もうすぐ定年を迎える人や周囲に定年を迎える人がいる人、さらには定年に向けて準備をしておきたい人など、定年に対していろいろな考えを持っている人がいるかと思います。
今回は、定年に関する基本的な知識や定年後のやるべき行動、また定年後の再就職の方法や没頭できる趣味の選び方について紹介していきます。
定年後も楽しく生活していけるように備えておきましょう!
定年の年齢
「定年」と聞くと、何歳を思い浮かべるでしょうか?「60歳?それとも65歳?」と、案外定年とは何歳なのか曖昧になってしまっている人は多いのではないでしょうか。
また、定年というと「定年退職」という言葉を聞いたことがある人が多いでしょう。
ちなみに、定年退職とは「労働者が、定年制度を導入している企業の規則によって決められた年齢を過ぎたときに退職する」という意味の言葉です。
そのため、周囲で定年を迎えた人が退職するのを実際に見たり、聞いたことがある人が多いはず。
とはいえ、定年が何歳なのか分からないと話が進みませんよね。
というとことで、ここからは定年の年齢について説明をしていきます!
60歳が一般的
定年とは、一般的には60歳とされています。
そのため、60歳を過ぎると定年退職するというわけです。
ただ、近年では「人生100年時代」といわんばかりに年々、平均寿命が延びています。
厚生労働省のまとめによると、2019年の日本人女性は87.4歳、男性は81.4歳と過去最高を更新したそうです。
要するに、60歳を過ぎても「まだまだ人生これから!」といった感じです。
また、2013年4月に高年齢者雇用安定法が改正され、60歳以上の希望者が原則65歳まで継続して働けるようになりました。
ですから、定年と聞くと「60歳?もしくは65歳?」と曖昧になってしまっている人が多いのかもしれません。
高齢者雇用確保措置
高齢者雇用確保措置とは「60歳以上の高齢者が65歳まで安定した雇用を確保できるようにする制度」のことをいいます。
たとえば、60歳で定年と定めている企業は「定年を65歳までに引き上げるのか」もしくは「60歳以上の高齢者が希望すれば65歳まで継続して働ける制度を導入するのか」はたまた「定年というもの自体を廃止してしまうのか」のうち、いずれかを実施する必要があります。
このような措置のことを、高齢者雇用確保措置といい、継続雇用先は自社だけでなくグループ会社とすることも認められています。
定年を65歳に引き上げ
高年齢者雇用安定法が改正され、60歳以上の希望者が原則65歳まで継続して働けるようになったこともあり「定年=65歳」と思っている人は少なくないかもしれません。
ですが、現在の定年は60歳であり、あくまでも希望した60歳以上の人が原則65歳まで働けるといった感じです。
とはいえ、実際に定年を60歳ではなく65歳に引き上げるように選択している企業も増えてきているといわれています。
65歳までの継続雇用
65歳までの継続雇用制度は、約8割の企業が採用しているとされている措置です。
先ほども紹介したように「60歳以上の高齢者が希望すれば65歳まで継続して働ける制度」のことで、現在は「再雇用制度」と「勤務延長制度」の2種類があります。
まず、再雇用制度は「定年、すなわち60歳で一旦退職として、新たに雇用契約を結ぶ制度」のことです。
自社もしくはグループ会社のいずれかで、多くの場合は正社員以外の契約社員やパートなどとして再雇用されます。
次に、勤務延長制度は「定年の60歳を過ぎても退職することなく、継続して正社員として雇用される制度」のことで、再雇用制度のように雇用契約の中断がないのが特徴です。
定年の廃止
定年を65歳に引き上げたり、継続雇用するなどの措置が置かれている一方で「そもそも、定年自体を廃止してしまえばいいのでは?」という考えもあります。
というのも、60歳ともなると、もちろん勤続年数にもよりますがキャリアはかなり期待できます。
そのため「我が社の戦力である人材を、定年に達したというだけで退職させてしまってもいいのか…?」と、企業は考えはじめるわけです。
そして「年齢に関係なく、元気なのであればどんどん働いてもらいたい」といった企業も増えてきています。
ちなみに、アメリカでは一部の職種を除いて、イギリスではすべての職種において定年が廃止されています。
今後70歳に延長される可能性も
定年が今後70歳に延長される可能性も出てきています。
というのも、70歳までの就業機会を確保する「70歳就業確保法」が成立して、2021年の4月から施行されるといわれています。
ただ、70歳就業確保法が施行されるからといっても「70歳まで会社にいて、今まで通り正社員として働けるのか」というと、そうではありません。
たとえば、契約社員やパートとして再雇用する場合もあれば、他社への再就職や社会貢献活動に参加するなど、自社で雇用する以外の働き方もあるのです。
そのため「70歳まで会社に残れるんだ!」と考えるよりも「70歳まで働き続けるための、あらゆる環境が登場する」と考えていた方がいいかもしれません。
定年後の平均余命
ここまで、定年に関する基本知識について説明してきました。
一般的に定年は60歳ですが「まだまだ働きたい!」と希望すれば、原則65歳まで働くことができます。
そのため「定年=60歳?それとも65歳?」と曖昧になってしまっている人が多いのかもしれません。
また、今後70歳まで延長される可能性もあるため、覚えておくといいでしょう。
それでは、ここからは「定年後の平均余命」について紹介していきます。
男性の場合
厚生労働省の平成29年の簡易生命表によると、定年を迎えた男性の平均余命は23.7歳となっています。
そのため、老後の期間は平均で23年間あるということです。
ちなみに、総務省の平成25年の家計調査報告によると夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの世帯の場合、毎月の生活費に約27万円が必要だとされています。
ですから、単純計算でいくと「老後期間の23年×毎月の生活費27万円」で、約7,450万円の生活費がかかる可能性があるでしょう。
女性の場合
こちらも厚生労働省の平成29年の簡易生命表によると、定年を迎えた女性の平均余命は28.9歳となっています。
そのため、老後の期間は平均で28年間あるということです。
先ほども紹介したように、総務省の平成25年の家計調査報告によると夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの世帯の場合、毎月の生活費に約27万円が必要だとされています。
夫が定年後23年で亡くなったとして、その後、妻のみの生活費を7割としましょう。
そうすると「妻1人になってからの7年×生活費の7割」で、約1,600万円が必要になる可能性があります。
定年後の月間支出額の平均
先ほど「夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの世帯の場合、毎月の生活費に約27万円が必要」ということをお伝えしましたが、ここでは支出の具体的な項目について紹介していきます。
まず、食費や水道光熱費などの生活費は生活する上では必須だと思います。
また、日用品費、衣服や交通費などもかかってくるでしょう。
そして、定年後は若い頃にはあまり気にしていなかったであろう、医療費や介護費が加わってきます。
さらに「定年後は旅行や趣味など、ゆとりのある生活をしたい」と考えている場合は、毎月の生活費27万円にプラス約15万円ほどを想定しておく必要があるでしょう。
定年後のリスク
ここまで、定年後の平均余命や月間支出額の平均について紹介してきました。
定年後、男性は23.7歳、女性は28.9歳と今後平均寿命が上がるにつれて、平均余命も上がる可能性があります。
また、夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの世帯の場合、毎月の生活費に約27万円が必要ということもあり、平均余命を考えると老後の生活に向けて計画的にお金をためておく必要があるかもしれませんね。
ただ、これらはあくまでも平均なので、人それぞれ違いが出てくるはずです。
それでは、ここからは「定年後のリスク」について紹介していきます。
収入減
定年後は、やはり収入が減少してしまいます。
そのため、定年後も継続して働き続けるのか、それとも貯金を切り崩しながら生活をしていくのかなどを、事前に考えておくといいかもしれません。
もし、継続して働き続けるとしても、定年前と働き方が異なる場合もあるため、収入減のリスクからはなかなか逃れるのが難しいでしょう。
また、公的年金は一般的に65歳から受け取ることができますが、やはり定年前の現役時代に比べると収入は減ってしまうといえます。
怪我や病気
定年後は、定年前の現役時代に比べて体を動かしたり、頭を使う機会が減ってしまうといわれています。
もちろん、これらのリスクに特化した趣味があれば問題ありませんが、多くの場合は怪我や病気のリスクが高くなるでしょう。
もちろん、怪我や病気のリスクが高くなるということは、医療費もどんどん増えていってしまうため、なにかしら生活に支障をきたしてしまう可能性が出てくるのです。
介護
怪我や病気になってしまった場合だけでなく、やはり定年後は加齢による支障も出てくるかと思います。
そのため、中には介護をしてもらう人もいるでしょう。
介護をしてもらうと介護費がかかりますし、上級を求めるほどにお金がかかってしまいます。
そのため、家族に介護してもらうのか、それともプロの介護士にお願いするのかなど、事前に考えておくことをおすすめします。
人間関係の変化
定年後は、やはり定年前の現役時代に比べると家で過ごす時間が多くなると思います。
そのため、家族と一緒に過ごす時間も増えるので、もしかするとお互いに不満が出てきてしまうかもしれません。
また、趣味の集まりなどに参加しない限り、なかなか家族以外の人と接する機会も減ってしまうはずですので、人と接することを生きがいとしていた人にとっては、少々息が詰まってしまうかもしれません。
定年後のやるべき行動11選
ここまで「定年後のリスク」について紹介してきました。
定年後というと収入減や怪我や病気、介護などのリスクを思い浮かべる人が多いかと思います。
そのため、事前にきちんと定年後の生活について考えておき、計画を立てて行動していくことで、少しでも不安を減らしていきましょう!
それでは、ここからは「定年後のやるべき行動11選」について紹介していきます。
1:年金の手続き
定年後、収入がなくなってしまう人にとって欠かせないのが年金だと思います。
一般的に、年金は65歳から受け取ることができますが、その受け取るための手続きは自分でしなければいけないのです。
源泉徴収などのように、会社がやってくれるわけではありませんので、覚えておきましょう。
まず、定年が近づいてきたら、自分の年金内容についてきちんと確認をします。
そして、年金受給開始年齢になったら、必要書類を用意して年金事務所に手続きに行きましょう。
2:雇用保険の手続き
定年後も働きたいと考えている場合は、雇用保険の手続きが必要になります。
そもそも、雇用保険とは「働きたいけど、仕事に就けない」という人の生活をサポートするための制度であり、あくまでも「就職したい!という積極的な意志があること」や「心身共に健康でいつでも働ける状況であること」などの条件が揃っている必要があります。
次の仕事に就くまでの空白の期間を埋めるためにも、定年後も働きたいと考えている人は、雇用保険の手続きを忘れないようにしましょう。
3:健康保険の手続き
定年後は、健康保険の手続きも必要になります。
たとえば、健康保険の被保険者である親族の扶養になるのか、もしくは定年前に加入していた健康保険をそのまま引き継ぐのか、はたまた国民保険に加入するのかなど、健康保険の手続きにもいろいろあります。
今後どうするかによって、手続きの方法が変わってきますので、できるだけ早いうちから考えておいた方がいいかもしれません。
ただし、定年後も継続して働き続ける人で、労働条件と賃金が定年前と変わらない場合は、健康保険に関する手続きは必要ありません。
4:税金面の手続き
定年後は、所得税や住民税などの税金面の手続きもあります。
まず、所得税については年末調整、もしくは確定申告で正しい納税額が計算されます。
会社に勤めていた人であれば、あまり馴染みがなかったかもしれません。
ちなみに、年末調整は12月末日まで会社で働いていた場合にしてくれるものなので、12月末日以外に定年を迎えた場合は自分で確定申告を行う必要があります。
また、住民税に関しても会社に勤めているときは、給料からの天引きがほとんどであるため、あまり馴染みがなかったかもしれません。
住民税に関しては、納入通知書が送られてくるため、自分自身で手続きを行う必要があります。
5:一日のスケジュールの見直し
定年前の現役時代には「定年後は自分の自由な時間、そして家族と過ごす時間を大切にしよう」と、考えている人が多いかと思います。
ですが、朝起きて仕事に行き、帰宅して就寝するといった、お決まりのルーティンを何年ものあいだ続けていた人からすると、定年後は時間が有り余ってしまうのだとか…。
もちろん、趣味など時間を有意義に使うことができるのであれば話は別ですが、特にこれといったやりたいことも見つからないままでは「ただ時間が流れる日々を消化していくだけ」という形になってしまうでしょう。
ですから、そうならないためにも一日のスケジュールを見直すことが大切なのです。
6:生活習慣の見直し
定年後は、定年前の現役時代に比べると、つい生活習慣が乱れてしまいがちです。
たとえば「朝は6時に起きて、7時前には家を出ていた」という人であっても、特にどこかへ出掛ける用事がなければ同じようなルーティンにはならないと思います。
もちろん、お昼まで寝ていても、一日中家に居ようとも、家族から小言を言われるくらいで、それ以上のことはないはず。
そのため、定年後は一度自分の生活習慣を見直す必要があるのです。
自分で振り返り、知ることで、反省点や改善策などが出てくるでしょう。
7:家計の見直し
定年後は、定年前の現役時代に比べると、やはり収入が減ってしまいます。
そのため、現役時代と同じように支出を繰り返していると、将来的に苦しくなってしまうはずです。
ですから、一度きちんと家計の見直しをする必要があるでしょう。
自分で見直すことはもちろん、家族と一緒に見直すことも大切です。
また、年金や保険など自分たちではよく分からない分野は、プロに相談してみるのもいいかもしれません。
じっくり家計を見直すことで、将来ゆとりを持って生活できるように準備していきましょう。
8:人間関係の見直し
定年後は、一日のスケジュールや生活習慣、家計の見直しをするだけでなく、人間関係の見直しをしていく必要があります。
たとえば、定年前の現役時代に仕事の一環としての飲みに行っていた人たちとは、今後どうするべきかなど。
「定年を迎えた今、元職場の人間たちとまだ交流するべきなのか?」とか「家計のことを考えると頻繁に飲みに行くのは難しいし…。でも、お世話になっていた人たちだからな~」など、現役時代にこのような繋がりがあった人は、定年後に一度見直す必要があるかもしれません。
見直したうえで「今後も一生付き合っていきたい人」を見極めるといいでしょう。
9:家族関係の再構築
定年前の現役時代は仕事人間で、つい家族と一緒に過ごす時間を蔑ろにしてしまっていた人は、定年後の時間を家族関係の再構築のためにたっぷりと使うことをおすすめします。
たとえば「仕事が忙しく家族みんなで夕食を囲む機会がほとんどなかった」とか「平日は仕事に追われていたので、休日は寝てばかりでろくに家族の相手をしていなかった」など、現役時代に仕事にバリバリ追われていた人にとって定年後は、家族関係の再構築ができるチャンスなのです。
旅行をしたり、会話する時間を増やすなど、できるところからはじめていきましょう。
10:要介護状態になった時の準備
定年後は、定年前の現役時代に比べると体を動かす機会や、頭を使う機会がグッと減ってしまうといわれています。
また、定年後ということは加齢による悩みも出てくるかと思います。
そのため、介護が必要になる人も出てくるでしょう。
家族に頼む場合は、そこまで準備をしておく必要はありませんが、プロの介護士にお願いする場合は介護費を準備しておく必要があります。
また、上級を求めるほどにお金はどんどんかかっていきますので、事前にゆとりを持って準備しておくことをおすすめします。
11:再就職の準備
定年後に再就職をしようと考えている人は、準備をする必要があります。
というのも、やはり定年後となると、仮にどれだけのキャリアがあったとしても再就職をするのは難しい場合があります。
そのため、時間にも心にも、はたまたお金にもできるだけゆとりを持って探していくことをおすすめします。
また、収入額が一定のラインを超えると、もらえる年金の額が減ってしまったり、もしくは停止されてしまうこともあるので、年金などのことについてもきちんと理解しておく必要があるでしょう。
定年後の再就職の方法
ここまで「定年後のやるべき行動11選」について紹介してきました。
年金や健康保険などの手続きはもちろんのこと、定年後の時間をどういう風に過ごしていくのかなど、きちんと考えていく必要があります。
また、再就職をする場合は、年金などとの関係についての理解をしたうえで、できるだけゆとりを持って行動するようにしましょう。
それでは、ここからは「定年後の再就職の方法」について紹介していきます。
継続雇用制度
定年後に再就職する方法として「継続雇用制度」を活用するのもいいでしょう。
継続雇用制度とは、60歳以上の希望者が原則65歳まで継続して働けるようになる、再雇用制度などのことです。
「定年後も現役時代と同じような職種で働きたい」と考えているのであれば、継続雇用制度の活用をおすすめします。
ハローワーク
定年後に再就職する方法として「ハローワーク」を活用するのもいいでしょう。
ハローワークであれば、自分のキャリアを活かせる仕事はもちろんのこと、あらゆる職種の中から仕事を選択することができます。
そのため「定年後はやったことのない職種にも挑戦してみたい」と考えている場合は、ハローワークを活用するといいでしょう。
人材派遣
定年後に再就職する方法として「人材派遣」を活用するのもいいでしょう。
というのも、派遣法という法律によると、60歳以上の場合は契約期間に制限がないのです。
そのため、あてもなくダラダラ引きずってしまうよりも、再就職できる確率がグッと高くなる傾向があります。
もし「定年後もできるだけ長い期間働きたい」と考えているのであれば、人材派遣を活用するといいかもしれません。
縁故採用
定年後に再就職する方法として「縁故」を活用するのもいいでしょう。
家族や親戚などに紹介してもらうことで、再就職に向けての準備が少なくなります。
また「せっかくハローワークに行ったのに、仕事が見つからなかった…」という状況も避けられるので、縁故を活用してみるのもいいかもしれません。
シルバー人材センター
定年後に再就職する方法として「シルバー人材センター」を活用するのもいいでしょう。
シルバー人材センターとは、シニア専門の仕事を紹介してくれる場です。
そのため、年齢の上限がないので、定年後であっても割と仕事が見つかりやすいといえるでしょう。
ただ、転職支援ではないため、収入にはあまり期待できない可能性があります。
求人情報サイト
定年後に再就職する方法として「求人情報サイト」を活用するのもいいでしょう。
一般的な求人情報サイトで仕事を探すのもいいですが、最近ではシニア向けの求人情報サイトが増えてきています。
そのため、求人情報サイトを活用する際は、シニア向けの求人情報サイトを選択してみることがおすすめです。
ただし、求人情報サイトを活用した場合、人材センターほどの手厚いサービスが受けられないので、自分自身でどんどん行動する必要があるでしょう。
自分で動いて仕事を探す
定年後に再就職する方法として「自分で動いて仕事を探す」という方法もあります。
やはり、本気で再就職したいと考えているのであれば、自分で積極的に行動することが大切です。
求人情報サイトなどを活用して、ちょっとでもいいなと思うところがあれば、どんどん面接を受けてみるなど。
案外、自分から行動することで条件に合った再就職先が見つかるかもしれません。
定年後に没頭できる趣味の選び方
ここまで「定年後の再就職の方法」について紹介してきました。
継続雇用制度やハローワークを活用してみたり、シルバー人材センターや求人情報サイトなど、シニア向けの再就職方法を活用して、定年後の再就職に役立ててくださいね。
また、定年後に再就職する際は「自分から積極的に動く」というスタイルを持っておくといいでしょう。
それでは、ここからは「定年後に没頭できる趣味の選び方」について紹介していきます!
子供の頃から好きだったもの
定年後に没頭できる趣味として「子供の頃から好きだったもの」が挙げられます。
たとえば、野球やサッカーなどのスポーツ、車の模型を集めるなど、子供の頃から好きだったものは、また新たにはじめることで再熱しやすい傾向にあります。
そのため、子供の頃から好きだったものを趣味にするといいでしょう。
お金があまりかからない
やはり、定年後は収入減が心配になるはず。
そのため、没頭できる趣味とはいえども、できるだけお金をかけたくないという本音もあるでしょう。
たとえば、読書や音楽鑑賞など、家でも簡単にできるものであればお金があまりかかりません。
また、料理であれば家族に食べてもらうことで作りがいを感じられるため、おすすめです。
天候にあまり左右されない
基本的に家の中でする趣味であれば、天候に左右されないといえるでしょう。
たとえば、絵を描いてみたり、俳句を詠んでみるなど。
天候に左右されることもなければ、外に出ているわけでもないのでお金もあまりかからずに済みます。
また、自分の感性をより一層磨くことができるいい機会になるかもしれません。
頭を使う
頭を使う趣味であれば楽しいだけでなく、ボケ防止にも繋がります。
たとえば、ジグソーパズルやクロスワードなど、解けたときの達成感もまた生きがいの一つとなるでしょう。
また、将棋や囲碁など、一人でも誰かと一緒にでもできる趣味を持つことで、人の輪が広がっていきます。
体を動かす
体を動かす趣味であれば、定年後の生活習慣の乱れも心配せずに済むでしょう。
たとえば、ウォーキングやジョギング、ゴルフなど、自分のできる範囲でやってみるといいかもしれません。
一人ではもちろんのこと、夫婦で一緒にウォーキングなどをすることで、お互いに有意義な時間を過ごすことができるのでおすすめです。
他人との交流がある
定年後は、定年前の現役時代に比べると他人との交流が減ってしまう傾向にあります。
そのため、他人と交流できる趣味を持つことで、定年後の孤独感から解放されましょう。
たとえば、カラオケやスポーツジムなど、人が集まるところに行けば自然と交流が深まっていきます。
評価される場がある
定年後は、定年前の現役時代に比べると評価される場が減ってしまう傾向にあります。
そのため、SNSやブログをはじめることで、自分から評価される場を作りましょう。
SNSやブログであれば、場所を選ばずにはじめられるうえに、頭を使いますし、他人との交流だってできてしまいます。
もちろん、定年を迎えたシニア世代の人もSNSやブログを使いこなして、有名になっている人がたくさんいます。
実益を兼ねている
せっかく新しく趣味をはじめるからには「実益を兼ねたい!」と、考えている人も多いかと思います。
たとえば、釣りや家庭菜園など、自分で収穫したものをそのまま食べる。
そうすれば、まさに自給自足といえますよね。
最初は気軽にはじめてみて、徐々に本格的にやってみるのもおすすめです。
夫婦でも楽しめる
やはり、定年後はせっかく夫婦で一緒に過ごせる時間が増えたわけですから、一人で楽しめる趣味はもちろんのこと、夫婦でも楽しめる趣味があるとなおいいですよね。
たとえば、旅行や温泉巡り、各地の郷土料理のお取り寄せなど、ちょっとした贅沢なんかも幸せな気持ちになれるでしょう。
定年後の生活に向けてあらかじめ備えておこう
定年に関する基本的な知識や定年後のやるべき行動、また定年後の再就職の方法や没頭できる趣味の選び方について紹介してきました。
平均寿命が上がるにつれて、平均余命も上がり、定年後の時間もどんどん増えていく可能性があります。
ですから、ぜひ今回紹介した内容を参考にしていただき、定年後の生活に向けてできるだけ早いうちから備えておくようにしましょう!