「副業でwebライターをして本業と同じくらい稼いでいる」という成功談もないわけではありませんが、そういう成功者はあくまで一握りです。
場合によっては一日数時間のアルバイトをした方が給料が良い場合もあることは覚えておきましょう。
仕事量は不安定
副業として本業と同じくらいの収入が得られるようになると、会社を辞めてフリーランスのwebライターとして活動していこうと考える人もいるでしょう。
しかし、それは非常にリスクが高いので注意が必要です。
フリーランスとして働く際には税制上の出費が増えるだけではなく、収入が不安定というリスクと向き合わなければなりません。
仮に現時点では高収入の案件が継続的に受注できている場合でも、その仕事がなくなった時に同じくらい条件の良い仕事がすぐには見つからない可能性があります。
そうなるとフリーランスの場合、一気に収入が落ちてしまう可能性が高くなるでしょう。
webライターとしての仕事量は非常に不安定であることは覚えておく必要があります。
執筆に時間がかかる
「普段話してる日本語だからすぐに記事を書けるに決まっている」と考える人もいますが、実はこれも間違いです。
恋愛コラムやグルメ記事のように自分の体験を元に執筆できるコラムであっても、慣れないうちは非常に時間がかかってしまいます。
タイピングの時間がかかることもあれば、適切な言い回しができずに文章が書けないこともあるでしょう。
文章を書く時に、起承転結を考えるのは実は意外と難しいことです。
さらに、苦労して完成させた文章でも企業にたくさんの修正を求められて当初予定していた時間よりも長時間作業しなければならない場合もあります。
誰でも気軽に簡単に始めることができる仕事ですが、短時間で楽に高収入が得られるわけではないので注意が必要です。
報酬が支払われない悪質なケースもある
クラウドソーシングなどのサービスを利用していると案件が探しやすい一方で、利用手数料が発生するので少し損をしてしまうこともあります。
そこで直接契約で仕事を探しているwebライターの人も多いですが、実は直接契約と報酬が支払われない悪質なケースもあります。
契約書をしっかり作ってくれる企業の場合は未払いはほとんどありませんが、企業によっては契約書の内容をしっかり確認しないとwebライター側が損をする恐れもあります。
クラウドソーシングなどを経由せずに直接契約を結ぶ場合は、しっかり確認するようにしましょう。
webライターに必要なスキル
webライターは誰でも簡単に始めることができる仕事です。
しかしながら、ある程度のスキルがないと時間を浪費するだけで収入を得られない結果に終わってしまう恐れがあります。
本業でしっかりと安定した収入がある人であっても、そういう状況では意味がないでしょう。
では、webライターとして稼ぐためにどのようなスキルが必要なのか確認していきましょう。
資格は不要
専門的な知識を要する記事を書く場合もあるwebライターですが、webライター自身が資格を持っている必要はありません。
もちろん「○○の資格を持っているライター限定」で仕事を募集している案件もあるため資格を取得している人の方が稼げる可能性は高くなりますが、そうした案件にこだわらなければ無理に資格を取得する必要はありません。
日本語検定などの資格も取得する必要もなく、PCがあればいつでも始められるので初期投資はほとんどないでしょう。
「今すぐに副業を始めて稼ぎたい」という人にもおすすめの職業なのです。
リサーチ力
webライターは基本的に資格は必要はありませんが、リサーチ力などのスキルは必要になってきます。
自分の経験を元に書けるコラムであっても、経験だけに頼りすぎると内容が偏ってしまう恐れがあるためリサーチして裏付けをとる必要があります。
さらに、専門的な知識を要する記事のように調べながら執筆する場合はさらにリサーチ力の重要度もアップします。
手際よく情報を集めるだけではなく、集めた情報が正しいものであるかを確認する力がないとwebライターとしては信頼されないでしょう。
人に伝わる文章力
継続的に仕事を受注できるwebライターになるためには、人に伝えられる文章力も必要です。
どんなに伝えたいことがあっても、稚拙な言い回しで読者を獲得できないwebライターは需要がないため企業から求められることもないでしょう。
同じ文末が続かないように工夫して書いたり、強調したいところは体言止めにするなど文章に対する正しい知識が必要となってきます。
もちろん、求められている内容によっては普段の文章よりも固い文章にしたり、逆にフランクな文章にしたりするなど想定する読者に合わせた柔軟な対応も必要になってきます。
パソコン関連の知識
web上に文章をアップするwebライターですので、当然ながらパソコンにまつわる知識も必要になります。
仕事をスムーズに進めるためのタイピング力はもちろん、企業が用意した媒体で執筆している時にエラーが発生した場合、ある程度は自分で対応したり、あるいは企業に対して適切にエラー状況を報告したりする程度の知識は必要になってきます。
初心者歓迎の案件であれば、企業としてもある程度PC操作等も教えてくれる場合もありますが、それでもあまりにも知識がないとトライアルの時点で契約を切られてしまっても文句は言えません。
web上で働く以上、最低限の知識は必要になってくるのです。
SEOの知識
SEOとは検索エンジン最適化のことを言います。
web上にどんなに素敵な原稿をアップしても、それが誰の目にも入らなければ意味がありません。
webライターとして活躍するためには「読まれて楽しい文章を書く」だけではなく「誰かに読まれるための文章を書く」ことが重要になってくるのです。
SEOに関しては、一度ノウハウを得て実行することができても、すぐに検索エンジンの内部の変更によって順位が変動してしまうことがあります。
すなわち、知識を持っているだけではなく頻繁に更新することによって常に検索順位の上位に表示されるような文章を書かなければならないのです。
営業力
「web上で活躍するライター」ということで、対人コミュニケーション能力は不要だと勘違いする人もいますが、もちろんそんなことはありません。
むしろ企業の担当者と文字だけでコミュニケーションを取る場合がほとんどですので、非常に高いコミュニケーション能力を始めとする営業力が必要になってきます。
相手に気持ち良く仕事を依頼してもらうためのコミュニケーション能力が必要なのはもちろん、場合によっては相手が提示してきた値段よりも報酬をアップさせる交渉力が必要になる場合もあるでしょう。
納期に関する交渉や、自分のスキルを売り込むための提案力も必要です。
文字だけで相手と接するからこそ、高い営業力を磨いた方が良い仕事に巡り会えるでしょう。
webライターでさらに収入アップするコツ
webライターとして働くこと自体は簡単にできるので、クラウドソーシングサービスを利用すれば簡単に活動を開始できます。
それほど収入にこだわりがなければ、特にスキルを磨かなくても毎月数千円程度の収入なら容易に得られるでしょう。
しかしながら、もっと稼ぎたいと考える場合は、やはりある程度のコツは知っておかなければなりません。