そういった時、優先順位が曖昧だとどのように動くべきかの指針も自分で立てられず、仕事量がどんどん増えていってしまう恐れがあります。

優先順位を付けるのが苦手な人ほど、マルチタスクで抱え込む量も多くなってしまい、生産性がどんどん下がっていくということもあります。

7:面倒なことを後回しにする

誰でも複雑な仕事や気難しい上司とコンタクトを取らないといけないような面倒な仕事をするのは気が進まないと思います。

そうした面倒な仕事はついつい後回しにしてしまうのも無理はありません。

しかし面倒な仕事は基本的に他の仕事に比べて時間がかかりますので、後回しにすればするほどあとからのタスクが多くなってしまいます。

そうなるとキャパオーバーになってしまい、最初は順調だったのに急に生産性が下がってしまうこともあります。

結局、面倒だという自分の感情を優先して優先順位を見誤ることによって不利益が生じてしまうのです。

8:丁寧すぎる

丁寧な仕事をすることは大切ですし、ミスが多い仕事よりは丁寧な仕事の方が評価されるのは当然です。

しかしだからといって、不必要なところまで丁寧にしたり、丁寧にするために数時間を費やしてしまうと生産性が低いと思われてしまいがちです。

たとえば表を作成して説明をする時、もちろん見た目も大切ですが、大切なのは表の中身や説明の仕方です。

それなのに表の背景に使う画像を森林の画像にするか花畑の画像にするかといった本筋と関係ないところまで悩み過ぎると、生産性が低くなってしまうでしょう。

丁寧な仕事ができるのは良いことですが、時間をかける価値がある部分なのかは常に意識していなければなりません。

9:断るのが苦手

誰かに頼られると断ることができず、ついつい自分の仕事として引き受けてしまう人もいるでしょう。

周りからは良い人だと思われますが、そういったことが続くとキャパオーバーになってしまい本来の自分の仕事に手が回らず、残業が増えてしまう恐れもあります。

そうなってくると生産性が低く仕事ができないのに周りに良い顔ばかりする人だと思われてしまうかもしれません。

誰かを手助けするのは良いことですが、時には自分のキャパシティを見極めてしっかり断る勇気も持つようにしましょう。

仕事の生産性が低くなる背景

先ほど、日本は生産性の高い人材を求める割に個々人の能力が追い付いていなく、過重労働やパワハラの原因になっているという説があることを紹介しました。

では、なぜ日本には生産性が高い人材がそれほどいないと言われているのでしょうか。

仕事の生産性が低くなってしまう背景について考えてみましょう。

賃金制度

最近では裁量労働制を導入する会社も増えてきましたが、日本ではまだまだ残業することによって残業代が発生する賃金制度を採用している会社の方が多いと言われています。

つまり所定の休憩時間だけをとって定時に帰る生産性の高い人よりも、勤務時間内は休憩時間を多めにとって毎日数時間残業して帰る生産性の低い人の方が、毎月の給料が高くなってしまうのです。

こういう制度の元では早く帰って余暇を楽しもうと考える人よりも、今後のために会社でダラダラと仕事をして残業代を多くもらおうと考える人の方が多くなりがちです。

結果的に、個々人が生産性を上げようとしないため仕事全体の生産性も下がってしまう傾向があります。

長時間労働が当たり前

長時間労働
さらに日本では残業を美徳とする価値観が長い間信じられていたため、残業してこそ意味があると考える人もいます。

そうした人たちは自分が残業をすることになっても嫌ではないだけではなく、自分の同僚や部下に対しても残業して会社に貢献することを強要する場合もあります。

実際は無駄な残業で会社にコストをかけているだけなのに、残業を強要することで全体の生産性を下げていることに気付けていない人も存在しているのです。

一人あたりの仕事量が多すぎる

さらに会社が人件費を削ろうとして、部署あたりに人数がギリギリという部署も珍しくはありません。

そうなると必然的に一人当たりの仕事量が増えてしまい、毎日の業務をこなすだけで精一杯になってしまいます。

そうすると業務効率化のための動きをする余裕がなくなり、どんなに現場が熱望しても生産性を高めることが難しくなってしまいます。

チーム力を重視しすぎる

個人主義の会社もありますが、未だに日本ではチーム力を重視する傾向が強いと言われています。

たとえば営業が三人いる時、それぞれが目標を達成すれば良いだけではなく、三人グループとしてのノルマも持たされてしまいます。

そうなると自分だけの裁量で自由に動くことができず、承認までの時間がかかって仕事の効率が下がってしまうなど生産性が低くなる原因が多数生まれることになりかねません。

チームでまとまることによってノウハウを共有して効率が上がることもありますが、それよりも効率が悪くなるデメリットの方が目立ってしまうでしょう。

仕事ができる人の負担が増える

さらにチーム制が多くなってしまうことで、仕事ができる人の負担だけが増えてしまうこともあります。

一人一人にノルマが課されているだけであれば自分の成績によって評価されるだけですが、チームとしてのノルマもあると誰かチームのメンバーができなかった時にカバーしなければなりません。

そのため、必然的に仕事ができる人だけ負担が増えてしまいます。

さらに仕事ができる人の中には自分だけではなく、全体の業務を効率化するためのアイデアを持っている人も多いですが、周りのカバーでそうした能力を発揮する余裕がなくなってしまい、結果的にどんなに頑張っても生産性が上がらないという悪循環に陥ってしまうこともあります。

仕事の指示内容が曖昧

一人の仕事量が多い環境だと、後輩や部下に対して仕事を丁寧に教える余裕がない人も多くなってしまいます。

結果的に後輩や部下に出す仕事内容の指示も曖昧になってしまい、指示を受けた人が間違った作業をしてしまい、手直しの手間が増えてしまうということもあります。

最初からしっかりと指導していればそういったケースは避けることができますが、忙しいとなかなかそうした指導のための時間が確保できません。