最近ではオタク向けの番組やゲームも増え、「腐女子」という言葉を耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか。
スマホゲームの台頭によってゲームをする人たちも増え、以前までと比べて「私は実はオタクなんだ」「腐女子なんだよね」というカミングアウトもしやすくなってきています。
しかし一方で、腐女子という言葉自体は聞いたことがあるものの、腐女子の実際の現状や考え方についてはあまり知らないという人もまだまだ少なくはありません。
この記事では、そんな「身近なようで意外と遠い」「知っているようで知らない」腐女子のリアルな現状を紹介していきます。
腐女子とは?
もしかしたら、そもそも腐女子という言葉を聞いたことがないという人もいるかもしれません。
そこで、まずここで簡単に「腐女子」という言葉の意味を解説していきます。
腐女子とは「ふじょし」と読み、女性を表す「婦女子」から生まれた造語です。
元々はボーイズラブ(BL)と呼ばれる「男性同士の恋愛を扱った小説や漫画」を好む女性を意味する言葉でした。
腐女子という言葉が生まれた当初は一次創作も含めてBLが好きな女性全体を意味していますが、1990年代になってインターネットの発達とともに腐女子という言葉の認知語が高まってからは「一次創作ではなく二次創作のBL作品を好む女性」に限って腐女子という言葉を使う人も増えてきたと言われています。
また、現在ではBL作品を好む女性だけではなく「ゲームや漫画など、オタク的な趣味を好む女性」のことを腐女子という人もいれば、そうした女性が自虐的に「私は腐女子だから~」のように言うことも増えてきています。
しかし、こうした「オタクではあるけれどBL趣味がない女性」が腐女子という言葉を使うことに対しては定着しているとは言いづらく、賛否両論ある使い方となっています。
腐女子あるある15選
ここでは、腐女子を現在最も広く認知されている「二次創作のBL作品を好む女性」と定義して、あるあるを紹介していきたいと思います。
いわゆる腐女子の女性は、自分と同じ趣味を持っている人に対しては心を開くものの、そうではなく一般的な趣味しか持っていない相手、オタクではあるもののBL趣味を持っていない相手に対しては、自分の腐女子趣味がバレないようにしっかり自衛する人も多いと言われています。
そのため、現在年々腐女子の人口は増えていますがカミングアウトする人はまだまだ少ないので、実はあなたが知らないだけであなたの周りにもたくさんの腐女子がいるかもしれません。
腐女子のあるあるを紹介していく中で、もしかしたら「全然腐女子に見えないあの人も、もしかしたら腐女子だった?」のように気付くこともあるかもしれません。
妄想好き
腐女子の最大の特徴といえば、妄想が好きなところです。
多くの腐女子は、もともと男性同士の恋愛を描いた作品のBL作品を好むのではなく、少年漫画や時には少女漫画など、恋愛要素が全くなかったり、恋愛要素があっても男女同士の恋愛を描いた作品からBLの妄想をします。
腐女子ではない一般の人も「このキャラとこのキャラが付き合ってたら良いな」という妄想をすることもあるかもしれませんが、基本的には男女のキャラ同士で考えることが多いでしょう。
しかし、腐女子はそれを男性同士のキャラで考えます。
そのため、男女のキャラの恋愛を妄想するよりも非常に高い妄想力が必要になります。
漫画やゲームを読むたびに妄想することが癖のようになっている腐女子も多いので、必然的に妄想好きな腐女子が多くなっても不思議ではありません。
部屋着でコンビニ
女性はあまり部屋着でコンビニには行きたがりません。
トップスはラフな格好をしていても、スウェットパンツは脱いでせめてデニムに着替えるという人の方が多いでしょう。
中には部屋着でコンビニに行くことなんて考えられないのはもちろん、そもそもコンビニに行くのもゴミ捨てに行くのもしっかりメイクをしておきたいと考える女性もいるほどです。
しかし、腐女子はあまりそういったことに頓着しません。
部屋着でごみを捨てに行くのはもちろん、コンビニまで部屋着で行くことにも抵抗はありません。
もちろん、上下スウェットで行くので靴も履きつぶしたラフなスニーカーである確率が高くなるでしょう。
仕事などで人に会う時はともかく、プライベートではあまり自分の外見にこだわりがないのも腐女子あるあるの1つです。
女子力が低い
部屋着でコンビニに行けることからも分かるように、腐女子は基本的にいわゆる女子力が非常に低いと言われています。
妄想をしたり漫画を読んだりゲームをすることに時間を使いたいため、その他の美容関連や料理などで女子力を磨くことに興味を持っていない人も少なくはありません。
女子力を磨くのは、実は非常に難しくたくさんのお金や時間が必要となる場合もあるでしょう。
一般的な女性は面倒だと思っても自分のためやモテるためにそうした時間やお金を費やしますが、腐女子は自分の外見や恋愛よりも趣味の漫画やゲームの方が優先なので自然と女子力が低くなってしまいます。
すっぴんでも平気
部屋着でコンビニに行く腐女子は、すっぴんでも平気です。
イオンなどのショッピングモールに買い出しに行く時、若い女性は軽くメイクをしている人の方が多いでしょう。
年齢を重ねてくると、忙しさやめんどくささですっぴんで出かける人も増えてきますが、腐女子は若くてもすっぴんで出かけることに抵抗がありません。
普段のスキンケアをしっかりしていてすっぴんも綺麗だから平気なのではなく、単にメイクをすることに興味がなく必要性を感じないからメイクをしようとしません。
あまり周りの目を気にしようとしないので、すっぴんで出歩くことに抵抗感を抱くこともありません。
自分磨きしない
先ほど紹介したように、自分磨きには非常にお金と手間がかかります。
料理などの家事能力を伸ばすためには色々な調理器具を揃えたり、時には料理教室に定期的に通って誰かに教えてもらわなければならない場合もあるでしょう。
外見的な自分磨きに関しても、トレンドを押さえたメイクのために季節ごとに新しいコスメを購入したり、流行に即したファッションを買い続ける必要もあります。
しかし、そうした自分磨きにお金を使ってしまうと自分の趣味であるゲームや漫画、アニメや小説にお金を使うのが難しくなってしまいます。
自分磨きをすればするほど、自分の趣味に割けるお金だけではなく時間も減ってしまうでしょう。
そのため腐女子は基本的に自分磨きをしません。
周りの人に腐女子だとバレないように最低限の自分磨きをすることはあっても、明らかに同年代の女性と比べて自分磨きをしようとしないという特徴を持っています。
引きこもり気味
ファッションやコスメに興味があったり、カフェに行ったり飲み会に行ったりするのが好きな女性は頻繁に出歩きます。
休日はショッピングモールに行って新作をチェックしたり、暇なときは友達と一緒に遊びに行ったりすることもあるでしょう。
休日だけではなく、平日の夜も友達と遊ぶことでストレスを発散するという人も少なくはありません。
しかし、腐女子の趣味はそうしたアウトドアな活動ではほぼ行えません。
好きな漫画が映画化すれば映画館に行くことはあっても、基本的にはアウトドアな活動をする時間があれば、家の中で自分の好きな趣味をしている方が心地良いと感じるでしょう。