「金字塔を打ち立てる」という言葉の意味を皆さんは考えたことがありますか?スポーツやビジネスなど、あらゆる分野において金字塔を打ち立てるシチュエーションがあるのです。
今回は、金字塔を打ち立てるの意味や金字塔の語源、さらには金字塔を打ち立てるシチュエーションについて紹介していきます。
金字塔を打ち立てるという言葉について興味がある人、どのようなシチュエーションにおいて金字塔を打ち立てるという言葉が使われるのか知りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
金字塔を打ち立てるとは
「金字塔を打ち立てる」という言葉には「後世に残る立派な業績を実現すること」といった意味があります。
そもそも「金字塔」には後世に語り継がれるような不滅の業績や、歴史的に優れた作品や記録という意味があります。
そこに、確立するという意味を持った「打ち立てる」が合わさることで、後世に残る立派な業績を実現するといった意味の言葉になるのです。
また、基本的に「金字塔」という言葉は「打ち立てる」とセットで使われることがほとんどですので、セットで覚えておくと使いやすくなるかもしれません。
ただし「彼らの生み出した音楽は、ロック界における金字塔の一つといえるだろう」といったニュアンスで「金字塔」が単体で使われる場合もあります。
後世に残る立派な業績を実現すること
先ほども紹介した通り、金字塔を打ち立てるという言葉の意味は「後世に残る立派な業績を実現すること」という内容でした。
たとえば、プロのスポーツ選手が史上最多得点を記録した場合「彼女の輝かしい成績に、また新たな金字塔を打ち立てる日が来ました」といったニュアンスで使われます。
金字塔を打ち立てるという言葉を単体で聞くと、あまりピンとこない人もいるかと思いますが、プロのスポーツ選手が史上最多得点を記録した場合、要するに今まで誰も出すことができなかった大記録が出たときは、まさに「金字塔を打ち立てる」と表現することができるのです。
金字塔の語源
「金字塔を打ち立てる」という言葉の意味について解説してきましたが、少しでも理解を深めていただけると嬉しいです。
プロのスポーツ選手が史上最多得点を記録したときや、今までに誰も出したことがない大記録が出たときなど、後世に残る立派な業績を実現することを、金字塔を打ち立てると表現するのです。
普段の生活において、なかなかこの言葉を使う機会は少ないかと思いますが、案外金字塔を打ち立てるシチュエーションに遭遇している可能性は高いといえるでしょう。
それでは、ここからは「金字塔の語源」について解説していきます!
エジプトのピラミッド
金字塔には「後世に語り継がれるような不滅の業績」や「歴史的に優れた作品や記録」という意味だけでなく「エジプトのピラミッド」という意味があるのです。
「ん、どういうこと?」と疑問に思った人も多いのでないでしょうか?
では、なぜ金字塔のことをエジプトのピラミッドというかといいますと、エジプトのピラミッドの形が「金」という字に似ているから!「そんなの嘘でしょ?」と思った人もいるかもしれませんが、本当のことなんですね。
金字塔、要するに「金の字の形をしている塔=エジプトのピラミッド」というわけなのです。
となると、どうして「後世に語り継がれるような不滅の業績」や「歴史的に優れた作品や記録」のことも、金字塔と表現するのか気になりますよね。
エジプトのピラミッドというと、まさに歴史に残る偉大な建造物であるため、徐々に「エジプトのピラミッド=金字塔=後世に語り継がれるような不滅の業績や、歴史的に優れた作品や記録」という意味合いを持つようになったとされています。
金字塔の類語
ここまで「金字塔の語源」について解説してきました。
金字塔は、まさかのエジプトのピラミッドのことを意味する言葉だったのです。
それも、エジプトのピラミッドの見た目のことを表現する「金の字の形に似ている塔」から生まれた言葉なのです。
また、エジプトのピラミッドは歴史に残る偉大な建造物であるため、徐々に金字塔というと「後世に永く残る不滅の業績」や「歴史的な優れた作品や記録」といった意味合いで使われるようになりました。
これらを見ると、金字塔という言葉の魅力が伝わってくるかと思います。
それでは、ここからは「金字塔の類語」について紹介していきます!
偉業
偉業とは「偉大な仕事」や「立派な行い」を意味する言葉です。
「金字塔」という言葉に比べて、「偉業」は普段の生活の中で使う機会が多いかと思います。
ちなみに、偉業の「偉」には「偉大な」や「立派な」という意味があり、「業」には仕事や行いという意味があるため、それら合わせて偉大な仕事や、立派な行いを意味する「偉業」という言葉になるのです。
たとえば、最弱とまで言われていた野球部が、今年の大会で悲願の初優勝を果たした場合。
これは、多くの人々に感動を与える、とても素晴らしい行為になるため、この行為を称える際に「彼らは我が野球部の史上初となる偉業を成し遂げた!」といったニュアンスで「偉業」という言葉を使うのです。
使い方としては「偉業を成し遂げる」「偉業を果たす」「偉業を達成する」などがあります。
遺産
遺産とは「対象のものや人の歴史、伝統、風習を寄せ集めた象徴的な存在のこと」を意味する言葉です。
また、遺産には「先祖や先代が遺した財産」という意味もあります。
前者の使い方としては「世界遺産」「文化遺産」「自然遺産」などがあります。
ちなみに「金字塔」の語源ともなっているエジプトのピラミッドは、世界遺産に登録されています。
後者の使い方として「遺産相続」などがあります。
どちらも非常に馴染み深い言葉ではありますが「金字塔」の類語として表記されるのは、前者の「対象のものや人の歴史、伝統、風習を寄せ集めた象徴的な存在のこと」を意味する「遺産」になります。
功績
功績とは「優れた働きによって成し遂げた手柄」を意味する言葉です。
功績の「功」には仕事や手柄という意味があり、「績」にはつむぐや同じく手柄という意味があります。
たとえば「この会社において偉大な功績を残した社長を称えない社員はいない」と、功績を使う場合は「功績を残す」または「功績を立てる」として使われます。
また、功績は手柄のみを称える表現として使われるので、手柄を成し遂げるまでの過程を褒める際には使われないことがほとんどです。
そのため「すごいということは知っているのだけれど、この人がどのような努力をしてきたのかまでは知らない」といった場合に使われやすい言葉でもあります。
前人未踏
前人未踏とは「今までに誰も足を踏み入れたことのない領域のこと」を意味する言葉です。
「前人」には、過去と今現在に至る全人類という意味があり、「未踏」には、まだ足を踏み入れていないことという意味があります。
たとえば「彼女の新曲が前人未踏の記録を出した」といったニュアンスで「前人未踏」が使われることが多いです。
ちなみに「前人未踏」という言葉は、昔は存在していませんでした。
というのも、前人未踏と似たような意味とされているのが「前人未到」。
これこそが本来の言葉であり、そこに「人が足を踏み入れたことのないところ」という意味のある「人跡未踏」が合わせてできた言葉なんです。
そのため「前人未踏」と「前人未到」では、どちらも同じ意味になります。