「あの人は淡白な人だね」や「淡白なだけじゃなく冷たいように感じられる」や「淡白な性格だから気に病まないでいられる」など「淡白」という表現を人に使っているのを耳にする機会があると思います。
しかし「淡白だけじゃなく冷たい」というマイナスイメージの強い使われ方をすることもあれば「淡白な性格だから気にしない」など大らかなプラスイメージで使われることもあるため、「淡白」という言葉自体の意味が分からなくなってしまうという時もあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「淡白」という言葉自体が持つ意味はもちろん、「淡白だね」と言われがちな人の特徴、そして淡白な人であることのメリットと、周りから淡白な人だと思われる場合に気を付けておきたい注意点について解説していきます。
淡泊とは?
そもそも「淡泊」とはどういう意味の言葉なのでしょうか。
「タンパク」と読むものの、当然ながら栄養素の一つである「タンパク質」とは意味が異なります。
では、まず辞書で「淡泊」という言葉を調べてみましょう。
「淡泊」には「形・色・感じなどが、あっさりしていること」という意味と「性格や態度がさっぱりしていること。こだわりやしつこさなどがないこと」という意味があります。
このうち、前者の意味に感じては「淡泊なデザインでシンプルさが強調されている」や「淡泊な味の料理でお年寄りにも評判が良い」などといった使われ方がするでしょう。
冒頭で紹介したように人の性格や態度を表す時には、後者の「さっぱりしていてこだわりやしつこさがない」という意味で使われることが多い言葉です。
何か嫌なことがあってもウジウジ悩まずに切り替えが早い豪胆な性格の人をイメージする一方で、周りや他人に執着することがないため冷たい性格に思われてしまうこともある人をイメージすることもできるのではないでしょうか。
淡泊な人の特徴14個
では、実際に「あの人は淡白だね」と言われがちな人はどのような特徴の人が多いのでしょうか。
ここでは、淡白な性格をしていると思われてしまいがちな特徴を14個紹介していきます。
今から紹介する特徴に当てはまる要素が多ければ多いほど周りからは淡白な性格だと思われてしまう可能性があります。
どんな人が淡泊な性格だと思われがちなのか、早速チェックしていきましょう。
何が起こっても落ち着いてる
常に冷静で、何が起こっても平常心を保って落ち着いていることができる人は淡泊な性格だと思われる傾向があります。
内心では他の人と同様に非常に動揺していても、表情や仕草に動揺が表れない人も、淡泊だと評価されることが多くなるでしょう。
誰かとトラブルがあっても翌日には普通に接することができる場合は良い意味で「淡泊な性格だね」と評価されますが、逆に自分が振った相手に対しても態度を崩さないと嫌味を込めて「淡泊すぎない?」と聞かれてしまうこともあるでしょう。
何に対しても冷静な態度をとれることは長所ではありますが、場合によっては冷たいと思われてしまう恐れがあるので注意が必要です。
クールだねと言われがち
普段から周りに対して自分が何を思っているのか、自分がどうしたいのかということを表現しない人は「クールな性格をしている」と言われる機会も多いでしょう。
実はそのようなクールな性格をしている人も、表現を変えて「淡泊な性格」と言われることもあります。
ただし、印象として「クールな性格」には「かっこいい」や「孤高の存在」といったポジティブなイメージが多いのに対して、クールな性格の人に対して「淡泊だね」という表現をする場合には「周りのことなんてどうでも良いと思ってるんでしょ」というように非難めいた意味が込められているケースもあります。
表現によって相手に与える印象は大きく異なってしまうため、褒め言葉として「淡泊」という言葉を使いたい場合には相手に誤解されないように気を付けましょう。
感情の起伏が少ない
さっぱりしていてこだわりを持たない性格のことを「淡白」と表現するので、普段から感情の起伏が少なく「何を考えているか分からない」と言われがちな人も「淡白な人だよね」と言われがちです。
実際は内心ですごく動揺していても、外から見ると分からないという人も同様に淡白な人だと評されることが多いでしょう。
感情の起伏が少ない人は、時に誤解されて「周りのことをどうでも良いと考えている」と思われてしまうことがあります。
だからこそ、何が起きても冷静でいられると思われてしまうことが少なくはありません。
本人は動揺しているからこそ、それを悟られないように努力しているのに淡白な人だと誤解されてしまうのは内心複雑に思っているかもしれません。
他人に興味がない
「周りから見て感情の起伏が少ないように見えるから」という理由で淡白だと言われる人ばかりではなく、実際に感情の起伏が他の人よりも穏やかだから淡白だと言われる人もいるでしょう。
同様に、他人に対してあまり興味がない人も淡白な人だと言われがちです。
他人に興味がないからこそひどいことを言われても大きく傷つくことはありませんし、他人に期待もしていないので裏切られたり嫌なことをされたりしても平常心を保つことができます。
他の人がどんなにその人のために動いた場合でも、感動して泣くようなこともなく「ありがとうございます」と冷静に答えるだけですので、尚更他人に対して冷たくて淡白な性格をしていると言われることもあるでしょう。
本人は心の底から喜んでいて最大級の感謝をしているつもりでも、周りから見ると「あの人は他人に興味がない淡白な人だから、感謝するように期待しても仕方ない」と思われてしまうことも少なくはありません。
論理的
感情の起伏の激しさや他人への興味の有無だけではなく、その人の考え方によって淡白な人だと思われるケースも少なくはありません。
たとえば他人とのコミュニケーションが好きで嬉しいことに対しては身体全体で嬉しさを表現して、悲しいことに対しては人目もはばからず号泣するほど感情表現が豊かな人であっても、普段の行動が論理的だとそうした行動すらも計画の上でしていると思われて、実際は淡白な人であるというイメージを持たれてしまうこともあります。
論理的な人は、何かに固執して判断を迷ってしまうということはあまりありません。
その時その時で「どうするのが最善か」ということを最優先で考えます。
だからこそ「あの人には数年前にお世話になったから、今回恩返しのためにあの人に便宜を図ろう」などと考えることもなく、ただただ論理的に判断します。
そうした過去の経緯などにとらわれない判断は冷静で頼れると感じる人もいますが、多くの人にとっては論理的すぎて冷たいと思われることもあるでしょう。
他の人よりも冷酷で淡白な性格をしていると言われてしまうことも決して少なくはありません。
スキンシップが苦手
周りの人とのスキンシップが得意ではないという人も、周りからとっつきにくい人だと思われて淡白な人だと思われることもあります。
本当にスキンシップが苦手で人と意識的に距離を置いている人や、そもそも他人に興味がないからスキンシップの重要性が分からない人が淡白な人だと思われるのはもちろん、重度の人見知りで周りの人が馴染んできてからもなかなか打ち解けることができないという人も知らない間に淡白な人だというイメージを持たれてしまっているケースもあります。