有頂天な時5選!そんな時にありがちな失敗5選を参考に注意して喜びを噛み締めようについて
「あの人は有頂天になっている」や「有頂天になりやすい性格だから失敗しないように気をつけなさい」など、誰かの状態を表す時に「有頂天」という言葉はよく使われます。

小説や漫画、ドラマや映画でも出てきますし、数年前には「有頂天家族」という小説が話題になりアニメ化されたので、それをきっかけに「有頂天」という言葉を知ったという人も多いのではないでしょうか。

では、そのよく見かける「有頂天」とはどういう意味や語源を持つ言葉なのでしょうか。

有頂天の意味や使い方、対義語など有頂天に関する基本的な知識を改めて確認してみましょう。

その上で、有頂天になりやすい人の特徴や有頂天になりやすい時、そして有頂天になっている時にありがちな失敗談など、有頂天にまつわる体験談も知り具体的に理解していきましょう。

有頂天とは?

そもそも「有頂天(うちょうてん)」とはどういう言葉なのでしょうか。

具体的に有頂天になっている状況をイメージするよりも、まずは正しく言葉の意味を理解していく必要があります。

ここでは最初の一歩として有頂天という言葉の意味はもちろん、語源や有頂天の対義語、有頂天の具体的な使い方を確認していくようにしましょう。

意味

「有頂天」とは実は仏教用語の一つです。

こちらの仏教用語の意味は語源で詳しく解説するとして、まずは一般的に使われる「有頂天」の意味を確認していきましょう。

「有頂天」とは一般的には「得意の絶頂であること」という意味で使われます。

「大得意」という言葉で置き換えても分かりやすいのではないでしょうか。

嬉しい時の中でも特に嬉しくて、全てが上手くいっているように思えるような状態を経験したことがあるでしょう。

その状態のことを「有頂天」と言います。

ウキウキして浮き足立っている時を想像すると分かりやすいかもしれません。

また、もう一つの意味として「物事に熱中して夢中になること」という意味もあります。

こちらも実は「有頂天」という言葉で表しますが、こちらの場合は「熱狂」や「熱中している」など違う表現で使われる場合もあるのでそれほど覚えておかなくても良いでしょう。

語源

有頂天の語源を理解するためには、仏教用語を少し知らなければなりません。

そもそも仏教用語における有頂天とは「色界(しきかい)の中で最も高い天である色究竟天(しきくきょうてん)」を意味します。

色界とは仏教の「形ある世界」という概念の中でも最も上の世界のことを意味する言葉です。

すなわち、仏教における有頂天とは「認識しやすい世界の中で、最も尊い部分」と解釈することができるでしょう。

この、平たく言うと「とても良い場所」という意味の仏教用語が日常的に使われるようになり「自分のとても良い状態の中でも、取り分け良い状態」すなわち「得意の絶頂である」という意味に変化したと言われています。

仏教用語の場合の「有頂天」は「尊い場所」のような意味を持ちますが、これは語源から徐々に変化していって現在の日常的に使われる「有頂天」という言葉になったと考えても良いでしょう。

対義語

有頂天は嬉しくて嬉しくて喜び、舞い上がるほど良い気持ちになっている状態を意味します。

では、その有頂天という言葉の対義語にはどのような言葉があてられるのでしょうか。

「がっかり」や「苦しい」など色々な言葉がイメージできるかと思いますが、辞書的な意味としては「落胆」という単語が対義語にあたります。

「落胆」は「残念がり気落ちすること」という意味を持つ言葉ですので、有頂天の対義語としてふさわしいことが分かります。

有頂天と落胆はそれぞれ対義語という関係にありますが、もちろんそれ以外にも相応しい言葉があれば状況に応じて使い分けても構いません。

たとえば「彼は好きな子の前で転んで落胆してしまった」という表現よりも、状況の雰囲気的には「転んでがっかりしてしまった」の方が文章として自然になるでしょう。

このように、辞書的な意味だけにこだわるよりも時と場合によっては類義語を使う方が良い場合もあります。

あまり正しい意味にこだわらず、英語を意訳するような気持ちで柔軟に対応していきましょう。

使い方

有頂天という言葉に戻ってみると、小説やアニメなどで見かける機会は多いものの自分から日常会話で使う機会はそれほどない言葉であることに気付くでしょう。

そこで、ここでは実際に「有頂天」という単語を使った例文を少し紹介していきます。

状況をイメージしながら例文を読み、適切な使い方を覚えてみてください。

・彼は嬉しいことが重なって有頂天になってしまった。

・有頂天になりすぎてしまい、彼女は周りの友達と喧嘩してしまった。

・有頂天になるのは良いけど、失敗しないように冷静さだけは失わないように気をつけなさい。

このような例文を見てみると、良いことの絶頂にいて何もかも楽しく思えるような有頂天ですが「なってしまった」や「喧嘩してしまった」、「失敗しないように」という表現から、良いことばかりではないように感じられる人も多いのではないでしょうか。

では、有頂天が悪いことなのかどうか、少し掘り下げて考えてみましょう。

有頂天って悪いこと?

「有頂天」はそもそも、嬉しい中でも特に喜びが大きく喜びの絶頂期にいることをいいます。

これは何か良いことがあったり自分の努力が実を結んだ時に訪れる状態ですので、「有頂天」自体は当然ながら悪い状況ではありません。

どういう理由で有頂天になっている場合でも、それ自体は祝福できることでしょう。

しかし、自分に良いことがあった場合のことを考えてみてください。

嬉しくて誰かに話したくなるのではないでしょうか。

場合によっては何度も話してしまい、自慢だと思われてしまうかもしれません。

自分の様子ばかり考えてしまい、落ち込んでいる人に話して不興を買ってしまう恐れもあります。

また、自分の中に喜びを留めておける場合でも浮ついた気持ちになってしまい、注意が疎かになって事故を起こしたりケアレスミスを犯してしまったりするかもしれません。

つまり、有頂天になること自体は祝福されることであっても、有頂天になった状態での周りの人への対応や自分の行動によってトラブルを招く可能性が非常に高くなるのです。

有頂天自体は決して悪いことではありませんが、自分が有頂天になっている場合は注意しましょう。

有頂天になりやすい人の特徴

同じように嬉しいことがあったとしても、実はその人の性格によって有頂天になる人とならない人がいます。

では、どんな性格の人が有頂天になりやすいと言われてしまうのでしょうか。

ここでは、少し嬉しいことがあった場合でも有頂天になりやすい人の特徴を紹介していきます。

今から紹介する特徴に少しでも当てはまっている人は、有頂天になった時にトラブルが起きないように注意して過ごしてください。

真面目

真面目な女性
真面目な人が浮かれている姿は想像しづらいので、真面目な人が有頂天になりやすいというのはピンとこない人も多いかもしれません。

しかしながら、実は真面目な人は普段からコツコツ努力しているので他の人よりも多くの成功体験を持っています。

また、その一つ一つの成功体験が「たまたま」ではなく「努力の賜物」だからこそ喜びも大きくなりがちです。

そのため「適当に過ごしていたらなんとなく成功していた」という人より「毎日コツコツと努力していたら成功していた」ことに対する喜びが大きく、有頂天になってしまうのです。

また、普段が真面目な人だからこそ有頂天になっている時とのギャップも大きく、周りの人も有頂天になっていることがすぐに分かるため「有頂天になりやすい」と言われてしまうという説もあります。

お調子者

真面目な人とは対極に存在しているようなお調子者な性格をしている人も同様に、有頂天になりやすい人として知られています。

お調子者な性格をしている人は、その名の通り少し嬉しいことがあっただけですぐに調子に乗るので有頂天になってしまいがちです。

また、お調子者な人は周りの人からおだてられることも少なくはありません。

そのため、単に良いことがあっただけではなくおだてられるという相乗効果によってますます有頂天になるのです。

ただしお調子者は普段からウキウキと過ごしていることも少なくはないため、有頂天になっていても周りから悟られないこともあります。

普段とのギャップがそれほどないため、嬉しいことがあって喜んでいても周りに気付いてもらえないということもあるでしょう。

失敗が多い

失敗が多い女性
失敗が多い人は、当然ながら普段から落胆してしまいがちです。

周りの人も「また同じ人が失敗している」と思ってしまい、ついつい他の人に比べて厳しく接してしまうこともあるでしょう。

そのため、どんどん自分に実力がないと落ち込んでしまうという悪循環に陥ってしまうことも少なくはありません。

そのため、そのような失敗が多い人が成功すると珍しい成功体験に有頂天になってしまうのです。

また、その人が成功することによって周りの人も普段から他の人を褒めているよりも大げさに褒めて功績をたたえることもあります。

こういった経緯があるため、普段から失敗が多い人はたまにちょっとした成功があるだけで有頂天になってしまいます。

世間知らず

実は意外にも世間知らずで普段からおっとりしている人も有頂天になりがちです。

おっとりしている人が浮き足立っている様子は想像しづらいかもしれませんが、おっとりしているからこそ有頂天の時のギャップが目につき目立つということもあります。

世間知らずの人は、どういったことが「成功して当然のこと」なのか「大喜びするべき大成功」なのか分かりません。

そのため「成功して当然のこと」をしただけでも大喜びして有頂天になってしまうのです。

例えるなら、新入社員が単に失敗せずに電話の取次ぎができるだけで有頂天になる様子をイメージすると分かりやすくなるでしょう。

こうした新入社員も経験を積むと簡単に有頂天にはならなくなるように、世間知らずの人も成長して世間を知るにつれて有頂天になりづらくなっていきます。

単純

ここまでの有頂天になりやすい人の特徴を見ていると、少し単純な性格をしている人が有頂天になりやすいのではないかと思えてくるでしょう。

実際、その印象は正しく有頂天になりやすい人の多くが単純な性格をしているという特徴を持っています。

単純だからこそちょっとしたことでも心の底から喜び、有頂天になることができるのです。

もちろん有頂天になってトラブルを招いてしまったりケアレスミスを犯してしまったりするのであれば有頂天も歓迎できませんが、基本的には色々なことですぐに喜べることはモチベーションが上がるので良いことでしょう。

「単純な人」と言われると馬鹿にされているように感じられるかもしれませんが、良いことを素直に喜べる心を持っていると解釈すれば長所になるのではないでしょうか。

有頂天な時5選

それでは、有頂天な時はどのような場面で訪れるのでしょうか。

ここでは有頂天になりやすい特徴を持っている人ばかりではなく、普段からあまり有頂天にならない人でも有頂天になってしまいそうになる場面を紹介していきます。

色々なシチュエーションで紹介していくので、自分が実際にその体験をしたことを想像しながら読んでみてください。

仕事

仕事
普段はクールな態度を崩さずに仕事をしていて一見すると冷たいように見える人でも、仕事で成功すると達成感もあり喜ぶことが多いでしょう。

仕事の内容や成功の大きさによっては、一つの成功で特別報酬が出ることもあるのでサラリーマンとして嬉しさも大きくなります。

そのため、冷静沈着に過ごしているように見える人でも有頂天となり周りに珍しい姿を見られることもあるでしょう。

では、具体的にはビジネスシーンでどのような場合に有頂天になる人が多いのでしょうか。

多くの人が有頂天になる瞬間を三つ紹介していきます。

昇格

厳しい上司に別室に呼び出され、自分は何か怒られるようなことをしてしまったのではないかと不安になりながら入室することもあるでしょう。

しかし、そこで昇格することを内示として告げられると、不安になっていたギャップもあり有頂天になりやすくなります。

入社してからコツコツと頑張っていた自分の功績が認められるというだけで嬉しいという人も少なくはないでしょう。

昇格すると付随する責任も大きくなり、部下を持つこともあるため今までとは違う仕事が求められるケースは決して少なくはありません。

しかし給料が上がることも多く、自分の裁量権が増えることはサラリーマンにとって嬉しいことに違いありません。

特に同期の誰よりも早く昇格した場合などは、ライバル心が強い人ほど嬉しくなって有頂天になるのも無理はないことです。

契約

営業職として働いている人にとっては、契約をとることは有頂天になる可能性の高い出来事です。

大口の契約をして社内での業績が一位になるケースなどはもちろん、小さくでも長年通い続けていた得意先と契約に至った場合は今までの苦労の日々を思い出して有頂天になることもあるでしょう。

あるいは先輩社員から引き継いだ先でやっと契約をもらい、先輩社員に認められた場合も有頂天になりがちな状況です。

ハンコを押すような正式な契約はもちろん、口頭で「この商品を発注したい」などと言われた場合でも嬉しくて、会社への帰り道の途中で有頂天になることもあるでしょう。

たとえ一つだけであっても、入社して営業職として働き始めてからすぐの発注は誰でも嬉しいものです。

こういう時こそ、有頂天になって会社に戻るまでの間に事故を起こさないように気をつけなければなりません。

内定

内定
社会人として働いていると、契約を締結したり昇進したり昇給したり、あるいは表彰されて社内でも一目置かれる存在になるなど有頂天になりそうなケースは多く存在しています。

それ以外にも栄転したり尊敬する上司の下で働けるようになったりする状況でも有頂天になる人もいます。

しかし、それ以前の社会人としてスタートを切ろうとする内定をもらった時でも有頂天になる人は多いでしょう。

最近では内定率も高まっているとはいえ、基本的に就職活動に苦労する学生は多いでしょう。

むしろ内定率が高まっているからこそ大手志向が増えて、競争率が高まっているため就職活動でなかなか希望の会社から内定をもらえずに不安な日々を送る学生も少なくはありません。

そうした状況下でやっと内定がもらえ、次の春から社会人になることができれば有頂天になる人も多いのではないでしょうか。

告白された

ビジネスでは自分の努力が評価されるタイミングも分かりやすく有頂天になりやすいと言われています。

しかし恋愛の場面でも有頂天になるケースがないわけではありません。

たとえば告白された時などは誰もが浮かれて有頂天になりやすい状況です。

自分がこっそり好きだった相手から告白されたら嬉しいのはもちろん、今まで意識していなかった人でも告白されると嬉しい気持ちになる人は多いでしょう。

よほど嫌悪感を抱いている人ならまだしも、そうではない人からの告白であれば基本的には嬉しく、その後はしばらく他のことが手につかないくらい喜ぶという人も少なくはありません。

優勝

仕事で成果が認められ、契約に至ったり昇格したり、あるいは内定をもらったり昇給が決定したりすることが嬉しいことは誰でも実感を持って分かるでしょう。

しかし仕事に限らなくても努力が客観的な形で評価されると有頂天になることもあります。

たとえば、何かで優勝すると有頂天になることは想像しやすいのではないでしょうか。

学生時代に打ち込んだ部活の競技での優勝でも良いですし、趣味の絵画や写真をコンテストに出品した時に優秀賞をとるなどの優勝でも有頂天になる人はいるでしょう。

「優勝」という結果には周りの人よりも優れていたという事実がついてきます。

誰かライバルに勝った時などは特に優勝によって有頂天になる人も多くなるでしょう。

異性に褒められた

誰かに努力を認められて昇格や契約、優勝といった分かりやすい結果が出ると有頂天になることは誰でも想像ができるでしょう。

しかし実は、そのような分かりやすい指標がなくても日常の何気ない状況で有頂天になる人もいます。

特に異性に褒められた時は有頂天になる人が多いシチュエーションであると言われています。

普段からモテる人で褒められている場合は有頂天にならない人もいるかもしれませんが、一般的には年齢を重ねるごとに異性から褒められる機会は減るものです。

そうした状況で、容姿に限らず異性から褒められると、めったにない出来事に嬉しくなって有頂天になる人もいるでしょう。

人によっては、昇格や優勝よりも異性に褒められる出来事の方が有頂天になるほど珍しく、嬉しいことであるという人も少なくはありません。

合格

合格
昇格や優勝と同じように、今までの努力が客観的に評価されて有頂天になるシチュエーションというと合格をイメージする人も多いでしょう。

今までの人生の中で高校受験や大学受験など、試験を経験したことがあるという人がほとんどでしょう。

そういった合格体験は、試験の難易度が高かったり倍率が高かったりすればするほど受かった時の喜びも大きく有頂天になりやすいシチュエーションであると言われています。

ここでは、特に合格した時に有頂天になりやすい二つのシチュエーションを見てみましょう。

資格取得

世の中には色々な資格がありますが、その中でも国家資格などの受験難易度が非常に高い資格も少なくはありません。

場合によっては、その資格を持っていなければ希望の仕事に就けないという場合もあります。

また、資格を取得することによって仕事で昇進できるかどうかが決まるという資格もあるでしょう。

そうした資格は基本的に難易度が高く、寸暇を惜しんで勉強しなければなりません。

社会人になると通常業務をこなしながら勉強をしなければならないこともあり、ますます忙しくなるでしょう。

だからこそ、資格の合格通知を受け取った時は有頂天になってもおかしくないほど嬉しくなるのです。

免許取得

資格を取得することによって就職や転職、昇進といった場面で有利になることがあります。

もちろん、資格だけではなく免許でも同様のことがいえるでしょう。

免許というと普通自動車免許を真っ先に連想してしまいますが、そうした比較的難易度が低い免許ばかりではありません。

医師免許や薬剤師免許のように難易度の高い免許もありますし、他にも専門的な知識を必要とする免許は少なくありません。

免許の場合も、資格と同じように取得しなければいつまでも昇進できないこともあります。

場合によっては免許が取れなくて後輩に昇進で抜かされてしまうこともあるでしょう。

そうした悔しさを持ちながら免許をとるために仕事の休憩時間などに必死に努力することで初めてとれる免許もあります。

そうした免許を取得することができれば、有頂天になるのも無理はないでしょう。

有頂天な時にありがちな失敗5選

有頂天自体は決して悪いことではないものの、先ほど有頂天を使った例文で紹介したように有頂天になってしまったことが原因で人間関係のトラブルを引き起こしてしまったり、事故を起こしてしまったりというマイナスの側面が生じることもあります。

では、有頂天になっている時はどのような失敗をしがちなのでしょうか。

有頂天な時に気をつけたい失敗のシチュエーションを最後に五つ紹介していきます。

今、人生が順風満帆な人ほど有頂天になりすぎないように注意して過ごしましょう。

周りが見えなくなる

「有頂天」という言葉そのものの意味として「熱中している状態」という意味がありました。

まさにそのように、嬉しいことがあってそれしか考えられなくなると周りが見えなくなってしまうことがあります。

自分では見ているつもりでも注意不足になっていて、事故を起こしてしまったり、あるいは周りに苦しんでいる人がいるのに自分の喜びを押し付けてしまうということもあるでしょう。

努力が認められて嬉しいのは悪いことではありませんが、嬉しい時だからこそミスをしないように気をつける必要があります。

有頂天になっていると自覚がある場合は、いつもよりも細心の注意を払って行動する方が不要な事故を起こさずに済むでしょう。

空気を読まない

自分に良いことがあると、そのことばかりを話したくなることもあるでしょう。

人生で初めて誰かに告白されて恋人ができたらその人のノロケばかりを言いたくなることもありますし、昇進試験に受かったら「いよいよ課長だ!」とアピールしたくなることもあるかもしれません。

しかし、空気が読めなくなってしまい失敗する人も多いので注意してください。

恋人ができて嬉しくても、失恋したばかりの人に自慢するようなことはしない方が良いでしょう。

また、もしあなたが優勝して有頂天になっている場合は、周りの人を蹴落としているので喜びをアピールしすぎると買わなくても良い恨みを買ってしまう恐れもあります。

普段から空気を読むのが苦手な人は特に、有頂天になっている時は気を付けて周りの様子を伺うのがおすすめです。

向上心がなくなる

有頂天になると周りに対する気遣いを失ってしまいがちなだけではなく、自分の中での向上心がなくなってしまうという悪影響が生じる場合もあります。

特に今までずっと頑張っていた資格や免許を取得したり、通い詰めていた得意先から契約してもらえて表彰されると、一種の「燃え尽き症候群」のようになってしまう恐れがあります。

有頂天になってテンションが上がっているうちは良いですが、徐々に喜びが薄れて現実に戻ってくると、目標を達成したことにより「次に何をしたいか」を忘れてしまうことがあります。

そうなると今までの向上心が嘘のように守りに入ってしまい、成長できなくなるでしょう。

有頂天になってテンションが上がっているうちに、次の目標を早めに見つけて達成までの計画を立て始めないと、最初はリードしていても徐々に周りの人に抜かされることもあるので気を付けましょう。

居場所がなくなる

あまりにも有頂天になりすぎて、自分の居場所をなくしてしまう人もいます。

自分が優れている人だと思い込んで「周りの人とは違う」ということを態度に出してしまうと、周りから人がいなくなってしまうかもしれません。

たとえば同期で集まって飲んでいる時に「みんなは平社員だけど、俺はもう係長だから!」という態度でずっと接していると、いつの間にか同期会に誘われなくなってしまうようなこともあります。

嬉しい気持ちを持つこと自体は悪いことではありませんが、周りに対して過度に自慢しないように気を遣う必要があります。

もしかしたら同期の中には同じように昇進試験を受けていて落ちている人もいるかもしれません。

そうしたことを仮定して過ごさないと、どんなに普段から努力していて周りの人に慕われている人であっても、有頂天になって調子に乗っている間にいつの間にか自分の居場所がなくなって、居心地が悪くなってしまうこともあるでしょう。

友達が減る

たとえば先ほどの例のように、同期の中で居場所がなくなって同期会に呼ばれなくなってしまうことは珍しいことではありません。

しかし、会社の規模や個人の性格にもよりますが、同期との繋がりをそれほど重要視していない人にとっては「しょせん社内だけの関係だから」と気にしない人もいるでしょう。

ですが、周りから人が離れていくのは仕事上に限ったことではありません。

有頂天になっていると、時には学生時代からの友人をなくしてしまう恐れもあるので注意が必要です。

初めて彼氏ができて嬉しいからといって、彼氏と喧嘩中の人や失恋したばかりの人に話すのは歓迎されないでしょう。

相手は「気にせずに話して良いよ」と言ってくれても社交辞令の可能性もあります。

また、相手から「どんどん聞きたい」と言われても、会った時にいつも彼氏とのノロケばかりを聞かされると「つまらない子になっちゃったね」と離れていってしまうこともあります。

嬉しいことがあって有頂天になっていると冷静さを失うので、そうした事態にならないように気を引き締めていく必要があります。

有頂天に注意しておこう

「有頂天になること」自体は、決して悪いことではありません。

これまでの自分の努力が認められた証ですので、嬉しさが爆発してしまうのも無理はないことでしょう。

しかし、有頂天のままで相手を見下すような言動をしたり、周りのことを考えずに自分のことばかり話したりするのは歓迎されません。

いくら良いことがあっても、有頂天になりすぎてしまうと全てが台無しになってしまう恐れがあります。

有頂天になるほど良いことがあった場合だからこそ、普段よりも周りのことを気遣って注意して過ごすようにしましょう。