利害関係という言葉をご存知でしょうか?
今回は、利害関係が一致する関係や利害関係が一致するメリット、さらには利害関係が一致する関係を築くために必要なことについて紹介していきます。
恋愛や結婚に前向きになれない人は、ぜひ今回紹介していく内容を参考にして、利害関係が一致する関係のメリットを知ってくださいね!
利害関係とは?
「利害関係」という言葉をご存知でしょうか?また、意味を知っていますか?
ここからは、利害関係について説明していきます。
損をしたり得をする関係のこと
利害関係とは、その文字通り「損をしたり得をする関係」のことを意味する言葉です。
また「関係」という言葉がついているので、2つの物事や人や団体のなどの間柄を意味しています。
仕事や恋愛、結婚などあらゆるシーンで築かれることがあります。
自分が損をすれば相手も損をする
利害関係にある両者は、片方が利益を得るともう一方は損害を受けるという状況があるのに対して、お互いに利益を、もしくは損害を受けることもあります。
要するに、自分が得をすることで相手が損をするという状況に対して、自分が損をすれば相手も損をすることがあるというわけです。
逆に自分が得をすれば相手も得をする
利害関係は損をする場合に使われるだけでなく、得をした場合にも使われます。
そのため、自分が得をすることで相手が損をするという状況に対して、自分が損をすれば相手も損をすることもあり、逆に自分が得をすれば相手も得をすることもあるというわけです。
ウィンウィン
「ウィンウィン」とは、利害関係の類義語であり、お互いに利益が生まれる関係のときに使われます。
もしかすると、日常生活において利害関係という言葉よりも、ウィンウィンを耳にしたことがある機会の方が多いのではないでしょうか?
ギブアンドテイク
「ギブアンドテイク」とは、これまた利害関係の類義語として挙げられます。
親切にしてもらったから親切にする、要するにお互いに利益が生まれるということです。
利害関係が一致する関係11選
ここまで、利害関係という言葉の意味について説明してきましたが少しでも理解を深めていただけたでしょうか?
それでは、ここからはそれを踏まえたうえで「利害関係が一致する関係11選」について紹介していきます。
企業と従業員の関係
利害関係が一致する関係として、1番最初に挙げられるのは「企業と従業員の関係」だと思います。
まず、企業で働く従業員は働くことによって企業に利益をもたらします。
また、その利益があるからこそ、企業は従業員に給料として賃金を支払うことができるのです。
反対に、従業員が不祥事を起こすと、それらは企業の損害になるのです。
もちろん、企業の利益が減ると、従業員に支払われる給料にも響きます。
会社と取引先の関係
会社と取引先の関係も、利害関係が一致する関係といえます。
たとえば、取引先の製品が売れていると、会社は利益を受けます。
反対に取引先の製品の売れ行きが悪い場合は、会社は損害を受けることになるのです。
上司と部下の関係
上司と部下の関係も、利害関係が一致する関係といえます。
たとえば、部下が仕事を成功させたら、教育をした上司は利益を受けます。
反対に部下がミスをしてしまったら、上司は損害を受けることになるのです。
お店と客との関係
お店と客との関係も、利害関係が一致する関係といえます。
まず、お店は売り上げが順調であるため「5,000円以上購入で○○1個無料」の券を配布します。
そうすると5,000円以上購入した客は、○○を1個無料でもらえるといった利益を受けます。
また、客の購入金額のおかげで、お店の売り上げが上がるのです。
恋人同士の関係
恋人同士の関係も、利害関係が一致する関係といえます。
というのも、恋人がいるとわくわくしたり、ドキドキするなど、日々の生活が色とりどりになるでしょう。
要するに、これは利益です。
反対に、恋人がいることで不安になったり、傷けられたりすることもあるかと思います。
これは、損害ともいえます。
夫婦の関係
夫婦の関係も、利害関係が一致する関係といえます。
たとえば、旦那は外で働き、嫁は専業主婦の場合。
旦那は仕事をして収入を得て、嫁は夫が仕事に集中できるように環境を整える。
もし、どちらかが業務をまっとうしなくなると、同じように影響が出ますよね。
そういった意味で、夫婦の関係も利害関係が一致する関係ということです。
親と子供の関係
親と子供の関係でも、利害関係が一致する関係はあります。
まず、親は子供を育てることで人生の経験を得たり、喜びを味わったりできます。
反対に、子供が不祥事を起こしてしまった場合は、親が損害を受けることもあるのです。
また、子供は産まれてきた時点で1人で生きることができないので、親に育ててもらうといった関係性ができます。
これは、ある意味強制的ではありますが、利害関係が一致する関係といえるのです。
友達同士の関係
友達同士の関係も、利害関係が一致する関係であることがあります。
たとえば、社会に出てから共に起業したり、お互いに勤めている会社の利益ために紹介した場合は、利害関係が一致する関係といえます。
友達同士といっても、主にビジネスパートナーとしての関係に、築かれやすいといえるでしょう。
マンションの住民同士の関係
マンションの住民同士の関係も、利害関係が一致する関係といえます。
たとえば、マンション内で災害が起きてしまった場合、同じマンションに住んでいる住人は損害を受けることになるのです。
また、不特定多数の人が同じマンションに住み、その修繕費などをみんなで出しあうため、利害関係が一致しているといえます。
サイとウシツツキの関係
人間だけでなく、動物の間でも利害関係の一致する関係があるのです。
サイの背中には、いつもとまっている鳥がいます。
この鳥をウシツツキといい、サイの体に生息する寄生虫を食べます。
そのおかげでサイは皮膚病にならずに済みます。
また、ウシツツキはサイの背中にとまることで、敵から身を守っているのです。
ヤドカリとイソギンチャクの関係
ヤドカリは毒があるイソギンチャクのついた貝殻を背負うことによって、敵から身を守ります。
イソギンチャクはヤドカリに連れられ、定期的に居住区を変えられるので、エサの不足を防ぐことができるのです。
このように、人間の間だけに限らず、動物たちの間でも利害関係の一致する関係は築かれているのです。
利害関係が一致するメリットとは?
ここまで「利害関係が一致する関係11選」について紹介してきました。
企業や従業員の関係など、主にビジネスシーンで使われることが多いです。
また、人間同士の関係だけでなく、動物同士でも利害関係は見られるようです。
それでは、ここからは「利害関係が一致するメリット」について紹介していきます。
お互いに利益を追及することができる
利害関係が一致することで、どちらか一方が得をすれば、もう片方が損をするといった心配がないので、お互いに協力して利益を追及することができます。
人とは、どうしても自分の損得にこだわってしまうので、利害関係が一致しない場合、相手の利益のことは一切考えずに、自分が利益を得ることだけを考えてしまいます。
ですから、人間関係のトラブルが起きてしまったり、関係性が崩れてしまうといった恐れがあります。
ですが、利害関係が一致することで確執は減るのです。
騙されることが減る
中には「自分が得をするのであれば、相手の損得はどうでもいい」という人もいます。
そのため、人間関係において騙し合いが勃発するのでしょう。
たとえば「このお金、来月には10倍になるよ」なんて甘いセリフで誘惑してきたりと、利害関係が一致していない状態では、とにかく人間同士のドロドロとした騙し合いが繰り広げられます。
ですが、利害関係が一致していることで、共に同じ利害を受けるとを分かっているわけですから、わざわざ騙し合う必要もないのです。
人間関係のトラブルが少なくなる
お互いに価値観が違うからこそ、2人以上人が集まればなにかしらトラブルが起きてしまうでしょう。
特に損得が交わる関係では、より一層人の心の奥底が剥き出しになってしまいます。
そのため、利害関係が一致していない場合は、人間関係のトラブルが多発してしまう可能性が考えられます。
ですが、相手が損をすることで自分も損をしてしまう利害関係が一致する関係では、一人一人の考える自分の利益が相手の利益にもなるため、トラブルが少なくなるのです。
信頼関係を築くことができる
利害関係が一致している関係、要するにお互いに利益を追及することができる関係なので、信頼関係を築くことができるでしょう。
もし、仮に自分が得することだけを考えていたとしても、自分が得をすれば、自然と相手も得をするので、結果丸く収まるのです。
また、お互いに自分にとっての利益を共有するため、自然と相手のために行動する気持ちが芽生えます。
利害関係が一致する関係では、これこそが利益を生み出すコツだったりするのです。
関係性がより深まる
お互いに利益を追及しているうちに、関係性がより深まることがあります。
というのも、人は自分と同じ目標に向かって突き進む人に、親近感を覚えます。
また、お互いにいい刺激になることから、利害関係が一致している関係では、関係性がより深まるのです。
ビジネスシーンではもちろん、恋愛や結婚においても利害関係が一致する関係を築くことで、関係性がより深まるといえます。
好きの感情だけではない関係性になる
人にはかならずしも好き嫌い、得意不得意といった個人の価値観が備わっています。
ですから、自分の価値観を相手に押し付けてしまっていることもあるのです。
ですが、利害関係が一致している関係では、お互いに利益を追求することが目的なので、好きの感情だけではない関係性になるのです。
また、これは恋愛や結婚にもいえることです。
好きの感情だけで動いていた学生の頃のような恋愛はできなくなったからこそ、大人の恋愛には利害関係の一致する関係を築くことが大切なのです。
冷静になることができる
お互いに利益を追及するといった、同じ方向を向いているからこそ、感情だけに左右されずに、冷静になることができます。
要するに、ドロドロと感情が入り混じった関係というよりかは、同じ目的がありつつも、割とライトな関係性を築いていけるのです。
特に大人の恋愛では、冷静になって相手と向き合うことができる、利害関係が一致する関係を築くことで、前向きに恋愛に励むことができるでしょう。
物事が円滑に進めやすくなる
同じ目的に向かって共に頑張るからこそ、物事が円滑に進めやすくなります。
やはり、人は自分が利益を得ることだけに執着してしまいがちなので、トラブルが起きたりします。
ですが、利害関係が一致している、要するに同じく利益を追求しているわけですから、物事が円滑に進めやすいといえます。
干渉されなくて済む
利害関係の一致する関係では、お互いにとっての利益を追及することが大前提なので、無駄に干渉されるといったことが防げるのです。
特に恋愛や結婚において、相手からの干渉はとてもストレスになると思います。
ただ、利害関係の一致する関係において、干渉しないことでお互いにストレスから逃れられるのです。
気を遣わずに済む
利害関係の一致する関係では、お互いの利益となることについて共有しあっているので、気を遣わずに済みます。
というのも、変に顔色をうかがったり、駆け引きする必要もありません。
そのため、好きの感情を抜きにしても、気を遣わずに済むといったメリットが得られるのです。
特に恋愛や結婚では、相手に気を遣わずに済むことで、より関係が深まるでしょう。
本音で話せる
お互いにとって利益となることなど、自分たちの奥底まで本音で話し合うことができる、利害関係の一致する関係。
これらの本音って、なかなか話すことができないので、つい溜め込みすぎてしまうことがあるでしょう。
ですが、お互いにとっての利益となること、要するに奥深くにある欲望をさらけ出している関係ですから、一緒にいて非常に楽といえるでしょう。
お互いに助け合える
利害関係の一致する関係では、お互いに同じく利益を追及する関係ですから、困ったときはお互いに助け合えるのです。
それも、もちろん見返りを求めたり、求められたりしません。
なぜなら、相手が元気でいてくれることが、自分にとっての利益となるからです。
やはり、人とはどうしても見返りを求めてしまう生き物であり、特にプライドが高い人は助けを求めることができなかったりします。
ですが、利害関係の一致する関係では、そんなことお構いなしなので、なんだか気が楽といえるでしょう。
一緒にいて楽しいと思える
これだけ同じ目標に向かって進んでいると、一緒にいることが楽しくてたまらなくなってしまうでしょう。
というのも、自分にとっての利益が相手にとっての利益でもある。
こんなことって、利害関係の一致する関係以外では考えられないことです。
また、自分のすべてをさらけ出せるので、非常に気が楽ともいえるでしょう。
利害関係が一致する関係を築くために必要なこと
ここまで「利害関係が一致するメリット」について紹介してきました。
お互いに利益を追及できたり、人間関係のトラブルが減るなど、メリットが豊富でしたね。
それでは、ここからは「利害関係が一致する関係を築くために必要なこと」について紹介していきます。
相手の利益となることを知る
利害関係が一致する関係を築くためには、まず最初に相手の利益となることをきちんと知ることが大切です。
というのも、相手の利益となることを明確に知っておかなければ、後々方向性に違いが出てきてしまう可能性があります。
ですから、相手にとってなにがメリットで、どのような利益を求めているのかを明確にする必要があるのです。
相手の利益となることを知ったところで、はじめて自分が望む利益との一致をはかることができるでしょう。
自分の利益となることを知る
相手の利益となることを知ると同様に、自分の利益となることを知る必要があります。
そして、相手にきちんと説明をして、理解をしてもらう必要があるのです。
というのも、相手もこちらの利益となることが分かっていないと、協力の仕方がいつまで経っても明確になりません。
ですから、相手の利益となることを知るだけでなく、自分の利益となることを知ることが大切なのです。
しっかりと話し合う時間を作る
お互いの利益について共有するためにも、しっかりと話し合う時間を作ることが大切です。
やはり、これから協力して利益を追及していくとはいえ、きちんとお互いの考えを話し合っておかなければ、いい関係を築くことは難しいといえます。
また、時間が経つごとに考え方であったり、やりたいことが少しずつ変わってくる場合があります。
ですから、その都度話し合いの時間を設けて、お互いにとっての1番いい策を練ることが大切といえるのです。
先のことを見据えて考える
利害関係が一致する関係では、今のことだけに限らず、先のことを見据えて考えることが重要です。
やはり、利益を追及することは、即効性を求められるものではありません。
そのため、先を見据えた計画であったり、考えをきちんと共有して、お互いが損害を受けてしまわないようにすることが大切なのです。
お互いの妥協点を探していく
利害関係が一致している関係であっても、お互いの妥協点を探していくことは大切です。
お互いに利益という同じ目標を追求していても、もしどちらかのバランスが崩れてしまえば、利害関係が一致している関係を築くことはできませんよね。
ですから、お互いの妥協点を探していくことで、理想と現実をハッキリと分けて、現実的な話し合いをすることができるのです。
お互いの最低目標を共有する
もし、将来的に利害関係が一致している関係を解消することになったとしても、揉めることがないように、お互いの最低目標を共有することが大切です。
なにごとにも永遠は見込めないので、せっかく築いた利害関係が一致している関係も、いつかは解消されてしまう可能性があります。
そのため、お互いの「最低限でもこれくらいの利益はほしい」ということを明確にして共有しておくことで、結果的に差が生じてしまっても、最低目標を越えていれば、納得することが可能です。
相手の利益となることを見つける
相手の利益となることを知り、自分の利益となることを理解してもらったところで、次は相手の利益となることを見つけることが重要です。
「自分は相手の利益のためになにができるのか?」や「この関係は本当に相手にとって利益があるのか?」などを考えることで、よりよい利害関係が一致している関係を築くことができるのです。
相手のために行動する
利害関係が一致する関係を築くためには、相手のために行動することが大切です。
もし、自分ばかりが相手に行動してもらい、自分の方は相手のために行動できていない場合は、少なくとも利害関係が一致する関係は崩れてしまいます。
ですから、まずは自分から相手のために行動することを心がけましょう。
そうすれば、相手も自分のために行動してくれるようになるはずなので、まさにウィンウィンといえます。
お互いに尊重しあう
利害関係が一致する関係を築くためには、お互いに尊重しあうという点もないがしろにはできません。
というのも、お互いに尊重しあわなければ、自分の利益のためだけに行動してしまうから。
また「相手よりも自分の方が優れているため、仕方なくやってあげている」という考えになってしまうと、協力ではなく、押し付けになってしまうのです。
ですから、利害関係が一致する関係を築く際には、お互いに尊重しあうことをお忘れなく!
解消するタイミングを伝えておく
利害関係が一致する関係は、一度築いても自分たちの意志で解消することが可能です。
そのため「いずれは利害関係が一致する関係ではない関係を築きたい」と考えているのであれば、事前に解消するタイミングを伝えておきましょう。
というのも、一方的に解消してしまうと、相手を傷つけたり、恨みを買ってしまう可能性があるから。
そのため、解消するタイミングをきちんと伝えておきましょう。
利害関係が一致しないと起こる問題とは?
ここまで「利害関係が一致する関係を築くために必要なこと」について紹介してきました。
相手の利益となることや自分の利益となることを知ったうえで、しっかりと共有しあい、お互いにとっての利益を追及するようにしましょう。
それでは、ここからは「利害関係が一致しないと起こる問題」について紹介していきます。
関係性が壊れやすくなる
利害関係が一致している関係というのは、お互いに利益を追求するということ。
そのため、利害関係が一致していない状態の場合は、その目的が一致しないということなので、関係性が壊れやすくなるのです。
もちろん、人は自分の利益が優先なので、一緒にいても利益を得られないのであれば、その人の中で優先順位がどんどん下がっていくのです。
利用される可能性がある
利害関係が不一致だと、一方的に利用される可能性があります。
この場合、どちらか一方は得をしているのに、もう一方は損をしてしまう。
こうなると、関係性は崩れてしまうでしょう。
要するに、利害関係が一致している関係でないと、人の悪い部分が明らかになってしまうことがあるのです。
人間関係のトラブルが増える可能性がある
利害関係が一致する関係である場合は、お互いに利益を追及するといった同じ目標がありました。
ただ、利害関係が一致しなくなった今「私たちはなんのために一緒にいるのか?」や「これから先、私たちはどうなっていくのか?」という疑問で頭の中がいっぱいになるかもしれません。
また、お互いの利益について考えられなくなるからこそ、人間関係のトラブルが増えてしまう可能性があります。
一緒にいる意味を見つけにくい
利害関係が不一致だと「私はなぜこの人と一緒にいるのだろうか?」や「なんの利益があって傍にいるの?」と、あれこれ疑問に感じてしまいます。
もちろん、利害関係が一致している関係の頃であれば「一緒にいるだけで意味がある」と思えていたはず。
ですが、利害関係が不一致である今では、とにかく一緒にいる意味だけがほしいのです。
そのため、その意味が見つからなければ、関係性はすぐにでも壊れてしまうといえるでしょう。
不平等に感じてしまう
利害関係が不一致だと、どちらか一方が利益を得ると、もう片方が損害を受けることになってしまいます。
要するに、利害関係が不一致だと、どちらか一方が不平等に感じてしまうのです。
利害関係が一致している関係というのは、そういった不平等を避けるためにあるので、それが不一致であるとどうにも上手く行かないのです。
特に恋愛や結婚においては、不平等を感じてしまうことで、相手に対する気持ちが大きく変わってしまうといえるでしょう。
相手に嫉妬してしまう
利害関係が一致していないと、お互いがお互いの利益を追及することがなくなってしまうため、どちらか一方が得をすれば、もう一方は損をするということが考えられます。
そのため、損をした方は、得をした方に嫉妬してしまうのです。
「なぜ彼だけ得をした?」や「私にはない才能を彼は隠し持っているんだわ」と、嫉妬することによって、憎しみに繋がっていくため、人間関係のトラブルが起きたり、関係性が壊れてしまうなどの危険性があるのです。
必要以上に見返りを求める
人は誰かに親切すると「感謝してほしい」や「評価してほしい」など、知らず知らずのうちに見返りを求めてしまう傾向があります。
もし、利害関係の一致する関係を築いていれば、わざわざ見返りを求めずとも、相手の利益が自分の利益となるので、余計ないざこざがなくなるのです。
ただ、利害関係が一致していないということは、自分が損をすることで相手が得をしているということ。
そのため、嫉妬心や憎しみから、必要以上に見返りを求めてしまうことがあるのです。
我慢することが増える
利害関係が一致していない状態では、信頼関係もほとんどないので、自分の思ったことを言い出せずに、我慢が増えてしまうといえるでしょう。
とはいえ、我慢は積み重なると、いつしか爆発してしまうものです。
ですから、きちんと話し合う機会を設ける必要があるのですが「今さらなにを話していいのか分からない」といった状態が、さらに問題を深刻化させてしまう可能性もあるのです。
駆け引きがはじまる
自分の利益が相手の利益でもあった、利害関係の一致する関係を築いていたときとは打って変わって、利害関係が一致していない状態では、それぞれが自分の利益だけに執着しはじめます。
そのため、恋愛や結婚ではもちろんのこと、ビジネスシーンにおいても駆け引きがはじまるでしょう。
利害関係が一致していない状態では、相手の損は自分の得になるので、決して容赦がなくなってしまうのかもしれません。
価値観の違いですれ違うことがある
人は十人十色ですから、人それぞれ価値観が違っているのは当たり前です。
ただ、利害関係が一致する関係では、お互いが同じく利益を追及するといった、共通点がありました。
ですが、利害関係が一致しなくなった今、2人の間に残るのは「価値観の違い」だけなのです。
そのため、いつしかすれ違う機会がどんどん増えていき、やがて関係性が壊れてしまうといったことも考えられるのです。
表面的な付き合いになる
利害関係が一致していない状態、要するに心が通じ合っていない関係であるため、表面的な付き合いといえるでしょう。
利害関係の一致する関係であれば、常にお互いの利益のために切磋琢磨することができたはず。
そのため、自然と信頼関係を築くことができたり、関係性が深まっていたでしょう。
ですが、そんな関係も利害関係が一致しなくなった瞬間に、壊れてしまうことがほとんどなのです。
利害関係が一致する関係を築いて恋愛や結婚を円滑にしよう!
利害関係が一致する関係や利害関係が一致するメリット、さらには利害関係が一致する関係を築くために必要なことについて紹介してきました。
利害関係の一致する関係を築くことで、お互いにとって非常に過ごしやすい空間が生まれます。
そのため、今までは駆け引きや見返りが億劫で恋愛や結婚に前向きになれなかった人も、利害関係の一致する関係を築いて、恋愛や結婚にを円滑に進めていってくださいね!