同じ年齢でもしつけがしっかりされていて誰からも「○○くんは良い子だね!」と褒められる子もいれば、全くしつけされていなくて「どんな育て方をされているのかしら」と眉をひそめられてしまう子もいるでしょう。
では、しつけされている子としつけされていない子にはどのような違いがあるのでしょうか。
しつけがなっていない子どもの特徴やいい子を育てるための方法、そしていい子を育てるために覚えておきたい親の心構えを紹介していきます。
躾がなってない子供の特徴17個
周りの人から「あの子の親の顔が見てみたいわ」と言われてしまうような、しつけがなっていない子どもとはどんな子どものことを言うのでしょうか。
自分の子どもがしつけをされていない子だと思われないためにも、まずはしつけがなっていない子どもの特徴を17個把握していきましょう。
自分の子どもを見て、一つでも今から紹介する特徴に該当するポイントがあるのであれば、直してあげた方がいいかもしれません。
1:あいさつや御礼が言えない
あいさつやお礼は人間関係の中でも非常に基礎的な部分です。
子どもの頃に自分からあいさつができなかったり、周りの人に何かをしてもらった時にお礼が言えない子は、家でしつけがきちんとされていないと思われてしまうでしょう。
内気な子の場合は自分からあいさつをするのが苦手な子もいますが、そんな内気な子でも周りの人から「おはよう!」と言われたら「おはようございます」と返すことができますし、慣れてくれば自分からあいさつすることもできるようになります。
しつけのなっていない子はそうではなく、あいさつをされても無視をしてしまうこともあります。
また、何かをしてもらってもお礼を言うことができないと同年代はもちろん、上の世代からも嫌われてしまいがちです。
2:自分が悪くても謝らない
あいさつやお礼ができないだけではなく、しつけがなっていない子は謝らない傾向があります。
悪いことをしても謝らないことが多いため、さらに怒られてしまうことがあります。
そのため、周囲から呆れられてしまうことも少なくありません。
「ごめんなさいは?」のように謝罪を促されても、ふてくされたような顔をしてしまうこともあります。
そのため周りからはしつけがなっていないだけではなく、態度も悪くて扱いづらい子どもだと思われてしまうことも少なくありません。
3:言葉遣いが悪い
さらにしつけがなっていない子は言葉遣いも悪いという特徴があります。
子どもは悪い言葉遣いに憧れる時期があり、わざと悪い言葉を使いたがることもありますが、しつけがなっていない子の場合は人を傷つけるために好んでそういった言葉遣いをすることがあります。
周りがいくらたしなめても言葉遣いを直すことはなく、むしろそうやって注意してくれる人に対しても悪い言葉遣いで反抗することもあるでしょう。
そうした子どもを見ていると、周りの人はしつけがなっていないだけではなく親も家でそういう言葉遣いをしていて、家庭環境が悪いと思われてしまうこともあります。
4:独り占めする
まだ幼稚園に入る前のような小さな子は誰かと分け合うことが苦手な子も多いので、お菓子でもおもちゃでももらったものを独り占めしてしまいがちです。
しかしながら、年齢が上がって友達との関わりが増えてくるにつれて、大半の子は順番に使ったり一緒に分け合うことを覚えていきます。
しかし、しつけがなっていない子はそうしたことができません。
自分のことばかり考えがちでおもちゃもお菓子も独り占めしますし、誰かに分けて欲しいと頼まれても断ってしまうことがあります。
さらに、誰かが使っているものを無理やり奪って独り占めするような子もいます。
そのため、しつけがなっていないと言われるのも仕方のないことなのかもしれません。
5:公共の場で騒ぐ
赤ちゃんはどんな場所でも泣いたり騒いだりしてしまいますが、それも成長と同時にお行儀が良くなって公共の場では騒がずに我慢できるようになっていきます。
しかし、しつけがなっていない子は公共の場でも我が物顔で騒ぐことがあります。
小さな子だけではなく中学生や高校生になっても友達といると大声で話して周りの迷惑を無視してしまうこともあるでしょう。
周りの大人が注意をしても反抗的な態度をとることもあります。
6:思い通りにならないと暴力を振るう
自分の思い通りにならないと癇癪を起こしてしまう子もいますが、しつけがなっていない子は暴力によって自分の要求を優先させようとすることがあります。
食べたいものが食べられなかった時、使いたいおもちゃを誰か他の子が使っていた時、暴力で相手を従わせようとすることがあります。
暴力によって誰かを従わせても、わがままな性格なのでお礼を言うことはなく、その暴力が原因で誰かにけがをさせてしまった時でも素直に謝ることはほとんどありません。
周りから窘められても「でも、○○くんが思い通りにならなかったのが悪い」のように自分を正当化させようとしてしまう傾向があります。
7:列に割り込む
大人でも長蛇の列に割り込んで自分だけが得をしようとしたり電車やバスの待機列に割り込む人もいますが、しつけがなっていない子もそういった行動を真似してしまいます。
同い年の全員が大人しく待っていられるような時でも、しつけがなっていない子は我慢ができなくて列に割り込んでしまうこともあります。
自分の要求を通そうとしてしまうので、しつけがなっていない子だと思われてしまいます。
8:テーブルに座る
座るべき場所は椅子であって、テーブルは基本的に飲み物や食べ物を置く場所です。
そういった場所に座ったり登ったりすることは、汚いと周りから教えられて育つのが一般的でしょう。
しかし、しつけがなっていない子はそういったことを教えてもらわずに育っていることがあります。
あるいは、教えられていてもそれを聞く気がない子もいるかもしれません。
自分の家だけではなく会社や学校などの公共の場や、飲食店などでもテーブルに座ることもあります。
9:すぐに「欲しい」「ちょうだい」と言う
きちんとしつけがされている子は、周りの人が持っているものや食べているものを欲しいと思ってもそれを口に出すことはありません。
「欲しい」や「ちょうだい」と言うことで周りの人の負担になってしまうことを理解できるので、欲しくてもその人に対して要求せずに帰ってから親にこっそりおねだりするでしょう。
しかししつけがなっていない子は自己中心的になりがちで、そういった気遣いをすることができません。
人に対して「それいいね、ちょうだい」や「それ欲しいから、ちょうだい」のようにすぐに要求してしまいます。
周りから意地汚く自己中心的な性格だと思われることもあるでしょう。
10:出された食事を「まずい」と言う
さらにしつけがなっていない子は人に対する思いやりが足りないことがあり、自分の口に合わなかった食べ物に関しては人がどんなに頑張って作ったものでも「まずい」や「こんなの食べたくない」と言ってしまうこともあります。
小さな子が自分の親に対して「これ、おいしくない」と言ってしまうことはたまにあるかもしれませんが、しつけがなっていない子の場合は家の中だけではなく外でも同じことを言うことがあります。
飲食店で店員さんに言ったり、友達の家でご飯を食べている時に言うこともあるでしょう。