反抗期の対処法17選!【男の子編・女の子編】子供の思春期を広い心で見守ろうについて
男の子も女の子も反抗期は大変!親御さんはストレスがたまり、子供のことを心配な気持ちと、どうやって向き合っていくかの悩みとで頭がいっぱいになります。

今回は反抗期を迎えるお子さんを持つ親御さんのために、反抗期の対処法を男の子と女の子で紹介しています。

自分たちもあった反抗期、ついつい大人もイライラしてしまいますが、広い心で見守ってあげましょう。

反抗期とは

反抗期とは、子供から大人へと成長する思春期に親に対して反抗的な態度を取ることを言います。

それは時に、友達や先生に向けられることもあります。

思春期を迎えるころの子供たちは気持ちは大人になりたいのに、まだまだ子供である自分に苛立ちを感じます。

そして、主に家族に対して反抗的な態度を取るようになります。

どうして反抗期があるのでしょうか?ないほうがいいのにと思われるかもしれません。

反抗期を迎えることで、親離れ、子離れをするきっかけとなります。

家族と過ごす時間よりも他の人と過ごす時間を優先し、自分で行動する力をつけていくようになります。

反抗期を理由に横暴な態度を取っても、家族なら自分を受け入れてくれるという気持ちを子供たちは持っています。

そのことから、反抗的な態度を取ります。

ついつい親御さんは口うるさくなってしまいますが、受け止めてあげてください。

思春期に思いきり反抗期を迎えられないと、大人になったときに爆発してしまうかもしれません。

反抗期によく見られる態度

反抗期に子供たちはどんな態度をとるようになるのか?知っておくといいと思います。

反抗期によく見られる態度を知っておくと、子供たちが今までにない反抗的な態度や横暴な言い方をしたときに受け止めやすいです。

今まで素直で真面目だった子供が急に反抗的になったら、誰だって驚きます。

成長過程だからみんなこんなもので仕方ないと受け止め、大事な時だけは子供と向き合える親子関係を作れるようになります。

子供がどんなに反抗的な態度をとっても、できればどんと落ち着いて受け止めてあげてください。

そうすることで、親子の信頼関係を深めることができます。

では、実際に反抗期によくある態度を一緒に理解していきましょう。

言葉遣いが荒くなる

言葉遣いが荒い学生
反抗期は言葉遣いが今までよりも荒くなり、会話も減ります。

反抗期の子供は親から何を言われてもイライラしてしまい、どんな話題であっても言葉遣いが荒くなりがちです。

まだ会話があればいいほうで、ほとんど会話しない時期もあります。

今までは学校であった出来事をこと細かに話していた子供たちでも、ほとんど親に話さなくなります。

そして色々なことをつっこまれると、まともに返事もせずにぶっきらぼうな言い方をしてその場を離れてしまいます。

何かを頼まれるとすごく嫌そうな言い方をして、家族で協力しようとしなくなります。

言葉遣いが荒くなると、子供のことを心配されると思います。

できれば反抗期の成長過程だと受け止め、あまり締め付けないようにしてください。

喜怒哀楽が激しくなる

反抗期は喜怒哀楽が激しくなり、家族も振り回されてしまいます。

機嫌がいいときは反抗期が終わったのかと思わせるくらいテンションが高く、色々と会話もします。

しかし、機嫌が悪いときはほとんど会話もしなくなり、家族との関りを持とうとしなくなります。

学校で友達や先生には気を遣い、言いたいことを言えずにいるのかもしれません。

友達関係もむずかしい時期です。

喜怒哀楽が激しいのも思春期の流れと受け止め、子供に振り回されないようにしてください。

聞かれたことに返事をしなかったり、親の話を聞かなかったりしてもそっとしてあげてください。

そして、それでトラブルが起きたとしても自分で解決させるようにしてください。

子供の喜怒哀楽に飲まれないよう、自分は自分で割り切るのが大事です。

喜怒哀楽があることを責め立てず、子供の防波堤となってあげてください。

子供は子供なりに外でストレスを受けて帰って来ています。

挨拶や返事をしない

反抗期は挨拶や返事をほとんどしなくなり、子育てを間違ったのかと思ってしまうこともあるかもしれません。

周囲の人から見られることを恥ずかしいと感じるようになり、思わず挨拶や返事すらしたくなくなってしまいます。

親から話しかけられると小言を言われると感じるようになり、特に親には挨拶や返事をしなくなります。

挨拶や返事をしなさいときつく叱ったところで効かないので、親は受け止めてあげることも必要です。

自分の部屋に閉じこもる

反抗期を迎える頃になると、最低限の用事以外は自分の部屋に閉じこもりがちです。

親と会話すると、優しい言葉であっても小言のように聞こえてついつい反抗したくなるのです。

家族と過ごすよりも友達や恋人と過ごすほうが楽しい時期ですので、自分の部屋に閉じこもってしまうこともあります。

今はSNSが普及し、小学校高学年から中学生くらいの子供はスマホを持つようになります。

スマホを持つといつでも友達と繋がれるので、ついつい自分の部屋で過ごすようになります。

自分の部屋に閉じこもることで、親から小言を言われたり、干渉されたりすることを避けているのもあります。

少しでも親子間のやり取りを充実させるには、何がいいのでしょうか?

無理にリビングやダイニングキッチンといった家族の共有スペースに呼ばなくても、日々の挨拶や一言二言の会話だけでもなくさないようにしてください。

干渉せず、ほどよい距離感を維持するほうがお互いストレスを軽減できます。

親が部屋に入るのを嫌がる

反抗期は親が部屋に入るのを嫌がる子供たちが多いです。

子供が大人へと成長する時期、親には知られたくないプライベートな一面や趣味、友達との関りが生まれてきます。

子供の部屋はそういったものがすべて凝縮されているため、親が部屋に入って干渉してくることを嫌がります。

特に男の子は性的なものへの関心が強くなり、母親からのチェックが入ることに拒否反応を示すようになります。

子供部屋に入ることを拒否された場合、親はどうするのがいいでしょうか?

子供の部屋の整理整頓やお布団干しなど、構いたくなる気持ちはすごく分かります。

放っておけば汚くなる一方の子供たちもいます。

しかしあまり干渉せず、部屋が汚くなったり、ゴミを溜め込んだりするとどうなるかを自分自身で体験して学んでもらうほうが分かってもらえます。

自ら体験し、どうすればいいのかを学んでいくきっかけを作ってください。

物にあたる

反抗期は自分の気持ちを許せる自宅だと、物にあたることが増えていきます。

思春期の子供たちの人間関係はとても複雑です。

学校や塾では自分の気持ちをセーブし、ストレスを溜め込んでいるかもしれません。

色々なうっぷんがたまったとき、上手に言葉で伝えるよりも先に手が出てしまいます。

物にあたる回数を減らしていくには、どうするのが手っ取り早いでしょうか?

男の子は母親だと力関係で敵わないため、できれば父親が介入したほうがいいです。

たとえ物であっても、乱暴に扱ったときにどうなるかを繰り返し伝えないといけません。

女の子は物にあたらずに、言葉で伝えるように伝えてください。

口達者で上手に言いくるめてしまう女の子に対し、ストレスを感じている女の子はいます。

人間関係もむずかしく、分からないように行われるいじめも多いです。

親は子供を締め付け過ぎず、広い心で受け止めてあげるようにしてください。

服装が派手になる

反抗期は服装が派手になり、自分の好みで選ぶようになります。

反抗期は自分の不安な気持ちをカバーしたいためか、言動や服装が以前に比べると派手になります。

子供は自宅で親に構ってもらえない不安な気持ちも持っています。

どうすれば、反抗期前の服装に戻るのでしょうか?

もともとの趣味が派手好きであれば、子供自身も服装が派手になる傾向があります。

しかしそうでないのであれば、少しでも親子間のスキンシップを大事にしておいたほうがいいです。

化粧をする

化粧をする学生
反抗期は化粧をスタートする女の子が多いです。

好きな男の子もできる時期、自分を少しでもよく見せたい!可愛いと言ってもらいたい!という強い気持ちから化粧をするようになります。

学校によっては、校則で化粧そのものをNGとしている学校も多いです。

化粧をすることそのものを否定せず、子供の肌にも優しい化粧品を揃えたり、リップの色を見てあげたりすることが大事です。

女の子は恋愛に目覚める時期でもあるため、頭ごなしに化粧を否定しないようにしましょう。

ガチガチに縛り付けると発散できる場所がなくなるため、理解してあげる姿勢も大事です。

髪の毛を染める

反抗期になると、髪の毛を染める人が増えてきます。

学校の校則で髪の毛を染めることはNGとしていることが多いです。

反抗期は親だけではなく、色々なものにとりあえず反抗したくなる時期でもあります。

その反動で、髪の毛も染めたくなるのかもしれません。

子供が髪の毛を染めたいと言い出したら、どう向き合うのがいいのでしょうか?

市販の毛染め商品は扱い方を間違えると、髪の毛を傷めてしまうかもしれません。

毛染めをするときは必ず親が付き添い、フォローしてあげましょう。

学校でNGが出ている場合は、休日や長いお休みの期間だけ毛染めを楽しむ方法もあります。

一日限定のヘアカラー商品などを試してみてください。

頭から髪の毛を染めるのはダメだと決め付けず、親子でヘアスタイルを楽しむきっかけ作りとしてみてください。

反抗期がないのも不安

反抗期は親にとって大変ですが、まったくないのも不安に感じられます。

親の前ではありのままの自分を見せることができないため、「いい子」を演じている子供たちもいます。

家庭内でのストレスの反動から、外で反抗しているのかもしれません。

現在は共働きの家庭がほとんどで、子供の気持ちの変化を見過ごしてしまうこともあります。

時間に追われていると、反抗期がないからラッキーだとすら考えたくなります。

どんなに忙しくても、休日、食事のタイミング、顔を合わせるときに短い時間でもいいので親子で向き合うことを忘れないでください。

子供のことを否定せず、どんな状態であっても子供を受け入れる懐の大きさも見せてあげてください。

家庭が防波堤となり、ストレスを抱えて帰ってくる子供たちが心許せる場所であるようにすることが大事です。

親が知らないだけの場合も

反抗期がない子供たちの場合、親が知らないところで反抗期を迎えている場合もあります。

自分の子供に限ってと思われるかもしれませんが、自宅で真面目な優等生タイプの子供ほど外でストレスを発散させているケースもあります。

あるいは、親が放任主義で子供の反抗期にすら気付けていないケースもあります。

できれば親子関係を修復していき、親の前で反抗できるようにしてあげてください。

まずは子供の気持ちを受け入れ、その次に親の考えを話すようにしてください。

最初から決まった枠に入れようとすると、うまくいかなくなります。

少し時間がかかるかもしれませんが、親が反抗期を理解して受け止められるような関係を作っていってください。

反抗期の対処法17選

反抗期の対処法は男の子と女の子で違います。

それぞれの対処法を紹介します。

今まで男女の違いをあまり感じることなく育ってきた子供たちですが、二次成長の時期が近づくと男性・女性として大人に近づいていきます。

それと同時に、お互いの性別を意識するようになります。

男の子と女の子では成長速度や反抗期の心境も異なるため、同じ対処法ではうまくいかないかもしれません。

それぞれの性別に合わせた対処法を知りつつ、さらに子供の性格に合わせた対処法を作っていってください。

男の子編

男の子
男の子の反抗期の対処法を紹介します。

男の子の反抗期は声変わり・大幅な身長の伸びといった見た目の成長の他、女性への関心が強くなっていく時期です。

母親はそっと見守り、性的な面に関しては父親がアドバイスをしたほうがいいです。

今までのように全てに口出しをせず、ほんの少し遠くから見守るくらいでいてください。

1:必要以上に話しかけない

反抗期を迎える頃の男の子には、必要以上に話しかけないほうがいいです。

反抗期の男の子は親から干渉されて、小言を言われたり、構われたりすることを毛嫌いします。

ついつい何かと口を出したくなるので、必要以上に話しかけずにセーブしておくほうがいいです。

口を出しても手を出しても反抗的な態度をとられるだけです。

見方を変えると、必要最低限の会話とはどんな親子の会話なのでしょうか?

顔を見たら親は「おはよう」「おかえり」「いってらっしゃい」といった一言だけでいいので話しかけてください。

たとえ返ってこなくても、声を掛けるだけでいいです。

子供は反抗的な態度を取っていても、親のことを心の底では信頼するようになります。

2:必要以上に世話を焼かない

反抗期の男の子は必要以上に世話を焼かないようにしたほうがいいです。

男の子はいつまでも少年のような一面を持っていて、特に母親は手を焼きたくなります。

しかし、そこは求められることがあっても手を放していくようにしてください。

いつまでも母親が世話をしていると、将来どんな男の人が出来上がると思いますか?

いくつになっても母親頼みで、自分の身支度しかできない男性になったとします。

恋人ができたとしても、同年代の女性からは敬遠されてしまいます。

何事も母親頼みで、マザコンと言われてしまうかもしれません。

適度な距離感をキープし、頼られたときだけ手を出すようにしてください。

3:机やカバンを勝手に開けない

反抗期の男の子の机やカバンを勝手に開けないようにしましょう。

男の子は女の子よりも実は繊細で、親に知られたくない一面をたくさん持っています。

その一部でも親が把握していると知ると、すごく嫌がります。

プライベートなものの一部を子供に委ねることに、どんな意味があるのでしょうか?

一人の大人として成長しつつあることを認めてあげることで、子供は安心します。

子供のことに介入しないようにして、自分で考えて行動できる大人の人格形成をサポートすることができます。

気になるところはあるかもしれませんが、机やカバンを勝手に開けることはやめておいたほうがいいです。

子供がそれを知ったとき、自分は親に信頼されていないと落ち込んでしまうかもしれません。

4:性的な雑誌などは見て見ぬふりをする

反抗期の男の子は、女性への関心が増します。

性的な雑誌などは見て見ぬふりをしましょう。

男の子は繊細で、母親から性的な雑誌を持っていることを指摘されることを心底嫌がります。

たとえ見たとしても、何事もなかったかのようにしてあげてください。

それよりも、父親を通じて女の子との関りについて教えておいたほうがいいです。

女性への関心が芽生え始めるころで、まだまだ大人の男性のように女性の体のことを理解しきれていません。

そのため、自分の欲求を優先してしまうことがあります。

男性と女性の体の仕組みや、妊娠については詳しく話した方がいいです。

避妊せずにいると女の子を傷つけてしまう可能性があることは、特に強く伝えてください。

むずかしい時期ですが、父親と母親が協力しながら男の子と向き合ってください。

5:指示せず依頼をする

反抗期の男の子へは、指示をせずに依頼をするようにしてください。

親から「○○しなさい」と言われることを反抗期の男の子はとても嫌がります。

そして、言われたことと反対のことをしようとします。

それならば、「○○を手伝ってほしい」という言い方をしたほうが、親は自分を信頼して何かを任せようとしてくれることが伝わって子供も受け入れやすくなります。

感情的になるとついつい指示をしてしまいがちですが、依頼をすることの裏側に「子供を信頼していること」を加えるようにしてみてください。

依頼をして成功に繋がったときは、思いきり褒めてあげましょう。

6:感謝の気持ちを伝える

反抗期の男の子へは、感謝の気持ちを伝えるようにしてください。

子供から大人へと成長していく時期です。

自分一人でできないことのほうが多く、まだまだもどかしいと感じることが増えていく時期でもあります。

親から感謝の気持ちを言われることで、自分自身の存在意義をそこに見出すことができるようになります。

今日も元気で過ごしてくれてありがとう。ぶっきらぼうな態度でも帰ってきてくれてありがとうといった感じで、どんなに些細なことでもいいので感謝の気持ちを伝えてください。

子供自身の自己肯定感を高めるきっかけにもなり、成長に繋がります。

7:父親と接する時間を増やす

反抗期の男の子とは、父親と接する時間を増やしていくようにしてください。

今まで母親に甘えていた男の子が、反抗期を迎えると心許せる母親に対して激しい反抗期を迎えるパターンがあります。

間に父親が入ることで、男の子はコミュニケーションがとりやすくなります。

同じ性別というところから、男の子は父親と本音で話しやすいです。

向き合って話をしなくても、時々親子で一緒にスポーツ観戦に出かけたり、父親と息子だけで外食したり、母親がいない時間を作ってみてください。

将来の進路選択や学校のことで悩んだ時に、父親との信頼関係を築いていると息子は話しやすくなります。

8:一人の男性として尊重する

子供はいつまでたっても子供のように思われるかもしれませんが、一人の男性としてきちんと尊重してあげてください。

この頃の男の子は大人への憧れを抱きつつも、まだまだ自分が子供であるということを実感するたびに悲しい気持ちになっています。

さらに追い打ちをかけるように親が子供扱いしてしまうと、ますます反抗的な態度を取って親子で会話しづらい状況になってしまいます。

一人の男性として尊重するには、どういったやり取りが必要になるのでしょうか。

何か決め事をするときは、判断を子供に任せて親はそっと見守るようにしてください。

何か悩んでいる様子でもそっと見守り、サポートを必要とするとき以外は手を出さないようにしてください。

親としてはもどかしい気持ちになりますが、大人になる一歩をサポートすることがとても大事です。

女の子編

女の子
反抗期の女の子の対処法を紹介します。

女の子は友達関係のストレス、自分の見た目へのコンプレックス、好きな人とうまくいかないことへのジレンマなど色々な悩みを抱えています。

学校や友達とのお出かけでは我慢することが多く、自宅でストレス発散させることから親にとっては反抗的な態度に感じられるのかもしれません。

親が反抗期の女の子と向き合い、親から愛されているという実感をたくさん持たせてあげるようにしてください。

決して、反抗期だからとさじを投げないでください。

女の子は反抗期が長続きすると、そのまますれてしまうリスクが高くなります。

自分のことを大事に出来る女性へ成長できるよう、親が受け止めるようにしてください。

9:必要以上に話しかけない

反抗期の女の子は、必要以上に話しかけないほうがいいです。

女の子は男の子よりも口達者であることが多く、親が口出しして干渉すると口喧嘩になってしまうことが多いです。

今日は機嫌が悪いなと思うときは、そっと見守るようにしましょう。

親子の大事なやり取りができていれば、女の子の反抗期をそこまで心配しなくても大丈夫です。

それよりも、おおらかな気持ちでいてください。

親に話しかけられると、女の子は「また何か干渉される!」とピリピリします。

「いってらっしゃい」「おかえり」「ご飯できているよ」といった基本的なやり取りさえできていれば、反抗期が終わるころには会話もできるようになります。

よほど連絡せずに朝帰り、学校からの呼び出し、成績の不安定さといったことがなければガチガチに縛らずに見守りましょう。

10:必要以上に世話を焼かない

反抗期の女の子は必要以上に世話を焼かず、自分のことは自分でしてもらいましょう。

今は実母と娘の関係性がとても濃い家庭が多く、社会人になったあとも実家に住んで身の回りのことがほとんど母親任せの女性、結婚後も子育てを祖母に丸投げの女性も珍しい存在ではなくなりつつあります。

反抗期は親子の距離感を作るためにもちょうどいいチャンスです。

反抗的な態度をとる娘の機嫌をとるようなことはせず、部屋が汚くなっても自分の責任、汚れた制服や体操服を出さなくてもかまわないといった態度を貫いてください。

自然と自分のことを自分でするようになりますし、大人になってからも自己管理のできる女性へと成長していきます。

母親は娘のことを心配してしまいがちですが、遠くから見守るくらいが一番いいです。

11:言動に対して共感する

反抗期の女の子、家庭では言動に対して共感してあげてください。

反抗期の女の子は外でも攻撃的な言動が目立つわけではありません。

むしろその真逆で、友達とうまくやっていくために色々と我慢をして、自分の気持ちを言わずにいることが多いです。

いじめた・いじめられたといったことも増えていきます。

家庭は女の子にとって、ありのままの自分を出せる落ち着く場所でいてください。

ぶっきらぼうな物言いを家族の前でしているのは、甘えられる存在だからこそです。

帰ってきたままを受け止め、一通り話を聞いてあげてください。

今悩んでいることを全て打ち明けてくれなくなっても、母親が中心となって受け止めるようにしてください。

何も言わずに傍にいて、変わらない日常を過ごすことが大事です。

受け入れて理解してくれる親がいるだけで、女の子のメンタルはとても穏やかになります。

12:指示せず提案をする

反抗期の女の子へは、指示するよりも提案をするほうが何事もスムーズです。

この時期の女の子は「○○しなさい」と親から言われることに拒絶反応を示すようになります。

それでは何事も始まらないので、「○○したほうがいいよ」と1つの提案をしてみてください。

最終的に決めるのは子供たちですが、自分で決めたことを実行することで成長へと繋げていくことができます。

日々のやり取りも指示形にせず、子供たちに手伝ってもらう時間を増やすことで「提案」のできるやり取りへと変化をもたせていきます。

13:容姿を褒める

反抗期の女の子へは容姿を褒めたほうがいいです。

反抗期の女の子は自分の容姿へのコンプレックスが強くなり、自分に自信がない物事に対して消極的な態度をとってしまうことが多いです。

親から褒めてもらうことで、自己肯定感を高めることができ、安定した生活を過ごしやすくなります。

些細な変化にも気付き、似合っていると褒めてあげてください。

いつものコーデと違うときや張り切っているときも、褒めてあげてください。

小さな成功体験の積み重ねはとても大きなものになります。

14:恋愛や結婚の現実的な話をする

反抗期の女の子へも、恋愛や結婚の現実的な話をしてください。

たとえ反抗的な態度をとっていたとしても、時の流れは変わりません。

大人の女性として成長していき、時に自分の身を自分で守るスキルも求められるようになります。

恋愛や結婚の現実的な話をしておき、不誠実な男性に騙されないようにしないといけません。

女の子は男の子の力に敵いません。

少し話しづらくても、大人になるタイミング、遊び人である男性から身を守れるように親がサポートをしましょう。

待っているだけでは恋愛は始まらないため、自分のスキルアップや外見のメンテナンスにも力を入れ、モテる女性を目指すことも大事です。

女の子は心配で外泊不可、門限とルールで縛ってしまいがちです。

それよりも子供を信頼し、恋愛や結婚をする上で男性を見る目を養うことの重要さを伝えていってください。

15:母親は身だしなみや立ち振る舞いに気を配る

反抗期の女の子がいる家庭では、母親は身だしなみや立ち振る舞いに気を配るようにしてください。

「子は親をうつす鏡」という言葉の通り、母親が自宅であまりにもだらしのない恰好をしたり、男性が呆れるような立ち振る舞いをしたりしているとそれが常識だと誤解してしまいます。

そして、女の子でも同じような態度をとるようになります。

誰に取っても自宅はリラックスできる場所ですが、少し配慮があるといいです。

母親が父親をないがしろにしたり、家のことをまったくせずにゴロゴロしたりしているといったことは避けてください。

いつも安心して帰れる場所があるよう、母親は女性であることを忘れないようにしてください。

そして、自分のメンテナンスも大事にしてください。

16:父親は紳士的に接する

反抗期の女の子に対して、父親は紳士的に接するようにしてください。

反抗期の女の子は父親を避け、まともに会話をしなくなることが多いです。

父親としては気分が悪いですが、あまり叱らずに今までと変わらずにいてあげてください。

母親は反抗期を迎えた女の子に対して、どうしても感情的になることがあります。

そして、同性であるために細かいところまで気になり、口論となってしまうこともあります。

母親と女の子の関係がアンバランスなものとなったとき、父親は安心できる存在でいてあげてください。

どちらの親も厳しいと、女の子は心安らげる場所を持てなくなってしまいます。

17:一人の女性として尊重する

反抗期の女の子は一人の女性として尊重するようにしてください。

まだ子供の一面を持ちつつ、大人の女性としてステップアップしている時期です。

子供扱いせず、一人の女性として尊重することで子供のメンタル面も落ち着きます。

まずは小さなことからでいいので、決め事の決定権を子供自身にあげてください。

そして、途中でフォローを入れずに最後まで見守るようにしてください。

女の子に恋人ができたときも、頭ごなしに外泊ダメ!と言うよりも家族同然の付き合いを勧めたほうがいいです。

そして、親目線でじっくりと見極めてあげてください。

必要とされたときはフォローして、あとは見守るくらいが女の子にとってはちょうどいいです。

心配であっても、あまり手や口を出さないようにしてください。

反抗期にNGな親の対応

反抗期にNGな親の対応をいくつか紹介します。

反抗期はとても複雑な時期、ついつい親もストレスを抱えて親子関係に悩んでしまいます。

これだけはやめておいたほうがいいと知っておくことで、親子関係の悪化を防げるようにしていきましょう。

面倒くさいと思わずに、これも親子で向き合う時間と考えてください。

過干渉

反抗期の子供へは過干渉にならないようにしてください。

反抗期の子供たちは大人になりたいと願う自分と、まだまだ幼い自分との間で葛藤しています。

親から色々言われ過ぎると、心の中に抱え込んでしまいます。

親は何かあったときの防波堤くらいの気持ちで子供を受け止め、基本的には何事も子供に委ねるほうがいいです。

いずれ大人になったとき、何事も自分で決められる人になるためにも、決定権は子供に持たせてあげてください。

頭ごなしに叱る

叱る
反抗期の子供を頭ごなしに叱らないようにしてください。

子供もいつまでも幼いままではありません。

叱られるようなことをしたのには、何かしらの理由があったのかもしれません。

いきなり感情的に叱らずに、まずは子供の話を聞くようにしてください。

幼いうちは親の力で押さえることができても、いずれ子供のほうが上回る時期が来ます。

頭ごなしに叱らずに、普段から落ち着いて話せる関係を作ってください。

スマホを無理やり取り上げる

反抗期の子供からスマホを無理やり取り上げないでください。

スマホを持つと、ついつい触ってしまいます。

買った時に決めたルールを守らずにいつまでも触り、勉強や友達関係に影響することもあります。

いきなりスマホを取り上げるのではなく、ルールの見直しをしたり、夜22時以降は親が預かると取り決めをしたりして様子を見てあげてください。

今の子供にとってスマホは友達関係にも深い繋がりを持っています。

無理やり取り上げてしまうと、反抗期が長引いてしまうかもしれません。

きょうだいや他の子と比較する

反抗期の子供をきょうだいや他の子と比較しないようにしましょう。

反抗期は親から見ると嫌な所ばかりが目立ってしまいますが、子供は子供なりに一生懸命頑張り、毎日少しずつ成長しています。

それなのに親からきょうだいや他の子と比較されると、すごく落ち込んでしまいます。

子供を中心に見て、今まで出来ていなかったことが出来るようになったことを褒めてあげてください。

人それぞれ成長速度も性格も違います。

一人の人として親が認めることで、子供の心も少しずつ安定していくはずです。

叩くなど手を上げる

反抗期の子供に対して、叩くなど手を上げることはしないでください。

親が手を上げてしまうと、子供も家族や学校で手を上げるようになってしまいます。

そうなるとだんだんエスカレートし、歯止めがきかなくなってしまいます。

子供が乱暴な言い方をしたり、八つ当たりをしたりしても、けして手を上げることだけはしないでください。

いつも落ち着いて話すことはむずかしくても、言葉でのやり取りにとどめてください。

無関心

反抗期の子供に対して、無関心にならないでください。

過干渉はよくないですが、一時的なものだから仕方ないと無関心になるのもよくないです。

家族としてやり取りして、何かあったときは言うようにと一言言ってあげるだけで子供も安心するはずです。

親が子供に対して無関心になってしまうと、子供の家庭内での居場所がなくなります。

今までよりもほんの少し離れた場所で見守るようにして、時々声をかけるくらいの距離感でいてください。

反抗期の子供の対応に疲れたら

反抗期の子供は凄まじく、親もストレスを抱えて対応に疲れてしまいます。

子供へこういった対応はよくないと頭では分かっていても、限界がくると爆発しそうになってしまいます。

そうならないためにも、上手にガス抜きしないといけません。

理想の親子関係や教育は一旦ナシにして、反抗期は見守ることを基本としてください。

夫婦で協力して対応する

反抗期の子供への対応は夫婦で協力するようにしてください。

子育ては母親が中心になる家庭が多いですが、反抗期の子供への対応を片親のみでしていると限界がきてしまいます。

特に男の子への対応は父親メインのほうがいいと思います。

親も人間ですので、辛いと感じたら休憩しましょう。

昨今は離婚により、片親となっている家庭も多いです。

普段会うことがないのであれば、学校の先生や祖父母のサポートも得つつ、親一人で抱え込まないようにしてください。

「こうなって欲しい」という親の期待を捨てる

子供に対して「こうなって欲しい」という親の期待を捨ててください。

反抗期の子供に理想像を持ったままでいると、理想と現実のギャップに親が苦しくなります。

子供もそれとなく感じてしまい、親子関係もギクシャクします。

親の期待を捨ててしまい、毎日家族が元気で過ごすことが幸せと思えばさほどにストレスを感じなくなります。

変わらない日常と家族の姿を大事にして、反抗期は一時的なものだと割り切るようにしましょう。

見守りに徹する

反抗期の子供へは見守りに徹し、何もしないほうがいいです。

反抗期の子供は親が何を言ってきても拒否反応を示してしまい、ほとんど会話ができなくなります。

子供のために良かれと思って話しても、嫌がられてしまいます。

親もストレスがたまるだけですので、あえて何もせずに見守るようにしましょう。

何かあれば子供から相談してきてくれますし、子離れ・親離れのタイミングだと考えると気持ちも楽になります。

親自身が休んでリラックスする

反抗期の子供に疲れたら、親自身が休んでリラックスするようにしましょう。

疲れているときに頑張ると、何事もよくない方向へ向いてしまいます。

さらに悪循環になるかもしれません。

そこは割り切ってリラックスして、また笑顔で日々過ごせるようにしましょう。

親も人間なので、いつでもお手本のような対応ができるわけではありません。

反抗期は広い心で見守ろう

反抗期真っ只中のときは親子共に大変ですが、広い心で見守ってあげてください。

いつか反抗期が落ち着いたとき、親のありがたみに気付くときが来ます。

そして、また今までとは違った関係を築けるようになります。

個人差はありますが、反抗期が終わるまで、そして子供が巣立つ日まで子供にとっての帰るべき場所でいてあげてください。