザイナーなどで活躍している人もいますので、組織に縛られずにバリバリ稼いてみたい、という人にはおすすめの働き方です。

満員電車での通勤に時間を取られたり、ほぼ自分がやり遂げた仕事でも報酬は他の社員との差がない…などに不満があれば、自分の力を試す意味でもやってみる価値はありそうです。

しかしフリーランスの仕事は雇用保険や労災保険などもなく、病気などの事情で働けない場合は収入がゼロになるリスクもあります。

また、仕事を自分で獲得する営業力も必要になりますし、規則もないので自己管理ができていなければなりません。

何もかも自分でやることになるので、それなりに計画を立ててスキルも磨いておかないと、あとあと生活していくのも大変ということになってしまいます。

けれど一度フリーランスとしての働き方を身につけておけば、仕事選びの自由度という意味では将来的にも役立てていけるでしょう。

結婚後編

誰にとっても結婚は人生の一大イベントですが、特に働く女性にとっては多くの悩みが生まれるきっかけとなりやすいものです。

夫と妻の役割分担も進んできましたが、それでも女性側の負担が大きい部分は否めません。

特に出産・育児の面では夫に代わってもらえない部分が多く、出産における身体的な負担はもちろん女性だけが負うものです。

男性の育休取得率はまだまだ低いと言わざるを得ず、取得してもほんの数日というのが実情です。

家庭や子供の世話を一番に考える人もいるでしょうし、積み上げてきたキャリアを無駄にしたくない人もいるでしょう。

ライフイベントに左右されやすい女性の働き方にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

6:パートタイマー

結婚後の働き方として、多くの女性が選んでいるのがパートタイマーです。

家計を助けるためには働く必要があるけれど、家事や育児との両立をしながらとなると、フルタイムの正社員として働くのは大変な努力を強いられます。

子供が学校から帰ってくるまでの間に働く短時間労働や、週に3日だけ働きたい、夫の扶養内で働くなどの柔軟な働き方ができることが、パートタイマーのメリットです。

急な子供の体調不良や学校の行事に合わせて休みを取りやすいなども、子育て中の既婚女性には重要なポイントになっています。

また、主婦のパートタイマーは人手不足が問題になっている現在の社会では、大きな戦力として期待されています。

サービス業を中心に選べる仕事が多く、履歴書不要など気軽に働き始めることができる職場もたくさんあります。

最初はパートタイマーとして働きながらスキルアップして、子供の手がかからなくなってきた頃に正社員登用を目指せる仕事もあり、実際にそうやって活躍している人もいます。

7:結婚前と同じ会社で短時間勤務に変更

結婚を機に退職する女性は以前と比べて大幅に減少しています。

しかしこれが出産となると、さまざまな事情から仕事を辞めてしまう女性が多くなるのです。

乳幼児を大人と同じ生活リズムに合わせるのはかなり大変です。

フルタイムで働こうとすると、満員電車に赤ちゃんと乗って保育園まで行き、預けてから出社するような毎日を強いられる場合もあります。

これでは気持ちが折れてしまってもおかしくないですし、出社するだけでヘトヘトになり、業務に支障が出る可能性もあります。

しかし現在は時短制度があり、育児の場合は3歳未満の子供がいる労働者が対象となりますので、ぜひ利用してみてください。

これは原則として1日の所定労働時間を6時間に短縮できるという制度です。

これに限らず、労働日数を減らすなどの勤務形態のバリエーションもさまざまです。

結婚前から同じ会社で働いてきた場合は、育児によってキャリアにブランクができる不安も少なく、負担を減らしながら働き続けることができます。

8:時間に融通が利く派遣社員

派遣社員
派遣社員も既婚女性が選ぶことが多くなってきました。

派遣社員は求められるスキルが高いイメージがあり、ハードルも高く感じますが、初心者でも可能な仕事も意外とあるので、募集要件をサイトなどでよく確認してみましょう。

また、派遣会社によって仕事に役立つ講座が開催されることもあり、スキルに関する不安を減らしやすくなっています。

派遣社員で働く大きなメリットは、色々な働き方を選べることです。

パートタイマーの場合、多くがサービス業ということもあり、土日祝などの休日に人手が欲しいという実情があります。

そのため休日に働くことを要求されたり、長期休暇がとれなかったりというデメリットがあることも。

その点、派遣社員の仕事は事務系で会社も土日は休みという場合が多いです。

また、最近は勤務時間も時短が選べるようになっていて、契約期間も短期から長期まで都合に合った選び方が可能です。

パートタイマーに比べて時給が高いのもメリットのひとつです。

時給が高ければ、働ける時間が短くても収入の面でかなり有利になってきます。

9:テレワーク

テレワーク
家庭と仕事の両立を目指す上で、既婚女性の働きやすい条件を備えているのがテレワークです。

テレワークは会社の場に限らず勤務することが可能な働き方です。

自宅勤務を選ぶことができれば、さまざまな負担を軽減することが可能です。

会社に出社する必要がないため、朝晩の通勤に時間を取られることもなく、来客や電話の応対で集中力が途切れることもありません。

子供の体調不良でも、お世話をしながら仕事を休まずに進めることができたり、休憩時間にちょっとした家事を片付けたりと時間を有効活用することもできます。

まだテレワークを導入している会社は少なく、色々な課題もあるという新しい働き方ですが、勤務先の会社でテレワークが選べるなら、検討してみてはいかがでしょうか。

10:内職

子供が小さいなどの理由から、短時間であっても外に働きに行くのは難しい、近場に良い働き先がない、という場合に考えられるのが内職です。

内職のイメージとしては手作業で箱の組み立てや、雑誌の付録の袋詰などの軽作業をするものが多く、給与は出来高制で「工賃」として支払われるというものです。

最近はパソコンを使ったデータ入力や文字起こしなどの在宅ワーク業務も、内職という見方もあるようで、これらの仕事は主婦に人気が高いものとなっています。

家事や育児の合間など、手の空いたときに働くことができるので、主婦にはピッタリと言えるのですが、とにかく数をこなさなければ収入と言えるほどの稼ぎにはならないため、思ったよりも大変だと感じる場合が多いでしょう。

手作業の内職で、月に数千円~1万円程度、データ入力なども月に数千円~3万円くらいの報酬が相場のようです。

お小遣い程度であっても家計の助けにはなりますし、こっそり自分のものを買うというのもアリでしょう。

ただし在宅ワークには詐欺業者もいますので、仕事を選ぶ時には注意が必要です。

働き方を考える上で大事な事

働き方にはさまざまな形があることがわかりましたが、女性が働き方を考える上で大事な事とはどんなものがあるでしょうか。

「ワークライフバランス」という言葉があり、これは意欲とやりがいを持って働くことと、充実した私生活が調和した社会を実現していこうという考え方です。

しかし実際は多くの人が、仕事か私生活のどちらかを犠牲にして生きているのではないでしょうか。

特に女性の場合は、仕事か私生活のどちらかを選ばなければならない場面が多いのが現実と言えます。

これは社会全体の問題ですが、現状で可能な限り仕事も家庭もバランスの取れた働き方をするには、早いうちからこれらの問題について考えておくべきです。

将来の理想的なビジョンをイメージしておく

人はなぜ働くのかというと、お金を得るためというのが最も多い答えでしょう。

安全で健康的な生活を送るためには、やはり安定した収入が必要です。

さらに希望のライフスタイルによって、どれだけ稼ぐべきかも変わってきます。

女性の場合は出産・育児という大仕事も視野に入れなければいけません。

まずは大まかでも良いので、将来の理想的なビジョンをイメージしておきましょう。

いつまでに出産したいか

いつまでに出産したいか、子供は何人欲しいかを考えることは、働き方を考える上でも重要です。

医療の進歩により選択肢は増えましたが、どうしても出産には可能な年齢制限というものがあります。

年齢が上がればそれだけ妊娠しにくくなり、出産時のリスクも増えてしまうのです。

不妊治療による経済的、身体的、精神的負担はもはや社会問題となっています。

そうなると結婚の時期も大切になりますし、20代のうちにどれくらいの力をつけておくべきかも視野に入れておかなければなりません。

また、出産・育児で現場を離れたとすると、何歳で復帰できるかというのも大事です。

そのため子供の人数の希望があれば、逆算して計画的に妊娠することも必要となりますし、思い通りにいかなかった場合のことも考えるべきでしょう。

どれだけの経済力が必要か

これからの人生設計において、どれくらいのお金が必要なのか、収支がどうなるかを考えておくことも大事です。

教育費、家や車の購入など将来のライフスタイルの希望があれば、それに合わせて必要な経済力は変わってきます。

教育費だけでも子供一人当たり1000万円~2000万円かかると言われています。

レジャーも毎年海外旅行に行きたい、近場で遊べるところを活用するなど人によってさまざまです。

生活にかかるお金は住む場所によっても大きく違います。

出産や育児で一時的に仕事を離れても大丈夫なのか、早めにマイホームを購入するために夫婦フルタイムで頑張るべきかなど、色々なパターンが考えられるでしょう。

フルタイムで働くならば夫の協力は絶対に必要ですし、そういったことも念頭に置くようにしなければいけません。

ライフイベントの度に、その場その場で決めていたのでは、理想的な生活を送るのは困難です。

どんな生活を送りたいかのイメージから逆算して、働き方を考える必要があります。

プライベートも充実させる

若い世代ほど、理想の働き方として「プライベートも充実させたい」という希望が多くなっています。

仕事だけ、プライベートだけではなくて、どちらも充実させる働き方をしたいという人が増えているのです。

かつてはバリバリ働くならば、プライベートは犠牲にしてでも仕事に邁進するというやり方が多かったのですが、現代ではむしろプライベートを充実させたほうが、仕事の生産性が上がるとされています。

日本ではいまだに、長時間働くほうが偉いという価値観が残っているところがあります。

しかし「何のために生きているのか」を考えたときに、プライベートを犠牲にしてまで働くことは、意欲も低下し本末転倒であるという人も増えてきています。

ワークライフバランスの視点からも、仕事の充実とともにプライベートの充実が大切なのです。

体に支障がでない無理のない範囲

当たり前のことですが、いくら仕事でやりがいを感じられるといっても、体を壊してしまっては元も子もありません。

仕事が楽しくて、疲れも感じないくらいに没頭できるのは素晴らしいことかもしれません。

いつの間にか体に変調が起こり、休んでほしいというサインが出ることもありますが、仕事に熱中しているときはそれを無視しがちです。

気づいたときには取り返しのつかないくらい体に支障が出ていまい、結局仕事を続けられなくなり、復調するまで長い時間がかかってしまった…という本末転倒な話も珍しくありません。

長い人生の中では、仕事をしていない時間も大切です。

頑張りながらも最低限無理のない範囲で働けるよう、自己管理をしていきましょう。

人生で最も重要視するものを決めておく

働いていく上で最も重要視するものは何なのかをあらかじめ決めておくことも、どんな働き方をしていくか考える上では大事なことです。

何のために働くのかは人それぞれ違うでしょう。

自分を成長させるため、色々な経験をするため、欲しいものを得るため、夢を追いかけるため…ということかもしれません。

また、家族に健康で不自由のない生活をさせるため、満足のいく生活を送るためということもあるでしょう。

社会に貢献したい、世の中を変えるため、地球環境のため…など大きな視点で考えている人もいます。

それらを実現するためには何が必要なのかを、長期的な視点で見つめ直すのもひとつの方法です。

目的のためにはがむしゃらに働くという人もいますが、そのために命の危険にさらされる、健康を害する、家族が去っていくなどのリスクとのバランスも考えましょう。

失ってからそれらが最も重要だったと気づくのでは遅すぎます。

女性が働きやすい会社の特徴とは?

女性が働きやすい会社にはどんな特徴があるのでしょうか。

一般的には、女性が多く活躍している、女性社員が多数を占める会社は、女性の力なしでは会社が立ち行かなくなりますから、女性の働きやすさについて努力しているところが多いようです。

しかし、人手不足に悩む中小企業など、独自の制度を導入して女性が働きやすい職場作りに力を入れているところもあります。

女性が働きやすそうな会社だと判断する目安として、次のような点があげられます。

男女で給与差がない

給料
女性だからという理由で男性よりも賃金が低いということは、法律上あってはならないことになっています。

同一内容の仕事であれば、男女で給料差がないのが当たり前と言えます。

しかし実際には、男女間には厳然たる賃金格差が存在するように見えます。

女性に非正規雇用が多いことや、管理職が少ないことも理由とされていますが、女性が出世しにくいという現状があるのです。

役職などが同じであれば、同じ給与のはずですのでその点は心配ありませんが、女性の管理職が多くいるかどうか?もひとつの目安になります。

女性でも働きやすく、昇進しやすいということなので、頑張り次第で男女差がない働き方をすることができます。

育児休暇制度が充実している

女性が出産後も働き続ける環境を整えることは、貴重な人材を確保しておきたい会社にとっても大きなメリットがあります。

まず育児休暇制度では、子供が満1歳になるまで取得できることが法的に定められています。

また、子供が保育所に入所できなかった場合は、最大で2歳になるまで延長することも可能です。

しかしそれ以上に、独自の制度を設けている会社もあります。

育休を保育所に入りやすくなる3歳まで延長できたり、数年間の時短勤務、テレワークなどでより幅広い勤務体制を選べるといった会社もみられます。

子育ては、夫婦が協力しなければ妻の負担ばかりが重くなりがちですので、男性の育児参加を応援してくれる会社も少しずつ増えてきました。

女性だけでなく、男性の育休取得を推進している会社も、子育てに理解があり夫の協力も得やすい会社だと言えます。

職場復帰支援が充実している

育休を取得して復帰したはいいけれど、乳幼児の子育てと仕事の両立は思っていたよりも大変なこともあります。

職場の雰囲気がガラッと変わっていたり、仕事の内容にもわからないことが増えていて、なんとなく働きづらい空気になってしまった…なんてことにもなりたくないものです。

そこで会社によっては、さまざまな育児に関する休暇制度を設けたり、復職時に一時金を支給するところや、社員専用の託児施設を併設している会社もあるようです。

また、研修や面談を行い、職場に戻りやすくなるようなサポートをしてくれる会社もあります。

現在「育休復帰支援プラン」というものがあり、企業が職場復帰を支援するための取り組みも推進されています。

会社の規模にかかわらず、職場復帰支援に熱心な会社であれば安心して育休を取得できますね。

残業が少ない

日本人の働き方で大きな問題のひとつが、長時間労働です。

働き方改革により、残業は規制されていく流れですが、それでも現場ではまだまだ残業が常態化しているところが多くみられます。

しかし残業が多ければワークライフバランスの調和が乱れ、プライベートに使える時間も減ってしまい、疲れが蓄積して健康上の問題も出てきます。

さらに女性の場合は残業が当たり前の職場では、子供を預けながら働くようなことはできなくなります。

だいたい夫のほうも残業ばかりという場合が多く、どうしても保育所などの送り迎えは母親である妻が引き受けることになります。

残業の多い会社は時代の流れに逆行していますし、他の面でも働きやすさに課題がありそうです。

無駄をなくして仕事の効率化が進んでいる、残業の少ない会社はどんな世代でも働きやすさを感じられるのではないでしょうか。

充実した人生を送る為に一度働き方を見直してみましょう

一昔前に比べて、女性の働き方もずいぶんと変わり、多様化が進んできました。

長く働き続けるための制度も着実に増えていますので、ぜひ上手に活用してみてください。

キャリアを積み上げるだけでなく、さまざまなことにチャレンジしたり、家庭という場で家事や育児に全力投球するという生き方も選べます。

いずれにしても、仕事とプライベートのどちらも存分に楽しみ、充実した人生を送れるよう、働き方を見直してみてはいかがでしょうか。