近年、起業家という言葉を耳にする機会が増えたと思います。
今回は、起業家になるためにやるべき11個と向いている人の特徴、さらに起業家になるメリット・デメリットについて紹介していきます。
起業家になりたいと考えている人、起業家について少しでも興味がある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
起業家とは
「起業家」とは、自ら事業を起こす人のことを意味する言葉です。
通常では、ベンチャー企業を指す場合がほとんどです。
もともとある企業や事業を引き継いだ人は含まれません。
昔から起業家はいますが、1970年前後の「第一次ベンチャーブーム」あたりから、より一層注目される言葉になったといえます。
また、ここ2、3年でますます耳にする機会が増えてきた言葉でもあります。
起業の種類
ひとくちに「起業」といっても、いくつかの種類に分かれています。
それでは、ここからは「起業の種類」についてお話ししていきます。
個人事業主
「個人事業主」とは、個人で事業を行っている人のことです。
事業主1人のみで事業を行う場合だけではなく、法人でなく、複数人の従業員や身内の方と事業を行っていても、個人事業主といえます。
たとえば、家族で運営している喫茶店の事業主や、取引先の申告書を代行で作成している税理士などが挙げられます。
法人
「法人」とは、一定の社会的活動を営む組織で、法律により特に権利能力を認められたものを意味する言葉です。
たとえば、会社や労働組合が挙げられます。
また、法人は2種類に分けることができ、1つ目は国家や公共団体の権力の影響を受けない「私法人」です。
そして、もう1つは公の業務を行うことを目的とした「公的法人」です。
起業家の性別比
ここまで「企業の種類」についてお話ししてきました。
ズバリ、個人事業主と法人の違いはというと、設立時や廃業時にかかる費用や手間、社会的信用度となります。
そのため、どちらを選ぶかじっくり決めることが大切です。
それでは、ここからは「起業家の性別比」について紹介していきます。
起業家と聞くと、女性、男性どちらの割合が高いと思いますか?
日本政策金融公庫総合研究所による2018年時点の調査では、起業家のうち女性が約29%、男性が約71%となっています。
また、起業家に対する関心度については、約41%の女性が「起業することについて興味がある」と答えました。
起業家の年齢層
女性の社会進出がもはや当たり前となっている現代社会では、起業することに対して興味を持っている女性も少なくはありません。
では、ここからは「起業家の年齢層」について紹介していきます。
こちらも先ほどと同様に、日本政策金融公庫総合研究所による2018年時点での調査結果となります。
実際に起業した人は、なんと29歳以下がもっとも多く約25%、30代が約24%、40代は21%、50代・60代は共に約14%という結果になりました。
まだまだ若い29歳以下で起業する人、ある程度の経済力と社会的地位を身につけてきた30代の起業家が多いことが分かりました。
また、50代・60代と人生の第二ステージにて起業家になる人も見られました。
起業家になるためにやるべき11個
ここからは「起業家になるためにやるべき11個」について紹介していきます。
起業家になろうと考えている人、起業することに少しでも興味がある人は、要チェックです!
1:自分の強みを見つける
起業家になるためには、まずは自分の強みを見つけることが大切です。
というのも、起業家になるということは、ゼロから自分でなにもかもを立ち上げていくわけですから、自分の強みが見つかっていなければうまく進めることはできないでしょう。
ですから、WEBやコミュニケーション能力などの技術スキルはもちろん、自分の性格の強みなどを、きちんと見つけるようにしておきましょう。
2:起業する目的を明確にする
自分の強みが見つかったら、次は起業する目的を明確にしましょう。
というのも、起業することは、あくまでも1つの手段に過ぎません。
起業したところで、どんな社会を生み出し、どんな解決をしていきたいのかといった明確な目的がなければ、起業後すぐに廃業してしまう可能性があります。
そのため、自分としっかり向き合い、起業する前にある程度の将来のビジョンを持てるように、目的を明確にしておきましょう。
3:起業する方法を具体的にする
起業する目的まで明確になったら、次は起業する方法を具体的にしていきましょう。
事業内容やビジネスプランなど、起業する方法を具体的にすることで、将来のビジョンにまた一歩近づきます。
そのためにも「3年以内に○○を成功させてみせる!」といった明確な目標があると、モチベーションも上がるのでおすすめです。
4:起業する業界の情報収集をする
起業する方法を具体的にできたら、次は起業する業界の情報収集をしていきましょう。
個人事業主であれば、納税予定地の税務署に行き、個人事業の開業・廃業等届出書を記入して提出します。
また、屋号を使いたい場合は、税務署に行くまでに考えておくことをおすすめします。
このように、前もってきちんと情報収集しておけば、あとから「この手続きするの忘れてた」といったことが防げて、二度手間になる心配もありません。
5:仕事の経験を積む
こちらは、起業する前にサラリーマンであることが前提の話になりますが、起業する前には仕事の経験をきちんと積んでおきましょう。
特に、現在サラリーマンの人は、もし仮に仕事でミスをしてしまったとしても、お給料が途切れることはまずありません。
ですから、サラリーマンのうちに積極的にあらゆる業務に挑戦して、恐れずにどんどん失敗して学びましょう。
仕事をするうえで必要な基礎力が身につけば、起業するにあたり非常に役立ちます。
6:人脈を広げる
起業するにあたり、人脈の幅は非常にものをいいます。
というのも、起業後は基本的に1人で経営していかなければいけません。
もちろん、はじめからうまくいく人の方が少ないですから、なにかとくじけそうになることもあるでしょう。
そんな時に、人脈が広いと助けてくれる人も多いため、その分心強いです。
ですから、社内外とどんどん人脈を広げていくようにしましょう。
また、効率を重視したい人は「これから自分が起業するうえで必要な人脈」を考え、それに該当する人たちと積極的にコミュニケーションをとるようにするといいですね。
7:信頼できる専門家を見つける
起業する際は、はじめてであっても自分自身で手続きをすることが可能です。
ただ、専門知識がなければ非常に難しいため、ここの段階でつまずいてしまう人も案外多いのだとか。
ですから、信頼できる専門家を見つけておくとスムーズに起業することができます。
たとえば、司法書士に依頼する場合。
司法書士は登記業務が得意なので、手続きのほぼすべてを丸投げにしてしまってもOKです。
また、司法書士であれば顧問になってもらうことも可能ですので、事業や住所などの重要事項が変更になった時の手続きも任せられるといったメリットがあります。
8:事業計画を作る
次は、事業計画を作っていきましょう。
起業する目的を明確にしたうえで、事業コンセプトを決定し、事業計画を作っていきます。
顧客ターゲットの選定や市場の調査・分析をしながら決定します。
もちろん、事業計画を作ることは、自分自身の事業を理解するのに必要不可欠になります。
また、資金を調達する際にも必要になるので、誰が見ても納得するような完成度の高いものに仕上げなければいけません。
9:資金を準備する
起業するには避けては通れない、資金の準備。
もちろん、起業すると決めたからには、ある程度の覚悟はあると思いますが、ここが1番大変だったりします。
まず、起業するにあたり「設備資金」と「運転資金」の2つがあります。
これらの資金は支払いサイトなどを考慮して、最低でも3ヶ月分は用意しておきましょう。
もし、3ヶ月分用意できない場合は「起業が失敗する」可能性があります。
そのため、どのように資金準備するのかも、あらかじめ決めておく必要があるでしょう。
10:集客媒体を準備する
起業に関する一通りの準備が整ったら、次は集客媒体を準備していきましょう。
大きく分けて「オンライン」と「オフライン」での集客がありますが、ここで抑えておきたいポイントは、起業直後からバラバラに集客しないことです。
また、オンライン、オフラインを個別に考えるのではなく、広告予算の中で全体をうまく組み合わせて集客するようにしましょう。
とはいえ、現在はインスタグラムやツイッターなどのSNSが非常に盛んですから、事業内容のメインとなる年代別に合わせるのもいいかもしれませんね。
11:起業の手続きに必要な書類を揃える
起業の手続きをする際には、必要な書類を揃える必要があります。
個人事業主の場合は「個人事業の開業・廃業等届出書」が必要になります。
また、事業開始後にも必要な書類があり「事業開始等申告書」「所得税の青色申告承認申込書」「青色事業従事者給与に関する届書」などがあります。
提出する期限は、起業後1~3ヶ月と割とあっという間に過ぎてしまいますので、あらかじめ不備がないように準備しておきましょう。
起業家に向いている人の特徴
ここまで「起業家になるためにやるべき11個」について紹介してきました。
起業家になるためには、やらなければいけないことがたくさんありますね。
どれもなかなか大変ではありますが、見落としてしまわないように1つずつ丁寧にこなしていきましょう。
それでは、ここからは「起業家に向いている人の特徴」について紹介していきます。
自信家
起業家になるということは、自分の将来を今の自分の勢いに委ねることになります。
そのため、根拠があろうがなかろうが、自分に自信がなければ起業家には向かないでしょう。
自分の言動すべてに自信を持ち「自分が1番すごい!」と思える自信があることが重要です。
もし、現段階で自分にあまり自信が持てていないという場合は、あらゆる経験を積むなどして、自信をつけていきましょう。
決断力がある
起業家になるということは、あらゆることをすべて自分中心で決断していかなければならないということです。
そのため「あっちもこっちも決められない」といった優柔不断な性格であれば、起業家には向かないでしょう。
やはり、起業家になるには、どんな状況においても自分の考えを1番に信じて、突き進める決断力が必要です。
もちろん、自分の人生にかかわることなのでじっくり考えてもいいのですが、最終的に1つの決断を出せるようにしましょう。
既存の考えや方法に縛られない
起業家になるということは、新たな社会を生み出していくということ。
ですから、既存の考えや方法に縛られているようでは、起業してもすぐに廃業してしまう可能性があります。
そのため、自分独自のほかにはない発想やアイデアを持っている、もしくは生み出せることが重要です。
そのためにも、現在サラリーマンの人は積極的に仕事に励んだり、たくさんの人と交流するなど、自分の視野を広げることが大切です。
フットワークが軽い
起業家になるということは、新しいことにもどんどん挑戦するということ。
そのため「動くのがめんどくさい…」と立ち止まっているようであれば、起業家には向いていないでしょう。
どんなことにでも興味を持ち、気になった時にはすぐに行動に移せるフットワークの軽さが大切です。
失敗をいちいち気にしない
起業家になるということは、失敗を積み重ねて成長していくということ。
そのため、人目を気にして失敗を恐れているようであれば、起業家には向いていないといえるでしょう。
新しいことにどんどんチャレンジして、その度に失敗するぐらいの勢いがあればOKです。
また、失敗をいちいち気にしないためにも、自信をつけることが大切です。
集中力が高い
起業家になるということは、目標に向かってどんどん突き進んでいくということ。
そのため、集中力がなく、すぐに別のなにかに気を取られてしまう人は不向きといえるでしょう。
ですから、集中力が高く、好奇心はあれど1つの目標を叶えるまで目移りしない人が、起業家に向いているのです。
とはいえ、集中力はすぐに身につくものではないので、日頃から訓練することが大切です。
物事をシンプルに考えられる
起業家になるということは、効率よく目標を達成するということです。
そのため、難しいことを難しく考えているだけでは、起業家には向いていないといえます。
反対に、目標に向かって逆算し、難しいことを簡単なことに変換できる力が必要です。
それこそ、自分独自の発想やアイデアを生み出す力が試されるでしょう。
人の話を素直に聞ける
起業家になるということは、コミュニケーション能力がいかにあるかが試されるということ。
そのため、自分の意見ばかりで、人の話に耳を傾けられない人には不向きなのです。
ですから、自分の意見はしっかりと持ちつつも、人の話を素直に聞ける力が重要になります。
案外、人の話を素直に聞くことで新たな発見があったり、視野が広がるなどいいことがいっぱいです。
人を巻き込むのが上手い
起業家になるということは、人脈の幅を広げていくということ。
そのため、人に素直に頼ることができない人は、起業家には不向きといえるでしょう。
反対に、人懐っこい性格で、人を巻き込むのが得意な人は、起業家に向いているのです。
もし、コミュニケーションを取るのが苦手な場合は、あらかじめ人との交流を深めておきましょう。
また、意味のないプライドは捨てて、きちんと人に頼れる自分を構築させておくことが大切です。
自分で責任を持つ
起業家になるということは、すべての責任を自分自身が背負っていくということ。
そのため、自分の言動に責任が持てないようでは、起業家には向いていないのです。
自分の言動はもちろんのこと、周りで起きたトラブルもすべて自分の責任と思えるぐらいの、責任感が重要です。
粘り強い
起業家になるということは、あらゆる世界で戦うということ。
そのため、すぐに諦めてしまうようでは、起業家には不向きといえるでしょう。
反対に、どれだけ辛い思いをしても立ち上がり続ける、粘り強い性格の人が起業家に向いているのです。
また、起業家とは安定のない世界ですから、それなりの覚悟と気合いが必要です。
やると決めたからには、振り返らずに自信を持って進んでいきましょう!
起業家に必要な知識
ここまで「起業家に向いている人の特徴」について紹介してきました。
あなたは、いくつ当てはまったでしょうか?当てはまった数が多い人は、それ以上を目指して頑張っていきましょう!また、あまり当てはまるものがなかった人は、これらの項目をできるように努力をすることが大切です。
それでは、ここからは「起業家に必要な知識」について紹介していきます。
お金に関する知識
起業をするにおいて避けては通れないお金のこと。
あらかじめ知っておくことで、起業後の後悔を防ぎましょう。
税金
起業した際、専門家に依頼することを除けば、お金の管理もすべて自分でしなければいけません。
特に、税金はサラリーマン時代には気にすることがありませんから、しっかりと勉強しておく必要があります。
個人事業主の場合「所得税」「個人住民税」「消費税」「個人事業税」「固定資産税・償却資産税」など、ここで紹介した以外にもまだいくつかあるので、自分にかかる税金をきちんと把握しておきましょう。
決算書の読み方
決算書とは、企業の財務状況や経営成績を示す書類のことです。
中でも、重要なのは「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」の財務三表ですので、しっかり覚えておきましょう。
まず、損益計算書は1年間に発生した売上高の合計額から、費用の合計額を引いた「利益」を表す書類です。
次に、貸借対照表は1年間の期末時点において、どれだけの資産と負債があるのかを示す書類です。
最後に、キャッシュフロー計算書は1年間のお金の流れを表す書類となっています。
資金調達の方法
個人事業主であれば0円、会社を設立する場合でも30万円あれば起業することができます。
ですが、実際のところプラスアルファで資金がかかってくるので、それなりに資金が必要になるでしょう。
資金調達の方法としては、自治体の助成金・補助金、クラウドファンディング、ベンチャーキャピタルなどが挙げられます。
これらの内容は、後ほど詳しく紹介していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
マーケティングの知識
ひとくちに、マーケティングといっても「市場調査」「商品開発」「広告」「販売」など、これらの起業活動はすべてマーケティングの一環となります。
そのため、すべて1人で駆使しようとするのは、とてもじゃありませんが非常に大変なのです。
そのため、勉強することはもちろん、さまざまな能力を持った従業員を雇うことで、足りない部分を埋めていきましょう。
起業家の主な資金調達方法
ここまで「起業家に必要な知識」ついて紹介してきました。
ここからは、その中でも特に大切なお金のこと「起業家の主な資金調達方法」についてお話ししていきます。
補助金・助成金
自治体によっては、起業支援として補助金・助成金を交付しているところもあります。
補助金は、事業計画書などの内容審査を経て採択された場合に給付されます。
助成金は、自治体が定める要件を満たしている場合に給付されるものです。
また、補助金・助成金は融資と違い返済する必要はありません。
クラウドファンディング
近年ではインターネットの普及が盛んになっているため、インターネットにてお金を募るクラウドファンディングも活用されています。
ただ、クラウドファンディングで資金調達をする場合は、あらかじめ多くの人たちから注目してもらい、賛同を集めなければいけません。
ですが、今までにない画期的なサービスや社会課題の解決に繋がるビジネスには相性抜群といえるでしょう。
ベンチャーキャピタル
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業への投資を本業とする投資会社のことです。
株式交換で資金を得るため、返済義務はありません。
ですが、その代わりに会社の経営参加権を付与することになります。
また、資金調達するためには、自らベンチャーキャピタルに売り込みに行くか、ビジネスコンテストなどに出場して高評価を得る必要があるのです。
ただ、事業の将来性が見込まれれば、多額の資金を調達できる可能性があります。
エンジェル投資家
エンジェル投資家とは、起業家のスタートアップを助ける個人投資家のことを指します。
一般的に、起業後まもない状態では、説明できるほどの実績がないので、銀行や金融機関からの融資を受け取れない可能性があります。
そんな中、エンジェル投資家は、まさにその名の通り救いの手を差し伸べてくれる存在といえるでしょう。
起業家になるメリット
ここまで「起業家の主な資金調達方法」についてお話してきました。
資金の調達先は、事業内容などに合わせて、じっくりと検討してみましょう。
それでは、ここからは「起業家になるメリット」について紹介していきます。
自分の判断で仕事ができる
起業家になると、上司や先輩といった指図をしてくる存在がいなくなります。
そのため、誰に束縛されることなく、自分の判断で仕事ができるのです。
また、出社時間や定時などの時間に左右されることがないので、自分のペースで非常にのびのびと仕事をすることができます。
極端な話ですが、15時から仕事をはじめて、朝の6時まで仕事をしてもOK。
自分の判断で仕事ができるだけで、ストレスも緩和されますし、ますます仕事に対するモチベーションも上がるのではないでしょうか。
定年が無い
起業家になると、サラリーマンのように定年が無いため、自分の意志次第でいつまでも働くことができてしまいます。
そのため、いつまでも仕事に奮闘できるといったメリットがあるでしょう。
ですから、何歳になっても新しいことに挑戦し続けられたり「定年といったタイムリミットがあるから、自分のやり遂げたかった仕事ができなかった」なんて心配がいらないのです。
収入に上限が無い
起業家になると、収入に上限が無くなります。
というのも、サラリーマンのような基本給というものが存在しないので、稼げば稼ぐほどに収入が上がります。
そのため「今月は車を買いたい!」と目標を決めた場合は、そこに向かってお金を稼ぐことができるでしょう。
また、起業家の場合は自分の努力に合わせた収入を獲得することができるため、いつまでもモチベーションを保っていられます。
会社員にはできない経験ができる
会社という狭い世界では、上司や先輩の目を気にしたり、ルールに縛られるなど、自分のやりたいことが自由にできないことの方が多いでしょう。
ですが、起業家になると、ルールはすべて自分自身になりますから、会社員にはできない経験ができてしまいます。
たとえば、非常にリスクの高い取り引きや、出社時間や定時を決めずにのびのびと仕事をするなど。
会社に勤めていた、サラリーマン時代にはできなかったことができるからこそ、究極の自己実現が可能といえます。
起業家になるデメリット
ここまで「起業家になるメリット」について紹介してきました。
自分の判断で仕事ができたり、会社員にはできない経験ができるなど、起業家になることで得られるメリットはたくさんあります。
ただ、メリットがあるということは、その分デメリットの存在もうかがえますね。
ということで、ここからは「起業家になるデメリット」ついて紹介していきます。
全て自己責任
大きな失敗や収入の激減など、起業家になると起きたことは全て自己責任となってしまいます。
そのため、手に入れるスピードも早ければ、失うスピードも一瞬だったりします。
もちろん、全て自己責任であるからこそ、あらゆることにチャレンジしていけますが、その分失うものが大きいことも事実なのです。
そのため、大胆かつ賢く進んでいくことが大切です。
行き当たりばったりの自由な感じもいいですが、自分に利益があるように工夫することが非常に重要なポイントとなるでしょう。
収入が安定しない
起業家になると、サラリーマンのように基本給がないため、稼ぎが少なければ収入がなく、むしろマイナスになるなど、とにかく収入が安定しません。
そのため、収入が安定しないうちは、精神的にも安定しないなど、悪循環が起きてしまう可能性があります。
また、起業後に成功経験がない場合は、結婚相手に選んでもらえる可能性が減ってしまいます。
とはいえ、悪い時に限らず、いい時もあるので、そこは考え方次第となるでしょう。
社会的信用が低くなる
会社という団体は、社会的信用があります。
そのため、ある程度名前の知れた会社に勤めていれば、社会的信用は高くなるのです。
要するに、会社に勤めていない起業家は、よほど成功しない限りなかなか社会的信用を得ることは難しいでしょう。
ですから、ローンを組めなかったり、クレジットカードを作れないという事態が起きることもあります。
もちろん、自分が楽しければそれでいいのですが、いい歳で社会的信用がないというのは、なんとも生き辛い部分があるでしょう。
退職金をもらえない可能性がある
サラリーマンであれば、会社が勝手に積み立ててくれているので、退職する時には退職金がもらえます。
ただ、起業家は退職金の積み立てもすべて自分自身で行わなければならないので「面倒だからいいや」と放っておけば、1円たりとも退職金をもらうことができないのです。
もちろん、起業家には定年といったタイムリミットがありませんので、特になにも思わない人が多いでしょう。
ですが、いつなにが起こるか分からないため、将来に不安が募ってしまうことも考えられます。
起業家になってやりたい夢を叶えよう
起業家になるためにやるべき11個と向いている人の特徴、さらに起業家になるメリット・デメリットについて紹介してきました。
一見、誰にも捕らわれない自由な働き方とキラキラしたイメージを持たれやすい起業家ですが、成功させるには人知れず努力をしなければいけません。
また、すべてが自己責任となってしまうからこそ、1つでも失敗してしまうとあっという間に廃業してしまうことも十分に考えられます。
とはいえ、人生は1度きりですから、起業家になってやりたい夢を叶えるも、現状維持もあなた次第なのです!
ぜひ今回紹介した内容を参考にして、いま一度じっくりと起業家になることについて考えてみてくださいね。