家族の在り方が多様化するなか、子供を持つ人と再婚することも珍しくありません。
どちらかに子供がいて再婚して新しい家族になることを「ステップファミリー」と呼びます。
死別で子連れ再婚をする人もいれば、離別によって子連れ再婚をする人もいます。
どちらにも連れ子がいる場合もありますよね。
このように新しい家族を作るにあたって、「いい家庭を築けるか」「連れ子にとっていい母親になれるか」と心配する女性もいるでしょう。
今回は連れ子に好かれるためにできることについて詳しく紹介していきます。
いい家庭を築くために大切な距離の保ち方、接し方を学んでいきましょう。
連れ子との関係を良好にしよう
結婚相手に連れ子がいるとわかったとき、あなたはどう思うでしょうか。
「子供の母親になれるのか」「いい家庭を築けるのか」と不安に思うこともありますよね。
そのような不安を抱えているのはあなただけではありません。
あなたが心配するように、相手の子供だって新しい家庭に馴染めるか不安を抱いています。
特に幼い子供にとっては急に母親が別の人になるわけですから、戸惑いもあるでしょう。
子連れ再婚をする際は、お互いに不安や心配を抱いていることを理解することが重要です。
家族みんなで仲良くしたいから
幸せなステップファミリーを築こうと思うのは、家族みんなで仲良くしたいからです。
最初から連れ子と家族になろうと思っていなければ、不安や心配を抱かないでしょう。
連れ子と良好な関係を築こうとするのは、一緒に幸せになりたいと願っている証拠です。
そう思える時点で、あなたは連れ子のことを大切に想っています。
お互いに不安や心配を抱えているように、多くの連れ子も幸せな家庭を望んでいます。
しかし、年齢や性格によってその気持ちを素直に表せない子もいるでしょう。
本音とは違うことを言ってしまったり、嫌な態度を取ってしまったりする子もいますが、自らギスギスした家庭にしたいと思う子はいないはずです。
子供の本音を理解してあげるためにも、少しずつ歩み寄って良好な関係を築きましょう。
連れ子に好かれるためにできること22選
連れ子と良好な関係を築くためには、あなたからの歩み寄りがとても重要です。
しかし、歩み寄ると言っても具体的にどうすればいいのか悩んでしまう人もいるでしょう。
連れ子の年齢によっても良好な関係を築くために必要な行動が異なります。
次は連れ子の年齢に応じた接し方について詳しく紹介していきます。
幼児の連れ子編
幼児期は日々すごいスピードで成長していく時期です。
身体的な成長はもちろん、精神的な発達も顕著に表れます。
自我が芽生え、一人の人間として意見を発信したり、物事を要求したりするようにもなります。
この時期の子供にとって親の存在はとても重要です。
自分のことを愛し、受け止めてもらうことで自己肯定感が育まれ、その後の性格形成などにも大きく影響してきます。
自分ではしっかりと愛情を注いであげていると思っていても、子供にとっては十分でない場合もあります。
独りよがりの愛情ではなく、しっかりと子供に伝わっているかどうかに注目しながら関係性を深めていきましょう。
面倒をしっかりみる
幼児の連れ子の場合、面倒をしっかりみるように心がけましょう。
淡々と世話をするのではなく、食事やオムツ替えをしながら話しかけたり、子供が興味を持ったことに対して共感してあげたりすることが大切です。
まだはっきりと言葉を発せない年齢でも、あなたの表情や雰囲気から色々なことを読み取れます。
たくさん笑いかけ、話しかけてあげることで少しずつ愛情を感じられるでしょう。
とはいえ、初めて子育てを経験する方にとっては辛い日々が続きます。
思い通りにいかないこともたくさんありますし、子供が懐いてくれないと悩むこともあるでしょう。
しかし、自分が産んだ子供でなくても、再婚したと同時に母親になったわけですからしっかりと面倒をみなければいけません。
完璧な育児をする必要はありませんが、新しい母親として惜しみない愛情を注ぐことを大切にしながらお世話をしましょう。
実子と対応を変えない
ステップファミリーは子連れ同士の再婚のことを指しますが、必ずしも相手にしか子供がいないというわけではありません。
相手の子供と自分の子供を同時に育てていくことも珍しくないのです。
実子がいる場合、連れ子と実子とで対応を変えないように十分注意しましょう。
明らかな差別意識がなくても、無意識のうちに対応に違いが生じることがあります。
たとえば実子にはおもちゃやお菓子を買い与えるのに、連れ子には何も買ってあげないといった差別でなくても、実子は呼び捨てで呼び、連れ子は「くん」や「ちゃん」を付けて呼ぶ、実子には厳しく叱り、連れ子にはつい甘く注意してしまうなどが挙げられます。
連れ子に対してはつい慎重な対応になってしまいがちですが、妙なところで気を遣ってしまうと、それが差別ととらえられてしまう可能性もあります。
連れ子の前でラブラブしすぎない
新婚だからといって、連れ子の前でラブラブし過ぎるのも注意が必要です。
結婚したばかりの時期は、夫婦になった喜びを噛み締めてラブラブしたくなりますよね。
しかし、ステップファミリーの場合は妻になると同時に母にもなります。
夫婦での過度なスキンシップは子供が甘える余地を奪ってしまいかねません。
子供がいる場合は、子供の甘えたい気持ちを最優先に考えてラブラブは控えましょう。
もちろん、スキンシップをゼロにする必要はありません。
夫婦仲がいいということは、子供にとっても過ごしやすい環境でもありますし、家族意識を育むためにも大切です。
子供が起きている時間は子供優先の生活を送り、子供が寝た後や幼稚園に行っているときなどは夫婦二人の時間を設けるのもいいでしょう。
2人で楽しい時間を過ごす
いきなり母親になった場合、どれくらいの距離を保てばいいのか悩むこともあるでしょう。
家族になってすぐに母親らしく振る舞うのも気が引けるという人もいますよね。
自分が産んだ子供ではないからこそ、遠慮や気遣いが先行してしまうのです。
しかし、母親になったわけですから、そこまで慎重にならなくても問題ありません。
たまには子供と二人で出かけたり、一緒に遊んだりする時間を設けるようにしましょう。
パパがいると子供は慣れ親しんでいるパパに寄ってしまいがちですが、ママと二人きりの時間を設けることでお互いに向き合う機会を得ることができます。
楽しくコミュニケーションを取ることで、子供もママと触れ合うことに慣れるでしょう。
心を開くまで根気強く待つ
幼児期は精神発達が未熟な時期です。
自分の感情をコントロールするのも上手くいかないくらいの時期なので、新しいママになかなか慣れない子供もいるでしょう。
そのようなときは、心を開くまで根気強く待つことも重要です。
いきなり「今日からママだよー」と理解させようとしても、すんなり納得できませんよね。
今までの家族の形が変わるわけですから、子供が違和感を抱くのも仕方ありません。
子供の不安定な心理状況を理解し、自然と心を開く瞬間を待つように心がけましょう。
子供との距離を無理に縮めようとはせず、子供の言葉に共感したり、子供が興味を示したもので一緒に遊んだりするなど、子供の気持ちに寄り添うことが大切です。
自分のことを見てくれる、話を聞いてくれると理解できれば、自然と子供の方から心を開いてくれるでしょう。