シミュレーションする場面10選!絶対に失敗したくない時ってどんな時?脳内で思い描いて成功に導こうについて
普段とは違う状況が待ち受けている時、できるだけその状況をリアルに想像して自分がどのような行動をとるべきか、そして自分の行動によって相手がどのように対応してくるのかを頭の中で考えたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

そのようなシミュレーションは、失敗する確率を下げて自分自身のポテンシャルを十分に発揮しやすくなるという大きなメリットを持っています。

では、具体的にシミュレーションにはどのような効果があるのでしょうか。

シミュレーションの効果や多くの人がシミュレーションをする場面、そしてメリットが多いシミュレーションですが、避けた方が良いと言われている内容について解説していきます。

シミュレーションとは?

「シミュレーション」が正しい発音ですが、「シュミレーション」と誤って覚えてしまっているという人も多いと言われています。

「シミュレーション」なのか「シュミレーション」なのか混乱してしまった場合には「simulation」というスペルを思い出すと正しい発音ができることもあるでしょう。

では、そもそも「シミュレーション」とはどういう意味を持つ言葉なのでしょうか。

実はシミュレーションは大きく分けて二つの場面で使われる言葉です。

どういった時に使われる言葉なのか、二つそれぞれの意味を見ていきましょう。

現実を想定して実際に近い状況を作ること

直面する場面を想定して、リハーサルを行うこともシミュレーションの一種です。

たとえば大切な試験の前には時間などを実際の試験の日程に合わせた模試を受けることがあるでしょう。

また、面接が控えている時には友達相手に面接の練習をしたり実際に模擬面接をしてくれる人に依頼したりして練習をすることも珍しくはありません。

そのように現実に起こり得る状況を想定し、可能な限り実際に近い状況を作り出すことをシミュレーションといいます。

大きな挑戦をする時ほど、シミュレーションをしておくことで当日の緊張を和らげる効果も期待できるでしょう。

全てがシミュレーション通りに進むことは滅多にありませんが、シミュレーションをすればするほど自信に繋がると言われています。

脳内やコンピューターで模擬実験をすること

テストや面接の場合は実際に似ている状況を作り出してシミュレーションをすることも可能ですが、内容によってはシミュレーションができない場合もあります。

たとえば大規模な爆発を伴うビルの解体や道路の工事などはシミュレーションをする場所を見つけること自体ほぼ不可能です。

しかしながら、そのようにシミュレーションが不可能な条件であってもぶっつけ本番で何かを行うことは好ましくありません。

そのような場合では、自分の脳内でリアルな状況を想像したり、コンピュータを使って模擬実験をすることによってシミュレーションを行います。

特に実験系はコンピュータを使ったテストでシミュレーションを行うことが多いでしょう。

物理の実験や化学の実験なども、大きな機械を動かしたり危険な薬品を使う時にはコンピュータでの模擬実験を何度も行ってから実施されることが多いように、色々な業界でコンピュータによるシミュレーションは行われています。

シミュレーションの効果

シミュレーションをすることによって、ぶっつけ本番で挑むよりもリラックスしながら本番で行動できることがあります。

また、リラックスすることにより本来の実力以上の力が発揮できるということもあるでしょう。

では、具体的にシミュレーションをすることによってどういった効果が期待できるのでしょうか。

ここではシミュレーションによって期待できる5つの効果について解説していきます。

どうすれば良いのかイメージできる

シミュレーションをすることによって、本番に限りなく近い状況でリハーサルを行ったような気分になれます。

そのため、一つ一つの出来事に対してどうすれば良いのかをイメージすることができるでしょう。

たとえば今までに一度も面接を受けたことがない人は、入退室や着席の際のマナーが分からずに本番で緊張してしまうことがあります。

しかし一度でもシミュレーションをしておけば、どのように動けば良いのかを具体的にイメージすることができるでしょう。

企業によって面接の場所は当然ながら違いますが、どのように歩いて座れば良いのかといったイメージができるので余計な緊張をすることもありません。

本番はスムーズに動ける

イメージが具体的であればあるほど、本番でもシミュレーション環境と同じようにスムーズに動けるようになるでしょう。

練習の時と同じように平常心で動くことができれば、致命的なミスを犯すことも滅多にないでしょう。

ミスがなければないほど、練習と同じように本番でも問題なく行動できるのは当然のことです。

さらに、万が一想定外のミスが起きてしまった時でも他の部分で問題なく行動することができていれば、そのミスに対して全力で対応することができます。

シミュレーションをしていない場合だと、初めての状況に戸惑いつつミスのフォローもしなければならないのでキャパオーバーになってしまいがちですが、しっかりシミュレーションをしておけば腰を据えてミスのリカバリーにだけ集中することもできます。

練習中と同じように行動できるのはシミュレーションをすることで得られる効果の中でも最も大切なものでしょう。

意識的に行動できるようになる

どうすれば良いのかを具体的にイメージしてスムーズに動けることだけがシミュレーションによって得られる効果ではありません。

シミュレーションをすることによって、色々な行動を意識しながらできるようになるでしょう。

ぶっつけ本番だと緊張感や、ミスをしないことに対する注意などから、動作の意味は考えずに動いてしまいがちです。

もちろんそれでもミスがなければ問題ありませんが、意識せずに行動していると後から振り返って反省する際に記憶に残らずに困ってしまうことがあります。

また、次の作業に対する改善点を見つけようとしても、無意識の行動から見つけ出すのは至難の業になってしまうでしょう。

しかしシミュレーションをして心に余裕を持ち、動作の意味を考えながら意識的に行動していれば、そうした改善点や反省点なども見つけやすくなります。

すなわち、シミュレーションをすることで他の人よりも上達が速くなっていくのです。

効率的に作業することができる

シミュレーションは将来的な上達に役立つだけではなく、その時点での上達にも大きな影響をもたらします。

しっかりシミュレーションをしていくことで、集中しなければならない部分と肩の力を抜いて作業しても良い部分を見極めることができるでしょう。

そうすると、自分の中でオン/オフを上手に切り替えながら作業することができます。

自然と、効率的に作業することができて周りの人よりも時短ができるでしょう。

効率的な作業で空いた時間によって作業をしっかり見直して作業中に見つけることができなかった改善点を見つけるのも良いでしょう。

あるいは早く帰って余暇を楽しむのも良いですし、仕事に役立つようなスキルを磨いたり勉強をしたりして、ステップアップを目指すのも悪いことではありません。

効率的な作業ができるようになれば、自分の自由に使える時間が増えるので色々なことが楽しめるのです。

シミュレーションで無駄を省くことができるから

効率的な作業が可能になるのは、自分の中でオン/オフが切り替えられるという理由だけではありません。

作業内容によっては、シミュレーションの時点で無駄を省くこともできるでしょう。

面接や実験のように決まってマナーや手順がある程度あり、それを守らなければならないものの場合は無駄を省くことは難しくなってしまいます。

しかしながら、自分で自分のために作る料理などの動作であれば、シミュレーションを重ねるうちに省ける無駄に気付くこともあるでしょう。

実際に本番環境での試行錯誤を繰り返さないと無駄に気付けないということもありますが、シミュレーションの時点で気付ける無駄もあるでしょう。

そうした点に気付いてあらかじめ無駄を省くことができれば、オン/オフの切り替えだけよりも大きく無駄を省くことが可能になります。

失敗する回数が減る

ぶっつけ本番で挑んでしまうと、突発的な出来事に対して自分がどのように動くのが最適なのか考えることができず、頭の中が真っ白になって失敗してしまうリスクが非常に高くなります。

しかしながら、シミュレーションをしておけば失敗する回数自体も減らすことができるでしょう。

もちろん、シミュレーションをしたからといって絶対に失敗しないというわけではありません。

シミュレーションの環境とは大きく異なってしまって失敗することもあれば、何度シミュレーションをしても緊張してしまい本番だからこそ失敗してしまうという人もいるでしょう。

しかし、それでもぶっつけ本番で挑むよりも失敗の回数を減らすことは可能です。

現実では出来ないことを試すことができる

実はシミュレーションでは現実に起こり得ることをあらかじめ練習するだけではありません。

模擬面接タイプのシミュレーションではなく頭の中で想像したりコンピュータの演算機能を使ったりするタイプのシミュレーションでは、現実では到底出来ないことを試すこともできるのです。

たとえば核兵器や大きな爆弾などの威力は実際に使ってみて効果を測定することはできません。

しかしながら、ビルの解体などに使うために爆弾を作っているのであれば、ぶっつけ本番で使うのは周囲にも危険なため許されることではありません。

そういった時にシミュレーションを効果的に利用できるのです。

実際に効果があるかを確かめるだけではなく、現実では使えないほどの大きな爆発を引き起こすような状況でも安全性を確認するといった、ある意味で非現実的な実験もコンピュータを使うシミュレーションなら試すことができるでしょう。

科学の進歩のためには、こうしたシミュレーションも非常に重要です。

シミュレーションする場面10選

シミュレーションは非常に効果的な行動ですが、だからといって日常生活の全てのことをシミュレーションするわけにはいきません。

場合によっては、シミュレーションをせずにぶっつけ本番で行動するしかないこともありますし、シミュレーションをする時間が無駄になってしまいシミュレーションをせずに習慣で動く方が適している場合もあるでしょう。

しかしながら、中にはシミュレーションをした方が明らかに効率が上がり自分の実力を平常心で発揮できる場合もあります。

では、どんな場面はシミュレーションをするのが好ましいのでしょうか。

代表的な10個の場面を紹介していきます。

試験

試験
学生の頃、模擬試験を何度も受けた経験を持つ人もいるでしょう。

そのような模試を受けることでも分かる通り、試験はできる限りシミュレーションをする方が平常心で実力を発揮することができるようになります。

過去問を解くこともシミュレーションの一つになるでしょう。

問題の傾向を掴み、どのような雰囲気で問題を解くか知っておくことで当日の緊張感を減らすことが可能です。

また、試験の前に下見をして会場への行き方や会場の雰囲気を知っておくことも重要なシミュレーションになります。

また、試験に直接的に関わることではありませんが、前日よりもさらに事前に当日必要な受験票や筆記用具といった持ち物を考えておくこともシミュレーションの一つとなります。

実力を発揮して自分の望む進路に行くためにも、シミュレーションが重要であることが分かるでしょう。

自己紹介

年度が変わってクラスが新しくなったり、あるいは異動して知らない人たちと仕事をする際には自己紹介をする慣例があります。

その自己紹介も、緊張してしまいがちな人はシミュレーションをしておくと良いでしょう。

自己紹介はそもそも自分の名前と顔を一致させてもらうのが目的ですので、無難に名前だけを告げて終わりでは目的が達成されません。

もちろん自己紹介の場面の雰囲気によってはあまりくだけすぎる自己紹介も難しいでしょうが、最低でもまっすぐ前を見てハキハキと喋り、相手に好印象を与えられるようにシミュレーションしておくのがおすすめです。

会社の面接

面接
先ほどからも例として紹介していますが、会社の面接もシミュレーションが非常に重要です。

特に面接の際の基本的なマナーや質問事項はしっかりシミュレーションしておくようにしましょう。

どこの会社を受ける場合でも、名前や志望動機などは聞かれます。

その時にしどろもどろな受け答えをしてしまうと、練習が不十分である、すなわち志望度が低いと認識されて面接結果に悪影響を及ぼす可能性もあります。

会社の面接は、相手に対して自分の能力だけではなくやる気をプレゼンする場でもあります。

どんなに能力が高い人でも、基本的なマナーが不十分だったり志望度が高くないことが明らかだったりすると面接で落とされてしまう恐れがあります。

良い結果を残せるようにしっかりシミュレーションしましょう。

今日1日の仕事内容

家事など、ルーティンで行える作業の場合はぶっつけ本番で挑む人が多いでしょう。

しかしながら、ルーティンではない仕事がある場合にはしっかりそれを含めたシミュレーションが必要になる場合もあります。

会社であれば珍しい会議の予定があれば、その前後に仕事が入らないような働き方のシミュレーションが必要になる場合もあるでしょう。

いつもとは違う作業をするのであれば、朝からそれに向けたシミュレーションをして成功度を高める必要もあります。

家事であっても、いつもとは違う家事をしたり市役所などに行ったりする予定がある場合にはシミュレーションをしておかないと忘れてしまう恐れがあるので注意が必要です。

会議で行うプレゼン

プレゼン
仕事をしていく中で会議で大勢の前でプレゼンをすることもあるでしょう。

そういったプレゼンは前に立って喋る場数を踏んでいないとしっかりできません。

資料などの準備をしっかりしていても、肝心のプレゼンができずに上司から叱られてしまう恐れがあります。

重要な会議であればあるほど、しっかりプレゼンのシミュレーションをしておく必要があります。

プレゼンのシミュレーションの場合は、頭の中でシミュレーションするだけではなく実際に声に出して練習をすると良いでしょう。

できればその様子を誰かに見てもらったり、あるいは録画して自分の目で客観的に見ることで分かりづらい表現や聞き取りづらい部分などを事前に改善することができます。

プレゼンの場では多くの人が緊張してしまうものですので、平常心を保つためにもしっかり準備していきましょう。

質疑応答

プレゼンのシミュレーションは非常に重要ですが、プレゼンだけをシミュレーションしていても良い発表をすることはできません。

多くの場合、プレゼンの後には質疑応答の時間が設けられているので、そちらの質疑応答のシミュレーションもしておくようにしましょう。

自分で想定問答集を作ってシミュレーションをしておくのも良いですし、事前にプレゼンのシミュレーションを見てもらう人や資料を見てもらう人に、質疑応答で聞かれそうな部分を教えてもらうのも良いでしょう。

自分では分かりやすい百点満点の資料を用意してプレゼンしているつもりでも、相手から思ってもよらない質問が出てくるのは決して珍しいことではありません。

その時に焦らないように、質問は出ても当然であるという意識を持ちながらシミュレーションしてみてください。

そうすることによって心の準備もでき、全く想定していなかった質問が来た場合でも落ち着いて対応できるようになります。

スポーツの試合

スポーツは相手があるものですので完璧なシミュレーションは難しいですが、それでもシミュレーションした場合としない場合とでは、圧倒的にした場合の方が実力を発揮することができると言われています。

相手が動いた場合の自分の動きを、できるだけ細かくリアルにシミュレーションしておくことで本番でも落ち着いて試合に臨むことができます。

また、その日の天候が分かるくらい近付いてきたら天候に合わせたシミュレーションもしておきましょう。

暑くて集中できない時に水分をどのくらい摂るのか、試合が複数ある場合は休憩中にどのように栄養補給をするのか、雨の場合も今までと同じ動きで良いのかということを考えておくと、よりリアルなシミュレーションができるでしょう。

相手の動きを完璧にシミュレーションすることはできませんが、自分自身が最高のパフォーマンスを発揮できるような準備はしておきましょう。

デート

デート
スポーツの試合と同じように、相手の動きや反応を完全に予測することはできませんがデートもシミュレーションが重要です。

特にデートに不慣れな人や、今までに何人も付き合ったことがあっても本命の人との初デートではしっかりシミュレーションしておくようにしましょう。

話す内容はもちろん、入る予定のカフェや混んでいた場合のカフェ、天候が悪い時のプランも考えておくようにしましょう。

もちろんデート内容だけではなくデートの待ち合わせ場所が行き慣れていない場所の場合は路線も把握しておく必要があります。

女性は男性にエスコートをされたがる人も多く受け身になってしまいがちですが、最近では受け身なだけの女性は男性から嫌われてしまいがちです。

相手任せのデートにならないよう、自分でもしっかりシミュレーションをしておくことで、お互いが楽しめる良いデートになるでしょう。

ゲーム

ここまでは試験やプレゼン、質疑応答や面接、試合といった重大な内容のシミュレーションを紹介しました。

しかしながら、そういったものに限らずゲームなど遊びの場においてもシミュレーションは効果を発揮します。

特に対戦ゲームの場合は相手の弱点に応じて自分の持つ武器や動きを変えていく必要があるので、スポーツの試合と同じようにシミュレーションしていく必要があるでしょう。

対戦ゲームだけではなくパズルゲームにおいても、状況に応じてどのようにパズルを組み替えていくかをシミュレーションすることで上達すると言われています。

ゲームが上手くなりたい人は、ゲームを起動している時間以外にもシミュレーションをすることによって上達を早めていきましょう。

結婚前のご両親への挨拶

結婚前の挨拶
人生で一番緊張する場面だと考える人も多いのが、結婚前に両親に挨拶する時だと言われています。

相手のご両親に挨拶をする時はもちろん、自分の両親に相手を紹介する時も相手と両親の相性を考えて緊張してしまうでしょう。

そういった場面でもシミュレーションをすることによって緊張を和らげることができます。

相手とお互いの両親の役をやって、模擬面接のように挨拶の場面をシミュレーションしてみましょう。

自分の両親の性格は分かりやすいので、相手と質疑応答の練習をすることもできます。

また、手土産を渡すタイミングや玄関での挨拶の方法なども慣れていないと失敗してしまいがちなので、しっかりシミュレーションしておくのがおすすめです。

良くないシミュレーションとは?

ここまで紹介したように、シミュレーションをすることによって本番でも平常心で行動することができます。

時には実力以上の効果を発揮できたり、無駄を省いて効率的な動きができることもあるでしょう。

普段は緊張してしまいがちという人も、しっかりシミュレーションをしておけば少しは落ち着いて本番を迎えることができます。

しかし、そんなシミュレーションも全て歓迎されるわけではありません。

時には時間を無駄にするだけの好ましくない、良くないシミュレーションも存在しています。

では、そんなシミュレーションはどのようなシミュレーションなのでしょうか。

最後に、避けたいシミュレーションの状況を2つ紹介していきます。

過去を振り返ってシミュレーションする

誰でも自分の過去で後悔していることはあるでしょう。

そういった時、ついつい「あの時、○○じゃなくて●●を選択していればどうなっただろう」と考えてしまうこともあるでしょう。

あと少しで受験に落ちてしまった時は「あの時、Aと迷ったけどBを選んでおけば今頃浪人生じゃなくて大学生としてキャンパスライフを謳歌していたのに」と考えたり、就職面接の時に「あの時、○○という質問をしておけば第一志望の会社に入れたのに」と考えたりするのは決して珍しいことではありません。

しかし、そのように過去を振り返って「あの時、○○じゃなければ」というシミュレーションをするのは好ましくありません。

どんなに振り返っても過去を変えることはできないので、時間の無駄になってしまうでしょう。

ネガティブな感情に支配される

過去を振り返ったシミュレーションは時間の無駄になるだけではなく、自分がネガティブな感情に支配されてしまう要因になりかねません。

過去を振り返ってシミュレーションするということは後悔している事柄について深く考えることになってしまうので「過去の自分が愚かだった」、「過去の自分が間違っていた」という自分を否定することに繋がってしまうのです。

ネガティブな感情に支配されすぎると「まだ自分は選択を誤ってしまうかもしれない」と疑心暗鬼に陥り、現時点での最善の選択ができなくなってしまう恐れがあります。

慎重になるのは決して悪いことではありませんが、ネガティブな感情に支配されすぎるのは自分の可能性を狭めてしまう恐れがあるので注意が必要です。

シミュレーションはあくまで未来のことを

どんなに過去のことを後悔して考えても、今さらその時点に戻ってやり直すことはできません。

また、自分がどんなにリアルにシミュレーションをしているつもりでも、本当にその選ばなかった選択肢を選んだからといってシミュレーション通りになるかは分かりません。

過去のシミュレーションをすると、ついつい自分にとって都合の良いことばかり考えてしまうでしょう。

そうすると、現状に対する不満が大きくなってしまう恐れがあります。

後悔と現状への不満が膨らむばかりの過去のシミュレーションは、時間の無駄だけではなく自信を喪失するリスクの高い行為です。

過去のことをどんなにシミュレーションしても意味はないので、振り返って改善点を見つけた後は無意味なシミュレーションはしないようにしましょう。

シミュレーションばかりを繰り返す

シミュレーションは過去の出来事に対してではなく、これから起こり得る未来に対して行うべきことです。

しかしながら、たとえ未来の状況をシミュレーションする場合でもシミュレーションばかりを繰り返していては意味がありません。

どんなにリアルなシミュレーションをしているつもりでも、自分に都合の良い状況ばかりをイメージしてしまいがちなので、シミュレーションのリアルさが失われてしまう恐れがあります。

しっかりシミュレーションをすることは大切ですが、同じ状況だけを何度も何度もシミュレーションすることは避けましょう。

たとえばデートのシミュレーションを何度もする場合は、「デートの待ち合わせ場所に行く時のシミュレーション」、「デート中の会話のシミュレーション」のように、ある程度場面を分けてシミュレーションを行うことも大切です。

行動してみることも大切

シミュレーションが重要なのは確かですが、いつまでも頭の中でだけ考えていてはいけません。

機会があったら、実際に行動してみることもシミュレーションと同じくらい大切なことです。

たとえば親しくなりたいと考えている気になる人に話しかける時、シミュレーションだけを繰り返して行動に移さなければいつまで経っても親しくなることはできません。

シミュレーションを繰り返しているうちに、他の人が話しかけてしまい機会を逃してしまうこともあるでしょう。

そうなってから後悔しても、後の祭りですので意味がありません。

そういう状況を避けるためにも、ある程度シミュレーションを行った後は実際に行動に移して結果を見てみましょう。

シミュレーションは数回で効果がある

慎重な性格をしている人は、どんなにシミュレーションを繰り返しても不安が残りなかなか行動に移せないということもあります。

しかし、多くの場合、シミュレーションは数回で効果があるので何度も行う必要はありません。

むしろ、何十回もシミュレーションをしてしまうと都合の良い状況の妄想になってしまい、シミュレーションの効果が失われてしまい兼ねません。

また、シミュレーションをしすぎて緊張感を失ってしまい、結果的にせっかくの本番で変なミスをしてしまうこともあるでしょう。

本番前に緊張しないように行うシミュレーションですが、適度な緊張感は保っておかなければなりません。

本番独自の緊張感を失わないためにも、また都合の良い妄想をしてしまい実際の状況に対応できなくなってしまわないためにも、シミュレーションは数回に留めておくようにしましょう。

回数だけをイタズラに重ねるよりも、数回のシミュレーションで効果が出るようにリアルなシミュレーションになるように努力することが大切です。

失敗したくない場面はシミュレーションで成功させよう!

受験や面接、大切なプレゼンや恋人のご両親への挨拶のように人生には絶対に失敗したくないと思える場面が何度もやってきます。

そんな時にぶっつけ本番で挑んでしまうと、委縮してしまいかねません。

そうならないように、大切な場面はリアルなシミュレーションをして成功確率をアップさせましょう。