航空会社にもよりますが、基本的にはキャビンアテンダントは専門学校または短大卒以上の学歴が必要とされています。
多くの場合は四大卒、あるいは大学院を卒業した人が志望するので学歴はあった方が有利に面接を進めることができるでしょう。
そのため、キャビンアテンダントになりたいと考えている場合は早々に自分の進路を考えながら進学先を決定する必要があります。
特にキャビンアテンダントは容姿が優れているなどの外見的な条件よりも、学力や語学力を重視される場合が多いので小学生や中学生のうちから努力していかなければなりません。
一部の航空会社では高卒以上でも可
基本的に航空会社は専門学校卒あるいは短大卒以上の学歴が応募条件になっていますが、一部の航空会社は高卒からでも応募することができます。
どうしても大学に行けない理由がある人などは高卒でも応募できる航空会社を探して応募してみるのも良いでしょう。
ただし、四大卒の人が志望することが多い職種ですので高卒だとどうしても不利になってしまうことは否めません。
また、航空会社の規模が大きくなればなるほど高学歴の人が集まりやすくなるため、高卒だと合格率が下がってしまうと言われています。
高卒でキャビンアテンダントになることも不可能ではありませんが、やはり大学への進学を検討した方が良いでしょう。
裸眼かコンタクトレンズで視力が1.0以上必要
キャビンアテンダントは学歴だけが求められるわけではありません。
普通自動車の運転免許取得の際には裸眼か眼鏡かコンタクトレンズで両目0.7以上の視力が必要となっていますが、キャビンアテンダントの場合も同様に視力が必要になります。
キャビンアテンダントの場合は裸眼もしくはコンタクトレンズで1.0以上の視力が必要だと言われています。
ここで注意しなければならないのは、車の場合は眼鏡による矯正視力でも問題ないとされていますが、キャビンアテンダントの場合は裸眼かコンタクトレンズの使用に限られています。
これは、激しい揺れがある時や豪雨の中で避難する時に眼鏡だと業務に支障をきたす恐れがあるからだと言われています。
そのため、キャビンアテンダントを目指す人で目が悪い人は、早めにコンタクトレンズに慣れておくのがおすすめです。
TOEIC600点程度の英語力は必要
キャビンアテンダントは専門学校卒や短大卒といった学歴が求められますが、学歴だけではなくTOEICで600点程度の英語力も求められます。
英語力がない人の場合はどんなに有名な大学の大学院を卒業した人であってもキャビンアテンダントになることはできません。
TOEIC600点程度の英語力というのは上場企業の社員に求められ、日本における就職や転職で有利になるレベルだと言われています。
キャビンアテンダントに限らず、大きなホテルのフロントを目指す人もこの程度の英語力は求められるでしょう。
TOEIC600点以上というと決して不可能な点数ではありませんが、英語が苦手な人は早期に対策をして早めに資格を取得しておかないとこの時点で採用試験に落ちてしまう恐れがあるので注意してください。
キャビンアテンダントの魅力とは?
学歴だけではなく視力や英語力など色々なものが求められるのがキャビンアテンダントです。
さらに、勤務時間も不規則になりがちですし、万が一の事故の時には人命救助を優先しなければならないなど、決して安全な仕事であるとは言えません。
立ちっぱなしで仕事をすることも多く、身体的にも精神的にも負荷がかかってしまうこともあります。
しかし、それでもキャビンアテンダントになりたいと考える人は後を絶ちません。
今では男性のキャビンアテンダントも増えていますが、それでもキャビンアテンダントは女性の憧れの職業の一つだとも言えるでしょう。
幅広い世代の女性から憧れを集めるキャビンアテンダントにはどのような魅力があるのでしょうか。
ここでは4つの主な魅力を紹介します。
様々な地域や国に行くことができる
キャビンアテンダントは、なんといっても様々な地域や国に行くことができます。
旅行が好きな人であっても、自分で旅行の行き先を決めている場合はどうしても地域が偏ってしまうこともあるでしょう。
しかし、キャビンアテンダントになることで自然に色々な地域や国に行くことができるようになります。
もちろん仕事で行っているため旅費もかからず経済的です。
国際線のキャビンアテンダントであれば世界中の国を回ることができますし、国内線であっても自分では知らない色々な土地に行くことができます。
航空会社によっては日本中の空港を制覇することも決して不可能ではないでしょう。
色々なところに行ってみたいと考える人にとって、キャビンアテンダントになることは大きな魅力があることが分かります。
お客様に感謝されること
キャビンアテンダントも接客業の一つだと考えることができる職業です。
そのため、キャビンアテンダントになることでお客様に感謝されるという経験をすることができます。
機内で迷ってしまった人を案内したり、機内の温度が寒くて困っている人に毛布を渡したりすることで感謝されることもあるでしょう。
出張などの仕事で使う人も多い飛行機ですが、旅行や帰省の時期になるとやはり観光目的で使う人も多く、そうした乗客は普段よりもテンションが高いことも多いのでキャビンアテンダントに対してもストレートな感謝の気持ちをぶつけてくれることもあります。
そうしたお客様の感謝の声をダイレクトに聞けることがキャビンアテンダントの魅力だと考えている現役のキャビンアテンダントも少なくはありません。
地上での仕事も経験できる
キャビンアテンダントというと搭乗中にお世話になる人というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
確かにキャビンアテンダントの主な仕事としては、搭乗時の補助や飛行中の食事を運ぶこと、免税品の販売や緊急時の対応など飛行中の仕事が多く挙げられます。
しかしながら、飛行機に乗客が乗り込む前の簡単な清掃や、乗客が降りた後の忘れ物の確認など地上でも少し仕事をします。
空の上だけではなく地上にいる時も仕事ができるということで、他の人よりも2倍の経験を積むことができるのもキャビンアテンダントの魅力だと言えるでしょう。