アダルトチルドレンの症状11個!辛い現状から乗り越えられる方法を教えますについて
今回は、アダルトチルドレンの症状や恋愛傾向、さらには辛い現状から乗り越えられる方法について紹介していきます。

「自分はアダルトチルドレンかもしれない」と思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アダルトチルドレンとは

近年、よく耳にする機会が増えた「アダルトチルドレン」という言葉。

正直、耳にする機会は増えましたが、意味を知らないという人も多いのではないでしょうか?もしくは、その文字列から「大人になりきれない大人」という誤った解釈をしてしまっている人も多いと思います。

それでは、ここからはアダルトチルドレンという言葉の本当の意味について紹介していきます。

家庭内トラウマで傷ついた成人

アダルトチルドレンとは、子どもの頃に複雑な家庭環境の中で過ごし、トラウマを抱えたまま成人を迎えた人のことを意味する言葉です。

たとえば、家族が不仲であったり、虐待を受けていたなど。

また、それらのトラウマを引きずったまま、現在生きていくうえで支障があると思われる人たちのことを指します。

親の期待ばかりを無理に背負わされたり、自分自身の感情が分からなくなってしまったり、どこにも居場所がない孤独感などによって苦しんでいる人はアダルトチルドレンに当てはまる可能性が高いといえるでしょう。

アダルトチルドレンの原因と家庭環境

ここまで、アダルトチルドレンという言葉について紹介してきましたが、少しでも理解を深めていただけたでしょうか?

ここからは「アダルトチルドレンの原因と家庭環境」について詳しくお話ししていきます。

ぜひ、1つずつチェックしながら見てみてくださいね。

家族が不仲

家族が不仲
家族が不仲である場合は、アダルトチルドレンの原因となります。

たとえば、両親が不仲の場合は愚痴を聞いたりと、両親が期待する「良い子」を常に演じなければなりませんよね。

そのため、知らず知らずのうちに自分の感情を隠すようになってしまうのです。

「本当はお母さんの愚痴なんて聞きたくない、でも聞いてあげなきゃ嫌われてしまう」といった責任から、いつのまにか自分の感情が分からなくなってしまいます。

過干渉

親から必要以上に干渉されたり、行動を制限されることを過干渉といいます。

過干渉されることによって、自分の感情が分からなくなったり、自信を失くしてしまうことがほとんです。

また、過干渉している親は「愛情を持って接しているだけ」と考えているため、どうしても自分が悪いことをしているとは感じにくいといえます。

虐待

虐待
家庭の中で弱い立場である子どもや女性に対して暴力を振るったり、暴言を吐く行為を虐待といいます。

家庭の中で虐待が起きているということは、それだけで家庭が成り立っていないということ。

そのため、心身共にダメージを受け、自分の居場所がないまま成人を迎えてしまい、アダルトチルドレンとなってしまうのです。

ネグレクト

ネグレクトとは、育児放棄や育児怠慢を意味する言葉です。

たとえば、食事を与えなかったり、暑い日に自動車の中に長時間放置するなどが挙げられます。

ネグレクトにより、身体が適切に成長しなかったり、情緒が不安定になってしまう可能性が高いでしょう。

また、成人を迎えてからも、子どもの頃に経験したネグレクトが原因で、悩み苦しむことがあるのです。

貧困

両親のギャンブル依存症などが原因で、家庭が貧困である場合もアダルトチルドレンとなる傾向があります。

もちろん、ひとくちに貧困といっても、この場合は「絶対的貧困」を指します。

食料や衣類など、人間らしい生活をするうえで必要最低限の基準が満たされていない状態のことを絶対的貧困といい、場合によっては住む家すらないこともあるのです。

依存症

両親に必要以上に依存されることによって、自分の感情が分からなくなってしまうケースも多いです。

依存症の場合は過干渉と少し似ていて、両親は愛情だと勘違いしています。

そのため、傍から見ると問題があるように思えないため、気づいてもらえない可能性が高いです。

ですが、必要以上に依存されることによって、子どもが心身共にダメージを受けることは間違いないでしょう。

共依存

共依存とは、自分に焦点が当たっていないことを意味する言葉です。

たとえば「自分の感情はどうでもよく、両親の期待に応えることだけに必死になる」ということ。

アダルトチルドレンは人一倍承認欲求が強く、誰かに認めてもらうためであればリスクを問わなくなってしまいます。

また、その結果自分がどんどん苦しくなってしまったり、かえって状況を悪化させてしまうため、なにも解決できないのです。

アダルトチルドレンの症状11個

ここまで「アダルトチルドレンの原因と家庭環境」についてお話ししてきました。

虐待やネグレクト、依存症など、複雑な家庭環境が原因でアダルトチルドレンになるといえます。

これらの問題を抱えたうえで成人を迎えたアダルトチルドレンには、いったいどのような症状が見られるのでしょうか?それでは、ここからは「アダルトチルドレンの症状11個」について紹介していきます。

1:自信が持てない

自信が持てない女性
アダルトチルドレンは子どもの頃から自分の感情を抑えてきたため、気づいたころには「自分はなにをしたいのか?」ということが分からなくなってしまいます。

また、自分の言動により「誰かから嫌われてしまったらどうしよう」と周囲からの評価に非常に敏感で、自分の感じるままに従えないのも特徴といえるでしょう。

そのため、自分の言動には一切自信が持てないといった症状が見られるのです。

ですから、周囲に比べて自己主張が少なく、大人しい性格が目立ちます。

2:できない自分を過剰に責める

アダルトチルドレンは「できないことなどあってはならない!」と、できない自分を過剰に責めてしまう傾向があります。

というのも、子どもの頃から両親の期待に応えることだけが生きがいとなり、できないことがあれば暴力を振るわれたり、暴言を吐かれるといった状況にあったから。

そのため「○○ができなければ生きている意味なんてない」とすぐに自分の存在を否定してしまうといった症状が見られます。

3:人の評価が気になる

アダルトチルドレンは家庭の中、学校や職場であっても、常に人からの評価が気になってしまいます。

というのも、誰かの期待に応えることだけが自分の生きる意味だと思い込んでしまっている
傾向があります。

人の理想や期待に応えられるように自分を作り上げ、人から受け入れられることだけを求めます。

だからこそ、人の評価には非常に敏感で、表情や動作などもよく観察する傾向にあるでしょう。

4:良い子を演じてしまう

アダルトチルドレンは誰かの理想や期待を詰め込んだ「良い子」でいなければいけないと、自分を偽ってしまいます。

それどころか、偽りの自分を本当の自分と勘違いしてしまうため、結局のところ本当の自分という存在はどこにいるのか分からないのです。

ですが、自分が良い子を演じていれば、周囲の人たちはちやほやしてくれます。

そこに、安心を覚えて、また誰かにとっての良い子を演じてしまうのです。

5:心から楽しむことができない

アダルトチルドレンは、心から楽しむことができません。

というのも「楽しむ」ということがなんなのか、ハッキリと分かっていないから。

また、楽しいという感情を恐れる傾向にあります。

「私なんかがこんなに楽しんでしまっていいのかな?」や「これだけ楽しいなんて、あとから嫌な思いをするに違いない」など、すぐにマイナスな感情が邪魔をしてしまうのです。

6:コミュニケーションがうまくとれない

アダルトチルドレンは、コミュニケーションがうまくとれません。

というのも、子どもの頃から両親の愚痴の聞いたりと、とにかく聞き役に徹していました。

そのため、会話のキャッチボールをしたことがなく、瞬発的に相手が喜ぶ言葉だけを発する癖があります。

ですから、まず自分の意見を言うことはありませんし、口から出る言葉のほとんどは本心ではないといえるでしょう。

7:強く孤独を感じる

アダルトチルドレンはどれだけたくさんの人たちと行動していても、常に孤独感を強く感じています。

やはり、子どもの頃に複雑な家庭環境で過ごしてきたこともあり、自分の居場所を簡単に見つけることができません。

また「相手に心を開く」ということを知らないので、いつまでも自分と他人のあいだに見えない壁を感じてしまいます。

ですから、常に強い孤独感と戦っているのです。

8:お酒やギャンブルにのめり込む

お酒にのめり込む女性
アダルトチルドレンは、お酒やギャンブルにのめり込む確率が高いとされています。

というのも、アダルトチルドレンはなにかに依存しやすい傾向があるから。

そのため、特にのめり込みやすいとされているお酒やギャンブルに一度でも手を出してしまうと、なかなか抜け出すことができなくなってしまうのです。

また、お酒を飲むことで一時的に苦しみから逃れたり、ギャンブルのヒヤヒヤ感を快感だと思ってしまう傾向があります。

9:仕事に過剰にのめり込む

先ほども紹介したように、アダルトチルドレンはなにかに依存しやすいといった特徴があります。

そのため、お酒やギャンブルにのめり込む人もいれば、仕事に過剰にのめり込む人もいるのです。

一見、仕事にのめり込むと聞くと、良いことのように感じられるかもしれません。

ですが、過剰すぎるため、良い結果を生まないことも事実です。

仕事を生きがいとしているからこそ、達成できなかったときの自己嫌悪は人一倍で、余計に苦しくなるといった悪循環を起こしてしまいます。

10:熱心に人の世話をする

アダルトチルドレンは、熱心に人の世話をする傾向があります。

というのも、アダルトチルドレンは承認欲求が強いため、誰かに認めてもらうためならば、どんなことであっても必死に頑張ってしまうのです。

そのため、必要以上に頑張りすぎてしまうといえるでしょう。

これらの行動は、すべて自分がされてきたことに等しく「愛を持って接している」という気持ちが大きいといえます。

ですから、過剰になってしまっていることに気づかずに、かえって遠ざけられてしまうこともあるのです。

11:断るのが苦手

アダルトチルドレンは、断ることが非常に苦手です。

というのも、子どもの頃から自分の意見を素直に言えない環境で過ごしてきたため「自分の本当の気持ちを言ったら、嫌われてしまうのではないか?」と常にびくびくしています。

そのため、嫌なことであっても「嫌だ!」と本当の気持ちを伝えることができずに、結局相手にとっての「良い子」を演じてしまうのです。

アダルトチルドレンの恋愛傾向

恋愛
ここまで「アダルトチルドレンの症状11個」について紹介してきました。

自分の言動に自信を持てなかったり、相手にとっての良い子を演じてしまうなど、なんとも自由に生きられていないイメージを持ったと思います。

そんな、アダルトチルドレンは、いったいどのような恋愛をするのでしょうか?

それでは、ここからは「アダルトチルドレンの恋愛傾向」について紹介していきます。

癖のある男性に惹かれやすい

見た目に一癖あったり、内面に一癖あるなど、一般的に近寄りがたい男性に惹かれやすい傾向があります。

特に「君が好きだ、大切なんだ」と言いながらも暴力を振るったり、暴言を吐いてくる男性に惹かれやすいです。

というのも、子どもの頃から虐待であったり、ネグレクトの中で過ごしてきたわけですから、愛情に対する考え方がズレていると考えられます。

そのため「自分を求めてくれるのであれば、それで十分」と愛情の形を勘違いしてしまうので、癖のある男性に惹かれやすいのでしょう。

恋愛にスリルを求める

アダルトチルドレンは、恋愛にスリルを求める傾向があります。

やはり、複雑な家庭環境の中で過ごしてきたこともあり、恋愛を逃げ場と考えがちです。

とはいえ、普通の恋愛では物足りなさを感じてしまい、次第にスリルを求めるようになってしまいます。

たとえば「君が好きだ、大切なんだ」と言いながらも暴力を振るう男性に惹かれてしまったり、恋人の言いなりにばかりなってしまうなど。

また、アダルトチルドレンは恋人から優しくされるだけだと、かえってマイナスなことを想像して苦しくなってしまうのも特徴といえるでしょう。

恋人の言いなりになる

アダルトチルドレンは、両親の期待に応えるために「良い子」ばかりを演じてきたので、誰かに抵抗するということがありません。

たとえば、恋人がデートに遅刻してきたとしても「どうして遅刻したの?」や「もう二度としないでね」なんてことが言えないのです。

もし、自分の気持ちを伝えたことによって、恋人から嫌われるようなことがあったら大変だと考えてしまうのでしょう。

また、どんなに無理な要求であっても「どうにかしてでも応えてあげなくちゃ」と言いなりになってしまいます。

恋人に過剰に尽くす

子どもの頃から両親の顔色ばかりをうかがって過ごしてきたアダルトチルドレンは、成人を迎えて環境が変わったとしても、人からの評価ばかりを気にしてしまいます。

特に、恋愛となると過剰に尽くしすぎてしまう傾向があるのです。

たとえば、恋人の機嫌や好みを最優先にしたり、どんなに無理な要求をされても言いなりになるなど、とにかく恋人にとっての「良い子」を演じ続けます。

もちろん、尽くすことによって愛がかえってくればいいのですが、過剰なあまり恋人から「重い」と思われてしまうこともあるのです。

親にしてもらえなかったことを恋人に求める

アダルトチルドレンは、親にしてもらえなかったことを恋人に求める傾向があります。

たとえば、一緒に食事をしたり、行きたいところに連れて行ってもらうなど。

これらは当たり前のようにも感じられますが、複雑な家庭環境の中で過ごしてきたアダルトチルドレンにとっては、非常に新鮮なことなのです。

もちろん、最初の頃は一緒に食事をするなど可愛らしいことを求めますが、一度聞き入れてもらった安心感により、徐々にヒートアップしてしまう可能性もあります。

依存されることを好む

人一倍、承認欲求が強いアダルトチルドレンは、誰かに依存されることを好む傾向があります。

というのも、子どもの頃に両親から必要以上に依存されるなど、依存されることが愛情だと勘違いしてしまっているから。

また、良い子を演じ続けているため「なにをやっても満足できない人」や「自分が面倒を見なくてはいけない人」と感じられる人に惹かれやすいのです。

もちろん、相手がどんな人であっても尽くしてしまうので、お互いにウィンウィンな関係だと思えるのでしょう。

極端な恋愛を求める

アダルトチルドレンの女性は、高身長・高収入・高学歴といった理想中の理想みたいな男性を狙ったり、不倫や遠距離恋愛など、スムーズには行かない極端な恋愛を求める傾向があります。

というのも、アダルトチルドレンの女性は無防備な部分があります。

簡単にいうと、自分のことを大切にできていないのです。

また、平凡な恋愛や相手では満足できなくなってしまい、次第にこのような極端な恋愛を求めてしまいがちです。

もちろん、最終的に傷つく可能性が高いのですが、これまでの体験に比べるとそこまで痛みを感じないという切ない理由も挙げられるでしょう。

恋人のことが信じられない

アダルトチルドレンは、その複雑な家庭環境が原因で、誰かを信じることが苦手です。

そのため、恋人の言いなりになったり、過剰に尽くすなど、恋人にとっての良い子を演じることで、自分の居場所を守ろうとします。

ですが、これって一般的に考えるとおかしいことだと思いませんか?というのも、恋人関係という平等でなければいけない立場であるにもかかわらず、なぜ片方だけが苦しまなければいけないのでしょうか。

それは、きっとアダルトチルドレンが、いつまでたっても恋人のことを信じられないままでいるからでしょう。

恋人中心の生活になる

恋人につい過剰に尽くしすぎてしまうアダルトチルドレンですが、酷い場合は仕事をそっちのけにするなど、恋人中心の生活になってしまいます。

というのも、承認欲求が人一倍強いアダルトチルドレンは、求められればどれだけ困難な状態であっても応えてしまうのです。

また、恋人に求められたときは、恋人以外の「今やらなければいけないこと」が一切見えなっくなってしまうので、ほかのことがそっちのけになってしまうことがあります。

そのため、場合によっては仕事をクビになってしまったり、もっと酷い場合は「重い」と恋人に振られ、すべてを失ってしまうこともあるのです。

別れを切り出せない

「もう限界…」と思うような関係であっても、アダルトチルドレンは自分から別れを切り出すことができません。

そのため、必要以上に頑張りすぎてしまい、また1人で苦しくなるという悪循環を繰り返してしまいがちです。

やはり、どれだけ嫌な関係であっても、子どもの頃から我慢することが当たり前になってしまっていたため「きっと、いつかどうにかなるはず」と自分の気持ちを見てみぬふりしてしまうのです。

また「自分から別れを切り出すことによって、恋人はどう感じるのか?」と考えると、別れを切り出すことなんてできなくなってしまうのでしょう。

好きか嫌いか分からない

アダルトチルドレンは、好きか嫌いか分からないまま恋愛をする傾向があります。

というのも「自分が相手のことを好きか嫌いか」ということ自体はどうでもよく「求められるか、求められないか」が重要なのでしょう。

そのため、まったく興味のない相手であっても自分を求めてくれるのであれば、自分の感情はそっちのけで相手に尽くしてしまうことがあります。

ですから「交際」という形にとらわれることなく、一夜限りの恋に足を踏み入れてしまうことも多いようです。

これらは、子どもの頃から自分の感情を抑えつけたり、誰かにとっての良い子を演じるという症状が大きくかかわっています。

アダルトチルドレンの世代間連鎖

ここまで「アダルトチルドレンの恋愛傾向」について紹介してきました。

恋人の言いなりになったり、過剰に尽くしてしまうなど、なんとも切ない恋愛傾向が見られましたね。

それでは、ここからは「アダルトチルドレンの世代間連鎖」についてお話ししていきます。

無意識に親と同じ行動を取る

「子は親をうつす鏡」という言葉があるように、子どもは両親の影響を1番に受けます。

そのため、両親がやっていることをなんでも正しいと思い込んでしまい、やがて自分も同じ行動を取ってしまうのです。

ですから、もし自分に子どもが生まれたときには、自分が子どもの頃に受けていた虐待やネグレクトを起こしてしまう可能性があります。

もちろん、されて辛い思いをするのは分かっているのですが、自分のことを制御できなくなってしまうのです。

親自身がアダルトチルドレンの場合も

アダルトチルドレンの両親は、実際にアダルトチルドレンである確率が高いとされています。

先ほども紹介したように、子どもは無意識に親と同じ行動を取る傾向があります。

そのため、自分がされてきて1番嫌だったことを、制御できないがために自分の子どもにしてしまうのです。

ですから、次の世代へとどんどん悪循環が起きてしまうといえます。

もちろん、アダルトチルドレン全員が同じ行動をとるわけではありませんが、確率は非常に高いということを頭の中に入れておきましょう。

アダルトチルドレンからの回復方法

ここまで「アダルトチルドレンの世代間連鎖」についてお話ししてきました。

無意識に親と同じ行動を取ってしまったり、親自身がアダルトチルドレンの場合は、悪循環が起きてしまう可能性が高いのです。

ですから、できれば子どもを産む前に回復しておきたいでしょう。

それでは、ここからは「アダルトチルドレンからの回復方法」について紹介していきます。

自分がアダルトチルドレンであることに気付く

アダルトチルドレンから回復するためにも、まず1番はじめにしておきたいことは「自分がアダルトチルドレンであることに気付く」ということです。

やはり、子どもの頃から複雑な家庭環境が当たり前になってしまっている人は、自分がアダルトチルドレンであるということに気づけない可能性があります。

そのため、誰にも気づかれることなく、自分1人だけで過去のトラウマに苦しんでしまうのです。

もし、自分がアダルトチルドレンだと気づくことができたのであれば、かなりの確率で回復できる術が見つかるでしょう。

安心できる居場所を確保する

自分がアダルトチルドレンであることに気づけたら、次は自分が安心できる場所を確保しましょう。

とはいえ、1番安心できるはずの家庭が複雑だったアダルトチルドレンからすると、安心できる場所を確保するということは非常に難しいことだと思います。

そのため、これから紹介する場所へ足を運んでみることがおすすめです。

自助グループへの参加

自助グループとは、同じ問題を抱える人が自主的に集まり、交流しつつ、助け合える場のことです。

お互いの体験談や情報を共有することで、希望や問題解決へのヒントなどを得られます。

自分以上に酷いトラウマを抱えている人や、明るい未来に向かって頑張っている人と出会うことで、今までには感じることのできなかった、自分の気持ちに気づけるようになるかもしれませんね。

専門家のカウンセリング

アダルトチルドレンは、恋人や友達であっても自分の本当のことを話せないケースが多いと思います。

そのため、専門家のカウンセリングに話してみるのがおすすめです。

恋人や友達であれば「自分の過去を打ち明けることで、変な風に見られてしまうのではないか?」といろいろ考えてしまうでしょう。

ですが、専門家のカウンセリングであれば、そういった心配は一切必要ありません。

過去のトラウマによる苦しみは、1人で抱えていても解決できない場合も多いと思います。

ですから、誰かに話を聞いてもらうことで、少しでも自分を解放してあげるようにしましょう。

自分の感情を素直に言葉にする

アダルトチルドレンにとって、自分の感情を素直に言葉にするということは、非常に難しいことだと思います。

というのも、1番素直でいなければならない子どもの頃から、両親の機嫌をうかがって過ごしてきたので「自分の感情を素直に言葉にする=相手にとっての良い子でなくなってしまうから」と思い込んでしまっているでしょう。

そのため、自分の感情を素直に言葉にすることに抵抗があったり、酷い場合は自分の感情が分からないことも。

ですが、アダルトチルドレンから回復するためには、少しずつ自分を解放していく必要があります。

そのため、ゆっくり時間がかかってしまっても大丈夫なので、自分の感情を素直に言葉にできるようになりましょう。

心の傷を癒す

残念ながら、どれだけ頑張っても過去の体験や記憶が消えることはありません。

ですが、心の傷を癒すことであれば、いつでも、誰にでもできるのです。

ですから、アダルトチルドレンにとって大切なことは、今抱えている心の傷を癒すこと。

誰しも心の奥になにかを抱えて生きていますが、アダルトチルドレンの場合それが人一倍であるため、その分傷を癒すのに時間がかかります。

ですが、心の傷を癒すことができれば、これからは明るい未来に向かって突き進んでいくことができるのです。

そのため、自分にとっての癒しを探していきましょう。

ありのままの自分を認める

どれだけ複雑な家庭環境の中で過ごしてきたとしても、酷いトラウマを抱えていようが、あなたという存在は1人しかいないのです。

そのため、もし誰もあなたのことを受け入れてくれないのであれば、あなた自身がありのままの自分を認めてあげればいいのです。

もちろん、アダルトチルドレンにとって、ありのままの自分を認めるなんてことは、ほかに比べようがないほど難しいことかもしれません。

ですが、あなたがあなた自身を認めてあげなければ、いつまでたっても誰もあなたのことを認めてくれないのです。

最初は怖いと思いますが、じっくりと時間をかけて自分を認められるようにしていきましょう。

誰かにとっての良い子になれたんだから、きっとあなたにとっての良い子にもなれるはずです。

アダルトチルドレンを克服して現状を乗り越えよう

アダルトチルドレンの原因と家庭環境、症状や恋愛傾向、さらには回復方法について紹介してきました。

子どもの頃から複雑な家庭環境の中で過ごしてきたアダルトチルドレンは、なんとも切ない、自由ではない生き方をしている場合がほとんどです。

もちろん、過去の体験や記憶を消すことは難しいですが、今の自分を幸せにしてあげることならできてしまうかもしれません。

ですから、ぜひ今回紹介した内容を参考にして、自分の症状とじっくり向き合ってみてください。

そして、1日でも早くアダルトチルドレンを克服して辛い現状を乗り越えていきましょう!