「感性が豊か」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
感性が豊かな人は天才肌と呼ばれることも多く、他の人では思いつかないようなアイデアをどんどん出す能力を持っている人だと思われることも多々あります。
また、感性が豊かな人は天才肌ではありますが共感力が低いわけでもないので、周りの人の感情の機微にも鋭く、優しくフォローしてくれることも多々あります。
この記事では、感性が豊かな人の特徴や感性を磨くメリット、感性が豊かな人の恋愛傾向や適職などを紹介していきます。
感性が豊かな人になりたい、感性が豊かだと言われたので活かした仕事をしていきたいと思っている人は参考にしてください。
感性とは
「感性」には色々な意味がありますが、その中でも「感性が豊か」という表現で使われる「感性」は「物事に対して感じる能力」という意味を持っています。
感受性や感覚という単語で言い換えられることもあるので「感受性が強い」や「鋭敏な感覚を持っている」という表現をすることもできるでしょう。
すなわち感性が豊かな人は、何事に対しても感動しやすく、他の人と同じ環境で同じ刺激を受けたとしても、そこからインプットするものの量が常人と比べて圧倒的に多い人のことを言います。
まさに芸術家肌あるいは天才肌の人だと言い換えることができるでしょう。
感性が豊かな人の特徴
では、そんな天才肌と呼ばれる感性が豊かな人はどういった特徴を持っているのでしょうか。
誰かから「感性が豊かだね」や「感受性が強いね」と言われたことがあったり、あるいは自分の周りにいる感性が豊かな人がどのような人なのか詳しく知りたいという人は、まずは感性が豊かな人の特徴を知り、どういった人物なのかに対する理解を深めていくと良いでしょう。
1:想像力が豊か
感性が豊かな人は非常に想像力が豊かな人が多いと言われています。
たとえば普通の人は「春」という言葉から「桜」や「菜の花」や「暖かい」などの一般的なイメージしか連想することはできません。
しかし、感性が豊かな人は同じ「春」という言葉を聞いてももっと色々なことを連想することができます。
実際に自分が過ごした数年前の「春」をまるで昨日のことのように鮮明に思い出せることもあれば、その時の細かな情景や友達と交わした会話まで思い出せる人もいます。
単に記憶力が良いだけではなく、日常を過ごしている中で常に自分の見たものや感じたことを覚えておく癖がついているため想像力を意識しなくても鍛えることができるのです。
2:頭に浮かんだ物を形にできる
感性が豊かな人は想像力だけに優れているわけではありません。
アウトプットする能力も非常に高く、頭に浮かんだ物を形にすることができます。
表現方法は絵だったり動画だったり文章だったりと人によって違いますが、しっかり自分のイメージしたものを相手に対して伝えることができます。
たとえば先ほどの「春」の例なら、頭に浮かんだ情景をしっかり表現することでその場にいた人たちに「忘れていたけど、確かにそんなこともあったね」と思い起こさせることができます。
また、それだけではなくその場にいなかった人たちにもまるで自分が体験したかのような気持ちを抱かせることも可能です。
「その情景を全く知らない人にも伝えられるかどうか」が、単に記憶力が並外れて良い人と、感性が豊かな人の大きな違いだということもできるでしょう。
3:色々な角度から物事を捉える
常に頭の中をフル回転させているのが感性が豊かな人の特徴です。
そのため、色々な角度から物事を捉えることも得意としています。
たとえば、普通の感性の人は誰かに褒められた時に「嬉しい」という感情を抱くだけにとどまってしまうことも珍しくはありません。
しかし、感性が豊かな人は他にも多くのことを考えます。
「嬉しい」と感じるのはもちろん「なぜ褒められたのか」「この人はどうして喜んだのか」「どうすればもっと褒められることができるのか」「本心から褒めてくれているのか」などを一瞬のうちに判断し、捉えることができます。
その結果、一つの体験しかしていない場合でも非常に多くの経験値を自分の中に蓄積することができるようになります。
4:目に見えないものを感じとる
「目に見えないものを感じとる」というと、急にオカルトの話になってしまうと感じる人もいるかもしれません。
しかし、霊感があるというわけではなく、実際に感性が豊かな人は目に見えないものを感じとることができます。
それは対面している人の本心だったり、隠そうとしている本音であることもあります。
もしくは誰もが多かれ少なかれ持っていると言われている「オーラ」のこともあれば、感性が豊かな人にしか感じることができない匂いなど、人によって違います。
人間に相対している時だけではなく、景色を見ている時や本を読んでいる時なども、その時にすぐに感じられるもの以上のものを感じ取り、自分の中で消化することを得意としています。
5:人の気持ちを感じ取るのが上手
常に多くの情報を感じ取り、言葉に惑わされずに他の面からも物事を捉えることを得意としている感性が豊かな人は、人の気持ちを感じ取るのも非常に上手です。
誰でも口では「大丈夫」だと言っていても、本心では「助けてほしい」と思っているなど、表情や態度とは本心が違うこともあるでしょう。
感性が豊かな人は、そうした隠された本心を感じ取って相手のことを思いやるのが得意です。
時には本人自身すら気付いていない不調も敏感に感じ取り、その人が気付く前に自然に休憩を促すことすらもできます。
感性が豊かな人のそばにいると、まるでその人が魔法使いであるかのように見えることもあるでしょう。
6:喜怒哀楽がはっきりしている
想像力や表現力に非常に優れている感性が豊かな人は、自分自身の喜怒哀楽もはっきりしています。
感情を隠すことはあまり得意ではなく、嬉しいことは全力で嬉しいと言い、周りへの感謝も惜しみません。
一方で、不快な思いをさせられた時には怒りをあらわにし、激しい攻撃性を見せることもあります。
普通の人は喜怒哀楽を表現したい時があっても周りの空気を読んで我慢するような場面でも、感性が豊かな人はそうした雰囲気を読むことはしません。
常に自分の喜怒哀楽を全開にしておくことこそが、自分の感性を守る方法だとでもいうかのように喜怒哀楽を表現します。
そのため、好かれる人にはとても好かれるのですが、嫌われる人からはとても嫌われてしまうということも多いと言われています。
人によって大きく評価が分かれるタイプの人だということができるでしょう。
7:オリジナリティがある
表現をすることが好きな感性が豊かな人は、オリジナリティにも溢れています。
一つの物事を表現する時にでも、誰かが使った技法を使うことはあまり好みません。
小学校の時の図工の時間に、敢えて人とは違う作り方をしている同級生がいた記憶はないでしょうか。
ああしたオリジナリティを大人になっても維持できているのが感性が豊かな人の特徴の一つです。
ただし、オリジナリティがあるといっても、感性が豊かな人には「他の人と違うことをして目立ちたい」という意図はありません。
それよりもむしろ「他の人と同じことをしてしまうと、つまらない作品になってしまう」という意識の方が強いと言えるでしょう。
周囲からもオリジナリティを求められていることを自覚して、それに応える能力を持っているのが感性が豊かな人です。