長所と短所の上手な書き方とは?履歴書やプロフィールなどで絶対にうまく書けるポイントを教えますについて
履歴書やプロフィールで書く長所と短所、うまく書くコツが分からなくて悩む人も多いと思います。

たくさん長所をアピールしたいけれど見栄っ張りだと思われたくないし、短所も書かないといけないけれどそれで悪いイメージを持たれたくないし、悩むところです。

今回は履歴書やプロフィールの長所と短所欄でお悩みの方向けに、うまく書くための大事なポイントをお教えします。

なぜ長所短所を書く必要があるのか

履歴書やプロフィールには、必ず長所短所を書くスペースがあります。

求人企業の採用担当者は、応募者が入社後、職場で長所と短所をうまく兼ね合わせてやっていけるかどうかを見ています。

求人情報だけでは見えてこないものも多数あり、企業が持つ風土や雰囲気、仕事内容が持つ細やかなところや裏面などがそれに当たります。

入社後、やはり合わなかったというお互いのミスマッチを予防する上でも、履歴書やプロフィールでの長所短所は求められるものとなります。

事前に確認することで、企業に入社後にどれだけ貢献できるかどうかをチェックしているのです。

客観的視点があるか

履歴書は長所短所を含め、客観的視線で書かれているかどうかを採用担当者は見ます。

一緒に仕事をしていく上で、自分を客観的視線で見れる人かどうかは重要です。

長所を理解することで、得意分野や今後貢献していきたい仕事内容まで見通すことができます。

採用担当者からすると、企業に貢献してくれると期待できます。

短所を理解することで、今後自分が克服してくべきところも把握することができます。

さらに、周りの人にどういったシーンでのフォローを求めるべきかまで理解することができます。

採用担当者からすると、短所を理解できる人はトラブルが起きたときも冷静に対処し、適材適所の動きができることが期待できます。

客観的視点の持てる人材、それは採用後のミスマッチを防ぎ、長期間にわたり企業に貢献してくれるであろう人材という予想もできます。

長所短所は書きづらいところがありますが、自分なりに時間をかけて見通してみましょう。

向上心があるか

採用担当者は履歴書の中はもちろんのこと、長所短所に向上心があるかどうかをチェックするようにしています。

そのため、まず長所を書き、具体的にイメージできるエピソードを書きます。

さらに、持っている長所をどのようにして企業に貢献させるかまで書いてください。

エピソードには具体的に数値や事例まで書けると想像しやすくなります。

それがむずかしい場合は、自画自賛で終わらないように第三者からのコメントを入れておくと現実味が増して想像しやすくなります。

短所の場合、短所だけを言い切らずに「どのようにして短所と向き合っているのか」というエピソードまで書くようにしましょう。

具体的に、短所を仕事面でどのようにカバーしているのかを書けると現実味を帯びます。

新卒採用と経験者からの転職ではケースは異なりますが、どちらにおいても向上心は求められます。

長所短所が自己紹介で終わらないよう、そこからどのようにして企業へ貢献する自分をアピールするかじっくりと考えてみてください。

採用基準にマッチしているか

履歴書の長所短所を書く前に、採用基準にマッチしているかどうかチェックしましょう。

求人情報や企業の求める人物像には「協調性があり、コミュニケーションスキルに長ける人」と書かれているのに、「のんびり過ごすことが好きで、マイペースなところが長所です」と書かれると採用担当者は思わずズッコケそうになります。

この応募者を採用後、社風に馴染み、仕事内容をきちんと理解してくれるのだろうか?と不安になってしまうことでしょう。

こういったミスマッチを防ぐためには、長所短所の事例をいくつか作っておくといいです。

企業の社風や求める人物像は色々、どのカラーにもすんなり溶け込めるようにいくつかのエピソードを用意しておきましょう。

カメレオンのようなことをしたくないと思われるかもしれません。

新卒採用、経験者からの転職共に膨大な量の履歴書、経験者からの転職の場合は職務経歴書を書くことになります。

応募する企業が変わるたびにいちから文面を考えていると時間のロスとなるため、いくつかのエピソードをストックするようにしておきましょう。

結果に関わらず、提出した履歴書やその他の書類のコピーを取ってファイリングしておくと今後の見通しを立てやすくなります。

長所短所の見つけ方

長所短所を見つけるには、いくつかのやり方があります。

いきなり履歴書に書き出すよりも、掘り下げて考えることで具体的なエピソードをすんなり書くことができます。

自分だけで考えてもいいですし、第三者からの意見をもらってもいいでしょう。

具体的な長所短所の見つけ方を、一緒に考えてみましょう。

面倒くさく感じるかもしれませんが、骨組みをしっかりしておくとガタつくことがなくて安心できます。

人に聞いてみる

人に聞く
長所短所を書くにあたり、人に聞いてみるようにしてください。

履歴書の長所短所には客観的な視点が書けているのか。

そして、そこから向上心や企業への貢献が期待できるかを見られます。

自分自身で長所短所を考えるのはもちろんのこと、人に聞いてみることでより客観的な視点から見ることができます。

人に聞いてみるのは、たくさんの人に聞きすぎるとかえってパニックになることがあります。

そのため、2名程度の信頼できる人に絞りましょう。

家族、親よりも兄弟姉妹のほうがストレートな意見をくれます。

親は子供のことをひいき目で見てしまうので、同世代からの意見を求めたほうがいいです。

同性の信頼できる友達や先輩、こういった人たちに聞くのも的確な意見をくれます。

人から聞いた意見は全てノートに箇条書きに記録し、聞き忘れることのないようにしてください。

人から聞くとショックを受けることもあるかもしれませんが、それだけストレートな意見をくれていることを忘れないでください。

過去の体験を振り返る

自分自身の過去の体験を振り返り、長所短所を具体化してみるのも1つの手段です。

長所短所に説得力や現実味を帯びさせるにあたり、具体的なエピソードは必須アイテムとなります。

応募する業種や企業によって長所短所も変わってくるため、複数のエピソードを用意するためにも過去の体験を振り返るようにしてください。

まず、今まで自分自身が過去の体験で熱心に取り組んだこと、好きだったこと、苦労したもの、成功したことなどを書き出してください。

さらに、1つ1つのエピソードごとにどういったものを経験したり、得たりすることができたのか書き出してください。

書き出すときは大学ノートを一冊用意、1ページを縦半分に割り、それぞれ分けて書いた方があとから見やすいです。

ルーズリーフよりも大学ノートのほうが安心感があります。

では、具体的な過去の体験エピソードをいくつか紹介します。

達成したこと

自分自身の過去の体験、達成したことをいくつか考えてみてください。

長所を書くにあたり、○○が得意ですで終わると現実味があまり帯びてきません。

少しでも採用担当者の目に留まるためには、具体的なエピソードが必須です。

大きな成功ではなく、今までに積み重ねてきた小さな努力を振り返ってみましょう。

転職組は、仕事内で得られたエピソードにすることで即戦力をアピールしてください。

「私は人前でも自分の意見を堂々と言い、それを実行するパワーを持っています。前職では社内マニュアルやすべての資料の電子化を提案、1年半もの歳月をかけて完了させました。その結果、コストを1/2に半減させることができました。」

新卒組は、学生時代のエピソードに数字も取り入れて伸びしろをアピールしてください。

「私はどんな困難なシーンでも立ち向かい、成功させる粘り強さを持っています。学生時代は写真部に所属し、美しい写真を撮影するために多くの努力を重ねました。そして、コンクールで受賞することができました。」

どのエピソードもリアリティがあり、もっと話を聞いてみたいと相手の関心を惹きつけることができます。

褒められたこと

自分自身の長所、褒められたことをいくつか書くのもおすすめです。

褒められたことは第三者からの目線が入るため、より現実味を増してきます。

さらに、周囲の人たちとの人間関係も見ることができます。

何かしらの努力があって、結果褒められたというエピソードがより良いです。

「アルバイトに入りたての頃は叱られてばかりでしたが、同じミスをしないように何事もメモを取りました。そして、最後はリーダーを任せたいと言われました。」

「スポーツチームに参加し、最初は補欠からのスタートでした。5年間努力した結果、コーチからレギュラーメンバーをまとめる役割に指名されました。」

いずれも辛かったものの、努力したことで褒められたという内容になっています。

料理が得意で、美味しいと言われます。といった単調な内容よりも、凸凹があったほうが採用担当者の目に留まります。

苦手だったこと

自分自身の短所、苦手だったことを振り返ってみてください。

短所をきちんと理解し、それを克服するために努力していることがアピールできれば大丈夫です。

堂々と、苦手だったことを話せるようにしてください。

採用担当者が社会人としてNGと感じるような苦手だったことは避けたほうがいいです。

「時間の管理が苦手で、朝はいつもギリギリです。」「マイペースで、コミュニケーション能力がありません。」

上記のような内容は正直に書きたいところですが、社会人として遅刻はNGですし、コミュニケーション能力がないと仕事しづらくなります。

「自分の気持ちを人前で言うのが苦手ですが、伝えたいことをリストアップしておくことで伝達ミスを予防しています。」

こういった感じで、苦手だったことを克服するためのエピソードを入れるようにしてください。

短所を長所に置き換える

短所を長所に置き換えて伝えることで明るいイメージを持たせましょう。

短所をストレートに書くと、ネガティブな印象を与えてしまいます。

長所に置き換えることで、自分の弱みを理解していることもアピールしてください。

具体的な置き換え例をいくつか紹介します。

周りの人の意見に左右されやすい、これは周りの人の意見も取り入れて臨機応変に対応することができるとするとプラスに聞こえます。

おおざっぱ、これはおおらかでいつも落ち着いているといった言い方をするといいです。

人前で話すのが苦手、これはよく考えてから行動している、計画性があるといった言い方をするといいです。

自己中心的・わがまま、これは自分の意見をきちんと持っている、周りの人に左右されないといった言い方をするといいです。

物事は何でも表裏一体です。

短所を書きつつも、プラスに捉えられるように表現してください。

長所の例

長所の例をいくつか紹介します。

履歴書に記載する長所、人にはたくさんの長所がありますが、その中でも企業の採用担当者が好む長所を押さえておいたほうがいいでしょう。

自己紹介の長所とは異なり、いかにして長所をアピールしつつ、企業に貢献できるかどうかを伝えられるかどうかがカギとなります。

当てはまるものに関してはエピソードを交えつつ、具体的に書くようにしてください。

責任感が強い

責任感が強い、これは履歴書に書くと強い長所です。

仕事を任せるにあたり、責任感が強い人でないと最後まで遂行できないことがあります。

途中で投げ出されたり、分からないままに放ったらかしにされたりすると企業にとっては大きな損失となってしまいます。

どのようなトラブルがあっても最後まで責任を持って取り組める人材であることは、すごく重要なこととなります。

何かを最後までやり遂げた、苦手だったものを努力して克服した、といった困難をカバーしたエピソードがあると理解されやすくなります。

責任感の強さをアピールしつつ、周りの人とのコミュニケーションや協力も大事にすることを伝えられるとよりいいでしょう。

前向き

前向き、これも採用担当者の好む長所です。

仕事をしていると、私たちは大なり小なりトラブルに巻き込まれます。

慣れない間はミスもしますし、慣れてきた頃にミスを起こしてしまうこともあります。

そのたびに落ち込み、なかなかモチベーションが戻ってこないと仕事がやりづらくなります。

同僚も気を遣ってしまいます。

どんなときも物事を前向きに捉えるパワーは仕事をする上ですごく大事です。

職場の雰囲気を盛り上げてくれるムードメーカのような役割を期待できますし、前向きな思考でいることで成長できる可能性も大きくなります。

今までの苦労したエピソードを書きつつ、それでもひたむきに前向きに努力してきたことをアピールするようにしてください。

元気溢れるようなエピソードがあると、より現実味が増すのでおすすめです。

社交的

社交的な女性
社交的、明るいイメージを持たれるのでおすすめの長所です。

仕事をする上で、相性が合う人と合わない人は出てきます。

自分の好みに関わらず、分け隔てなくやり取りできる人はすごく社交的です。

社交的でいることで、グループ全体をまとめてくれるパワーすら持っています。

学生時代、人間関係を広げるために努力したエピソード、社会人として人脈づくりを努力した結果得られたものなどを書くとより現実味が出てきます。

企業に入社後も、社交的な性格を活かしてどういったことを貢献できるかが書けるとさらに好印象です。

転職、就職活動は不安な気持ちもうず巻きます。

できるだけ元気で社交的な自分自身を忘れないようにしてください。

努力家

努力家であること、これも採用担当者の目に留まる長所です。

仕事を続ける上で、努力家であることはすごく重要です。

仕事はストレスも溜まりますし、人間関係が辛くて辞めたいと思う時もあります。

どのようなときもブレずに努力できる人柄は重宝されます。

○○を頑張りました!という書き方だと実際に努力したことが見えてきません。

○○という目標のためにどのような努力をし、結果○○を達成することができたといった書き方にするようにしてください。

今も努力を続けているという書き方でもかまいません。

投げ出したい気持ちになるときもあるかもしれませんが、そういったときにどのようにしてモチベーションアップしているかも書けるとなお良いです。

柔軟性がある

柔軟性がある、企業の採用担当者が求める人物像の1つと言えます。

仕事には様々なマニュアルが作成されており、例年一年間のスケジュールも決まっています。

しかし、その通りにいかないことも多々あります。

柔軟性があり、どのようなシーンでも合わせて対応できるスキルは重宝されます。

人間関係でも色々な人がいるため、相性が合わないと感じる同僚や上司もきっといるはずです。

そのようなときも柔軟性を発揮し、仕事上での人間関係を円滑に進めていくことをアピールしてみてください。

柔軟性があることを、過去の具体的なエピソードを交えつつ書くようにしたほうがいいです。

短所の例

履歴書に書く短所の例をいくつか紹介します。

人には色々な短所がありますが、企業の採用担当者が見るだけでNGとしてしまうような短所もいくつかあります。

せっかくの自己分析や転職活動が悲しい結果とならないためにも、履歴書に書くと強みになるような短所を把握しておいてください。

短所として捉えつつ、今後どのようにしてカバーし、成長していきたいと考えているかを書けるようにしておいてください。

短所は長所よりも書くのがむずかしいかもしれません。

いくつかのエピソードを具体化し、いちばんしっくりくるものを短所とするようにしてください。

優柔不断

優柔不断な女性
優柔不断、これは短所でありますが言い方を変えると長所にもなります。

優柔不断ということは、色々なシーンで物事を決めるのに迷うことが多いということです。

確かにスムーズに仕事が進まないので周りの人をイラつかせるかもしれませんが、それだけ人の意見にも耳を傾ける余裕があるということです。

もっと言い換えると、自分の気持ちを押し通さずに臨機応変に対応できる、どのような場にも馴染みやすいといった風にも言えます。

「優柔不断な一面があるため、あらかじめ人の意見を聞きながら自分の気持ちをまとめるようにしています。」

こういった書き方をすることで、周囲の人たちとの協調性もアピールすることができます。

心配性

心配性、これは短所でありますが長所にも捉えることができます。

心配性であることを自分できちんと理解し、それをどのようにしてカバーしているかを具体的に書けるようにしてください。

心配性、それは長所に言い換えると慎重、あらかじめ準備をしてから行動する、きちんと確認するという風にも捉えることができます。

仕事においてはスピードが重視される反面、いい加減なことは許されません。

スピードも大事ですが、同じくらいに正確にきちんとこなすことも求められます。

「心配性で、何度も確認するようにしています。前職では顧客データの管理を行っていましたが、ミスのないように二重チェックを導入しました。現在は時間のロスが少なくて済むよう、電子化といった効率面も考慮しています。」

こういった風に書けると、安心して仕事を任せられるイメージを持ちます。

マイペース

マイペース、これも短所である反面、すごく素敵な長所にもなります。

仕事ではどのようなシーンでも落ち着いて対応することが求められるため、慌てずに構えていられるくらいのマイペースさがあったほうがいいです。

ただ、あまりにもマイペースだと周囲の人が困惑するため、どのようにしてカバーしているかも書くようにしてください。

「私はマイペースな人柄です。トラブルが起きたときも落ち着いて対応することが出来ますし、相手のペースに巻き込まれないようにしています。仕事では周囲の人の動きを察知し、今やるべきことを把握するようにしています。」

上記のように、マイペースであることを自覚しつつも、カバーしていることをアピールするようにしてください。

穏やかな雰囲気は職場の雰囲気も和ませるため、求められる人物像の1つとも言えます。

負けず嫌い

負けず嫌いな女性
負けず嫌い、これは長所にも短所にも捉えることができます。

負けず嫌いであることで争いは増えますが、それだけお互い切磋琢磨して成長しようとするモチベーションアップをはかることができます。

仕事場には和やかな雰囲気が求められる反面、利益を生むために大事な負けず嫌いの姿勢は重宝されます。

負けず嫌いであることを主張する反面、周囲の人たちとの人間関係も円滑にしていることをアピールできるといいでしょう。

「私は負けず嫌いと言われます。ライバル支店と実績争いで勝つために豊富な知識を入れ、色々なニーズに対応できるように努力しました。今後も周囲の人たちとモチベーションアップのために作戦会議をし、利益を生み出すための試行錯誤をしていきたいと考えています。」

確かに自己主張の強そうな人をイメージしますが、一匹狼ではないことに安心感を持たれます。

神経質

神経質、これは短所であると共に長所でもあります。

神経質であるということは、それだけ物事を正確にこなし、何度も確認をするということです。

仕事をしていく上で正確性は求められますし、相手に信頼して物事を任せることができます。

神経質で何事も時間がかかってしまう反面、どのようにしてカバーしているかを書くようにしてください。

「私は神経質で、何事もきちんと出来ているか何度も確認する癖があります。仕事でも物事を何度もチェックし、正確にこなす自信があります。そして、今後は効率よくこなすために、その都度メモを残すようにしています。」

ただ完璧であることをアピールするよりも、間違うこともある反面、きちんと神経質であることをアピールできればいいでしょう。

実際に書く長所短所の選び方

色々な長所短所のうち、実際に書くものは厳選するようにしてください。

長所短所の中には、企業が求める人物像、仕事内容などにまったく結びつかないものもあります。

たとえ自分の中では一番誇れるものであったとしても、企業の採用担当者からの目線で選ぶようにしてください。

さらに応募する企業の業種や職種によっても変わってきます。

それぞれ掘り下げて考え、ふさわしい長所短所を書けるようにしましょう。

仕事に活かせそうなもの

実際に書く長所短所は仕事に活かせそうなものにしてください。

せっかくの長所で自己アピールが出来ていても、それが募集している求人情報とまったく結びつかないともったいないです。

採用担当者は応募者は求人情報を理解出来ていないと見なし、書類選考の段階で落としてしまう可能性もあります。

「人の意見をまとめることが得意です。前職ではマーケティングや商品開発を行い、チーム全体をまとめてきました。今後も周りの人の意見を聞き、幅広い世代に受ける新商品を作りたいと考えています。」

上記のように、求人情報に繋がるような長所の書き方をしてください。

自分だけで判断するのがむずかしい場合は、同じ業界で働く人の意見を聞いたり、求人を紹介してくれた担当者に相談したりしてみてください。

第三者の意見が入るとより具体的なものとなり、採用担当者の目に留まるようになります。

全て長所に繋がるもの

履歴書に書く短所、これは全て長所に繋がるものとしてください。

短所を書くだけで終わると、自分のことを客観的に見ることができているものの、向上心や改革する心意気は持っていない人物と想像されてしまいます。

まずは短所を書き、それを克服するために行っているエピソード、そして今後の展望を書いてしめるようにしてください。

今後の展望は応募している求人内容に紐づいた内容であったほうがいいです。

「私の短所は心配性なところです。前職では紙ベースのデータを電子化してまいりました。ミスのないよう時間をかけてダブルチェックを行うと正確な反面、時間とコストが発生してしまいます。事前にデータを精査することで、チェックに必要とする時間を短縮しました。今後も心配性なところを活かして正確な業務を行い、同時にコスト削減にあたっても色々なやり方を検討したいと考えています。」

上記のように少し長くなっても、短所を認めた上でどのようにしてカバーしているのかをきちんと書くととても好印象です。

求められている人材に関係あるもの

長所短所は求められている人材に関係あるものとしてください。

せっかく長所短所を綺麗に書いても、求められている人材に紐づいていないともったいないです。

採用担当者から、求められている人材を理解できていない応募者というイメージを持たれてしまうかもしれません。

求められている人材は求人情報以外の媒体からも情報を得るようにしてください。

企業の公式HP、代表者の開設するSNSやブログ、企業を取り巻く環境を把握するために経済新聞に目を通す、可能であれば同業者から情報を得るといったことはしてください。

中でも経済新聞は読んでおいて損はありません。

様々な業界の情報を得ることができ、面接で聞かれるその他の質問にも的確なコメントがしやすくなります。

きちんと業界研究を行い、求められている人材を把握することはとても大事です。

長所の上手な書き方

書き方
長所には上手な書き方があります。

せっかく素敵な長所を持っていても、ただ自慢するような書き方をすると威張っているだけに見えてマイナスイメージを持たれかねません。

長所をリアルに感じてもらえるように具体化し、さらに今後の展望まで書けるともっといいです。

いくつかの要点を押さえて、自分なりの上手な長所の書き方をマスターしてください。

具体的な成果やエピソードを書く

履歴書に長所を書くとき、具体的な成果やエピソードを入れて書いてください。

具体的な成果やエピソードがなく、ただ長所だけが書かれているとどこまで信憑性があるのか想像しづらいものがあります。

具体的な成果がなかったとしても、上司からの評価、顧客から信頼を得たといったエピソードがあると具体的になります。

過去の出来事は時の流れと共に風化していくところもありますので、当時の写真や記録を見たり、同じ時間を過ごした人から話を聞いたりしてもいいです。

エピソードは成功した結果だけではなく、その当時苦労したエピソード、試行錯誤した過去なども取り入れるといいです。

客観的な評価を加える

履歴書に長所を書くにあたり、客観的な評価を加えるようにしてください。

客観的な評価が入ることで、自分自身の長所がより具体的なものとなります。

採用担当者も応募者の実力を把握しやすくなりますし、即戦力として期待できるかどうか判断しやすくなります。

自分自身苦労した経験があれば、その当時のリーダーや上司との出来事を書き出したり、人事評価や過去の記録を遡ったりしてみてください。

客観的な評価は数字で具体化することが出来なくても、第三者の意見が入ることで現実味を帯びるようになります。

仕事にどう活かせるか書く

履歴書に長所を書くにあたり、仕事にどう活かせるか書くようにしてください。

企業の採用担当者は、応募者1人1人の人間としてのスキルよりも重視しているものがあります。

それは求人情報の仕事に出来る限り早く馴染み、企業に貢献してくれる人材であるかどうかです。

長所を書くときは、具体的なエピソードを織り交ぜながら仕事にどのようにして活かすのかまで書くようにしましょう。

今後の展望で仕事にどう活かせるかを書くと期待が持てます。

印象に残る言葉を使う

履歴書の長所を書くにあたり、印象に残る言葉を使うようにしてください。

履歴書はいわば「自分自身をアピールするためのチラシ」です。

採用担当者の目に留まるチラシにするためには、印象に残る言葉があったほうがいいです。

キャッチフレーズと捉えてもいいかもしれません。

今後の展望や上司からのコメントのあたりを印象に残る言葉にするといいです。

「私の長所は色々な人とスムーズに会話できるところです。前職でも持ち前のコミュニケーション能力を活かし、海外支店とのやり取りも担っていました。今後も歩く広告塔として、貴社の魅力をより多くの人に伝えたいと考えています。」

上記のように、歩く広告塔、元気になれる笑い袋といった感じでユーモアも取り入れたような言葉を考えてみてください。

業種や企業によってはお堅いところもありますので、臨機応変に対応するようにしてください。

短所の上手な書き方

短所は上手に書き、マイナスイメージを持たれないようにしてください。

私たちがゲストを部屋に招く際、汚れているところをカバーしようと必死に掃除します。

それと同じように、採用担当者にも短所すら良いところに見えるように表現することはとても重要です。

また、上手にまとめることでプラス思考のある人材だと見込まれます。

ポジティブな言葉で書く

短所は出来る限りポジティブな言葉で書くようにしてください。

短所をリアリティ溢れるように書こうとマイナスの言葉ばかりで表現すると、すごく暗いイメージの人だと誤解されてしまいます。

優柔不断といった短所なら、周りの人の意見を取り入れることができる、臨機応変に対応できるといった言い方がいいでしょう。

どのような短所も言い換えができますので、第三者からの意見も取り入れてみてください。

改善するために心掛けていることも加える

短所を改善するために心掛けていることも書くようにしてください。

ただ短所を認めて書いているだけだと、現状に満足していて何も変わろうとしていない人材という印象を持たれてしまいます。

改善策を書き出すことで、上昇志向のある人材というイメージを植え付けることができます。

あまり背伸びした改善策でなくてもいいので、日々の小さな積み重ねといった些細なことから記載するようにしてください。

書かないほうがいい長所短所

履歴書に書かないほうがいい長所短所もあります。

キラリと光るような長所、今後成長の見出せそうな短所、人にはそれぞれ良いところがあります。

しかし、あまりにも求人情報とかけ離れた長所短所だと採用担当者をズッコケさせてしまう可能性だってあります。

的確な長所短所を書き、就職活動を成功させるようにしましょう。

仕事で活用できない長所短所

仕事で活用できない長所短所は書くのを控えてください。

履歴書は自分のことを自慢するためにあるものではないため、求人情報に必要とされている人物像になるように書く必要があります。

自分の持っている特性を出来る限りのばし、どれだけ企業に貢献できるかも書くようにしてください。

少し心配なときは、ストレートな意見をくれる家族や友人に相談してもいいです。

求める人材に合わない長所短所

求める人材に合わない長所短所は書くのを控えてください。

採用担当者は、採用した人が早期にミスマッチを感じ、退職してしまうことを恐れています。

どれだけ求める人材に合っているかを見ています。

スピードが求められる業界なのに、マイペースであることをアピールするようなことは避けるようにしましょう。

余裕がなくなると時々ミスをしてしまうこともあるので、履歴書の長所短所を書くのは心に余裕があるときのほうがいいです。

自慢話に見える長所

自慢話に見える長所は書くのを控えてください。

人にはそれぞれ様々な生活環境があり、性格も違います。

あまりにも自分自身や生活環境を自慢するような長所をアピールすることは避けた方が無難です。

採用担当者によっては嫉妬心が見え隠れしてしまい、採用したいと思った人材でも見送ることもあります。

お高く見えるような長所は極力書くのを控えましょう。

トラブルに繋がりそうな短所

トラブルに繋がりそうな短所は書かないようにしてください。

いくら克服するために努力していたとしても、明らかにNGとされる短所もあります。

社会人として必要とされる一般常識が欠けているとなると、採用したいとは思えなくなってしまいます。

「昔から時間にルーズで、遅刻が日常です。現在は定刻に起きれるよう、目覚まし時計を5個鳴らしています。」

上記のように基本的なことが出来ていないとされるようなことは書かないようにしてください。

長所短所を上手にアピールして結果に繋げよう

長所短所は履歴書の中でわりと注目されるところです。

自分自身をうまくアピールして、希望する求人情報で採用されるように色々と試行錯誤してみてください。

第三者からの意見も取り入れつつ、サクセスストーリーに繋げられることを願っています。

採用後も自分の強みを活かし、より前進していきましょう。