お酒を飲むと楽しい気分になり、いつもより解放的になって思ったことを言えるという人も多いのではないでしょうか。
成人すると多くの人が口にするお酒は好きな人も多く、なかには「お酒が趣味」という人も少なくはありません。
自宅にワインセラーなど本格的なセットを揃えて、休日のたびに楽しんでいるという人もいるでしょう。
昔から「酒は百薬の長」という言葉がある通り、適度に楽しむ分にはお酒はストレス解消にも効果的で良いものです。
しかしながら、酒癖が悪かったり身体を悪くしてしまうと好きなようにお酒を飲めなくなってしまいます。
では、お酒好きな人が禁酒するにはどうすれば良いのでしょうか。
お酒が好きで何度も禁酒に失敗してしまっている人でも禁酒できる方法を紹介していきます。
禁酒を決心するきっかけ
お酒がそもそもそれほど好きではない人ばかりではなく、お酒が大好きで毎晩飲むような人も禁酒を決意することもあります。
では、なぜお酒が好きで毎晩飲んでも苦にならず、むしろ毎晩飲みたいと感じている人まで禁酒をすることになるのでしょうか。
ここでは、お酒が大好きな人でも禁酒を決心するきっかけとなる主な原因を5つ紹介していきます。
禁酒をしたいと考えている人は、自分もこのような状況に陥ったらチャンスだと考えて禁酒に挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。
体調不良
ほどほどにお酒を飲んでいるとそうでもありませんが、お酒というものは徐々に飲む量が増えていきがちです。
そうなると最初は食事の時に一杯だけ飲んでいた人でも、深夜まで深酒してしまうということもあるでしょう。
そうすると、ついつい飲む量も増えて睡眠の質が下がり翌朝に影響を及ぼしてしまうこともあります。
ストレス解消のために飲んでいるはずが、目覚めが悪くなり体調にも悪影響を及ぼしていることを自覚した時、禁酒を決意するという人は少なくありません。
健康診断でひっかかった
自分で「なんとなく最近体調が悪い」と自覚するだけではなく、健康診断の結果に如実に表れることで禁酒を決心する人もいるでしょう。
お酒の場合、体重が増えてメタボ気味だと判断されてしまったり、肝臓の値が正常値から外れてしまうことも珍しくはありません。
健康診断で再検査になり、そこで医師に厳しく注意されると将来のことを考えて禁酒する人が増えます。
特に結婚したばかりや子どもが生まれたばかりといった時期の人ほど、真剣に禁酒する人が多くなるのも不思議なことではないでしょう。
家族や友達からの忠告
家族や友達に忠告されることによって禁酒を決心するという人もいます。
両親から「飲み過ぎだからやめなさい」と言われたり、配偶者に「心配だから健康のために禁酒してほしい」と言われてやめる人もいるでしょう。
中には同じくお酒が好きな配偶者に「一緒にやめるから協力して禁酒しよう」と言われることもあります。
友達も付き合いが長い友達の場合は「私のお父さんがお酒が原因で死んじゃったから、あなたにはそうなってほしくない」など深刻に心配されるとそれがきっかけで禁酒を決心して禁酒に成功する人もいます。
禁酒の成功例を知った
禁酒したいのに禁酒できない人の中には「自分は既にアルコール依存症気味になっているから、今更努力しても禁酒なんて無理だ」と思い込んでしまっている人もいます。
こうした人の場合、禁酒の成功例を知ることで「自分でもできるかもしれない」、「自分も挑戦してみよう」と気持ちが切り替わって禁酒に挑戦できることもあります。
禁酒をしたいけど、どうしてもモチベーションが上がらないという人は飲酒を続けることの怖さだけを知っていてもテンションが下がってしまう恐れがあります。
時には禁酒の成功例の体験談などを読み、自分の禁酒へのモチベーションを高めてみるのも良いでしょう。
飲酒が原因の事故・トラブル
単にお酒が好きなだけの人は、それほど飲酒が原因で事故やトラブルを起こすことはありません。
しかし、中には酒癖が悪くお酒を飲むことで人格が変わったようになってしまう人もいます。
そういった人は、実際に事故やトラブルを起こしてしまうことで禁酒を決心することもあります。
飲酒運転のように重大な事故だけが禁酒のきっかけとなるわけではありません。
飲酒が原因で恋人にひどいことを言って怒らせてしまったり、自分の大切にしていたものを飲酒時の不注意が原因でなくしてしまったなどのトラブルも禁酒を決心するきっかけとなるのです。
禁酒の時の乗り越え方11選
「禁酒をしたい」と思ってもアルコールには依存性があるので、なかなか禁酒を成功させるのは難しいことです。
禁煙と同じように禁酒も自分だけの力では達成できないケースも少なくはありません。
では、禁酒を成功させるためにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは禁酒を成功させやすくなる11個の方法を紹介していきます。
1:お酒の席に参加しない
社会人だと飲み会に誘われることもあるでしょう。
その中には歓迎会や送別会、忘年会や決起会といった欠席を躊躇われる飲み会も少なくはありません。
しかしながら、中には気の合う人たちで気分転換に行く飲み会や、友達から誘われる飲み会もあります。
そうした自由参加の飲み会に関しては、参加してしまうと「一杯だけなら…」とお酒を飲んでしまうきっかけになりかねません。
一杯飲んでしまうと、ついついお酒の量も増えてしまうので、そもそも出席しないようにする方が良いでしょう。
ただしずっと断っていると角が立ってしまうので「禁酒中なのでしばらく遠慮します」のように理由を話して断るのがおすすめです。
2:お酒を飲む人との付き合いを控える
友達の誘いも、全て断る必要はありません。
友達の中にもお酒を飲まずにランチに誘ってくれる人がいれば、それに応じるのは悪いことではないでしょう。
友達が下戸の場合は禁酒の妨げになるわけではありません。
大切なのは、お酒を飲む人との付き合いを控えることです。
特にあなたのお酒好きを知っている人は、禁酒していることを言っても善意で「ちょっとくらい飲んで気分転換しよう」と誘ってくる可能性があるので付き合いは控えるようにしましょう。
3:禁酒していることを周りに伝える
ダイエットでも周りに宣言をすることで、自分にプレッシャーがかかり成功する確率が上がると言われています。
禁酒でも同じで、周りの人に禁酒していることを伝えることで「絶対に失敗できない」と自分にプレッシャーをかけて成功率を上げることが可能です。
さらに事前に禁酒していることを伝えておくことで、飲み会に誘われることも少なくなりますし、断っても人間関係に悪影響を与えづらくなります。
お酒の席でも無理に勧められることがなくなるなど、禁酒宣言は非常に効果的と言えます。
4:家族に協力してもらう
周りの人だけではなく、家族の協力も禁酒を成功させる上では非常に重要なポイントです。
禁酒に挑戦していることを家族に言っておかないと、家族があなたのためにお酒を買い置きしてしまったり、外食で居酒屋に行ってしまう恐れがあります。
しかしながら、事前に宣言しておけばお酒を連想させるような食べ物を控えてくれるかもしれません。
周りの人よりも長い時間を一緒に過ごす家族だからこそ、禁酒にはしっかり協力してもらうと良いでしょう。
5:なるべく空腹の時間を作らない
禁酒に失敗してしまう人は、空腹に負けて飲んでしまうということもあります。