結婚して幸せになる人もいれば、生涯結婚しないという選択をする人もいます。
今回は、現代社会の問題にもなっている、結婚率が低い理由についてご紹介します。
また、未婚のままでは心配なことについても紹介していきますので「私は未婚のままでも大丈夫」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
結婚率が低下傾向にある
近年、結婚率がどんどん低下傾向にあることはご存知でしょうか?
まず、結婚率が過去最高だったのは1970~1974年と言われています。
この時代では、年間の婚姻件数が100万組を超えるなど、結婚率が低下していくことは誰にも予想できませんでした。
そして、2018年。
結婚率が過去最低ともいわれるほどになり、厚生労働省が調査した結果では、50歳時点での生涯未婚率が女性14.1%、男性23.4%を記録しています。
結婚率が低い理由10個
結婚率がどんどん低下していく現代社会の裏には、一体どのような理由があるのでしょうか?
金銭問題や新しい社会の在り方など、一昔前とは違うからこその理由が生まれてしまうのかもしれません。
それでは、ここからは「結婚率が低い理由10個」について紹介していきます。
1:女性の社会進出
一昔前までは、女性は社会に進出するのではなく、家庭に入るという風習があったことは、知っている人も多いと思います。
ただ、現代社会において、女性の社会進出はもはや当たり前のこととなっています。
もちろん、女性が社会進出をすること自体はとても素晴らしいことなのですが、女性が1人で生計を立てられるようになったからこそ「男性に頼らなくても生きていける」という気持ちが強くなってしまっている傾向にあります。
また、仕事が楽しく、仕事を優先しすぎてしまう女性が増えてきていることから、なかなか結婚にまでは手が回らないという人もいます。
2:収入格差
女性の社会進出が当たり前になった現代だからこそ、男性との収入格差が生まれてしまいます。
特に20代後半に差し掛かるまでは、自分の収入に不安を抱えている人の割合が非常に高く「今の収入では幸せな結婚生活を送れるとは思えない」や「家族を養っていけるか不安」と結婚に対するネガティブな姿勢が特徴的です。
また、このような時代だからこそ、結婚したからといって仕事を辞められるか分からないので「どうせだったら1人で気ままに自由に生きたい」と考える女性が増えてきたことが理由となるでしょう。
3:不安定な雇用形態
正直なところ現代社会において「会社に就職する=一生安定して仕事ができる」といった保証はありませんよね。
たとえば、どれだけ仕事ができて、学歴が良かったとしても、ある日突然職を失ってしまう人もいるといわれています。
また、正社員と非正規社員とでは同じ業務をしているにもかかわらず、収入や各種手当に格差が生じている場合がほとんどといわれているほど。
そのため「結婚したら余計に不安が増えるばかり」とマイナスに感じてしまうため、結婚から遠のいてしまう人が増えているのかもしれません。
4:親と同居する未婚者の増加
親と同居する未婚者について総務省が調査したところ、1990年代のバブル崩壊時期以降、年々増えていることが分かったそうです。
また、不景気による雇用不安や給料の減少などから「ニート」や「パラサイトシングル」と呼ばれる人が増えた時期とも一致しています。
それだけでなく、2015年に総務省が調査したところによると、親と同居する未婚者20~50代の男女は合わせて約1430万人と、未婚者人口の約7割にもなるのだとか。
親と同居することで生じる介護や依存によることから、離職してしまう人が多いことも理由の1つとなっているでしょう。
5:おひとりさまの浸透
「家族のために自由を捨てなければいけない」や「仕事と家事の両立で疲れ果ててしまいそう」など、結婚に対してマイナスイメージを持っている人が多いのも事実です。
今現在、仕事が楽しい人、趣味にお金を掛けている人にとっては、むしろ結婚することの方が幸せになれない気がするかもしれません。
それに、現代社会では「おひとりさま」という言葉が浸透しつつあります。
家族連れが多かったファミリーレストランや焼肉店なども、おひとりさまに向けた1人席や店舗を設けているほど。
そのため、1人でいることを苦に感じなくなった人が増えているのも理由といえるでしょう。
6:事実婚の浸透
事実婚とは、戸籍上では婚姻関係を持たずとも、お互いに結婚の意志を持ちながら生活を共にしている夫婦のことを意味する言葉です。
事実婚の場合、夫婦別姓を名乗れたり、お互いに嫌なプレッシャーなく夫婦としての生活を送れるなどの点から、事実婚が浸透してきているのかもしれません。
とはいえ、結婚率の調査は、実際に婚姻届けを提出したかという点で判断されます。
要するに、戸籍上では婚姻関係を持っていない事実婚の夫婦は、調査において未婚扱いとなってしまうのです。
そのため、事実婚の浸透もあいまって、結婚率の低下が見られてしまうといえます。
7:周囲からの結婚圧力の低下
一昔前までは「結婚することではじめて一人前になれる」という風習が根付いていました。
そのため、親族の集まりに顔を出せば「結婚はまだなのか?」や「いい人は見つからないのか?」など、結婚に対する圧力が凄まじいものだったのです。
ですが、最近では結婚に対する圧力は減ってきています。
というのも、現代社会において、自分が責任の取れない相手に対して、自分の価値観だけを押し付けるのは問題とされています。
もちろん、結婚圧力が低下していることはいいことなのですが、誰にも干渉されないからこそ「結婚しなくてもいい」という考えの人が増えてきてしまっているのも理由の1つといえるでしょう。
8:結婚に対するマイナスイメージ
結婚することで幸せを手に入れられる人もいれば、結婚をしないでおひとりさまのまま幸せを手に入れる人もいます。
要するに「結婚=幸せ」というのは、人によってさまざま。
もちろん、結婚することを目標に頑張っている人は、結婚に対してプラスのイメージをたくさん持っているからです。
反対に結婚に対して「自由がない」などのマイナスイメージを持っている人は、結婚から遠のいてしまいますので、結婚率が低下してしまうのも当然ともいえるでしょう。
9:家電やコンビニの普及
家電やコンビニの普及が盛んになったことで、家に帰ったときに誰も居なくても便利に暮らせるようになりましたよね。
たとえば、ロボット掃除機であれば忙しくて掃除機をかけられなくても、自動で家中をキレイにしてくれます。
また、コンビニは忙しい人にとって救世主的存在ともいえるでしょう。
というのも、仕事が忙しく自炊をする元気がなかったとしても、家に帰るまでの道のりで手軽にご飯を購入することができます。
要するに、便利なものが増え「1人でも充分快適に暮らせる」と考える人が増えたことも、結婚率が低い理由といえるでしょう。
10:子育てにかかる費用の上昇
食費や衣服費などの生活費はもちろん、子育てにおいて「教育費」という大きな費用がかかることは知っている人が多いはずです。
まず、幼稚園~大学まですべて公立であった場合にかかる費用は、約800万円とされています。
実はこの800万円という数字、教育費としてはもっとも最安値なのだとか。
もちろん、パターンは人それぞれですから、高くなると約3000万円になることもあるそうです。
たしかに、これだけ子育てにかかる費用が上昇してしまうと、つい結婚に対してマイナスなイメージを抱いてしまうかもしれません。
結婚しないメリット
ここまで「結婚率が低い理由10個」について紹介してきました。
結婚率が低下している理由は結婚に対するマイナスイメージ、主に金銭的な問題が深く関わっていることが分かりましたね。
やはり、生活をする上でお金とは切っても切れない縁ですから、お金がなければ幸せな結婚生活を送れないと考える人が多いのでしょう。
それでは、ここからは「結婚しないメリット」について紹介していきます。
自由にお金を使える
先ほどもお伝えした通り結婚すると、おひとりさまの頃に比べて何倍ものお金が掛かってしまうのが事実です。
それに、場合によっては、自分が自由に使えるお金を制限しなければいけなくなるかもしれません。
そのため、ショッピングなどの趣味に自由にお金を使うことができなくなってしまったりと、つい「独身時代に戻りたい」と思う人も多いのだとか。
ですから「まだまだ自由にお金を使いたい!」と考えている人は、結婚についてじっくり考えてみるといいかもしれませんね。
自由に時間を使える
結婚すると仕事と家事を両立しなければならなかったり、女性の場合は出産や育児が加わることによって、自分が自由に使える時間がなくなってしまいます。
また、おひとりさまであればサボりたいときはサボればいいのですが、結婚したとなるとそうもいきませんよね。
そのため「あの頃は自由でよかった」と思ってしまうことが多いのでしょう。
要するに、結婚しなければ時間に縛られることはありませんし、自分の好きな時間に好きなことをすることができますから、自由に時間を使えるといったメリットがあるのです。
自由に恋愛ができる
「結婚=1人の人に愛を捧げる」ということなので、もちろんではありますが結婚すると自由に恋愛することはできません。
そのため、もし結婚後に別の好きな人ができてしまったとしても、身動きが取れなくなってしまいます。
ですから「私は自由な恋愛を楽しみたい!」という人には、結婚はあまりおすすめできないかもしれません。
年齢関係なく恋愛することは自由なので「まだ1人の人にすべてを捧ぐ気にはなれない」や「いろいろな恋愛を経験してみたい」と考えている場合は、結婚ではなく、自由に恋愛することを優先するといいでしょう。
自由に住む場所を決められる
結婚すると、場合によっては相手の都合に合わさなければいけなくなります。
そのため、自分の実家から離れた場所に引っ越すことになったり、知り合いが誰も近くにいない不便な場所に住むこともあるかもしれません。
その点、結婚しなければ、なにもかもが自由なわけですから、住む場所だってもちろん自分の好きなように決められます。
「私はいつまでもここに住んでいたい!」というこだわりがある人は、もう少し結婚に対してじっくりと考える必要があるでしょう。
義理の家族などの人間関係に束縛されない
結婚することで「義理の家族」という新たな人間関係が誕生します。
それに、結婚しているあいだ、義理の家族とは切っても切れない関係になるわけですから「なんだか合わないな」と感じたところで、なかなか逃げることはできないでしょう。
特に女性の場合は、嫁姑関係で嫌な思いをするかもしれません。
そのため、結婚する前に「この人の両親とはうまくやっていけないかも…」と自信をなくし、結婚を断念する人も多いのだとか。
その点、結婚しなければ嫁姑関係に不満を感じるどころか、義理の家族などの人間関係に束縛される心配が一切ないということになります。
新しい事に挑戦しやすい
「◯◯をはじめてみよう!」と思っても、お金や時間がかかることとなると、自由なお金や時間が使えない結婚後では難しいでしょう。
そのため、せっかくやる気が湧いても、なかったことにしてしまう人は多いそうです。
ですが、おひとりさまであれば、自分の好きなことを好きな時間にできるわけですから、新しい事にだって誰にも邪魔されずに挑戦することができてしまいます。
たとえば「遠い国に旅行に行ってみたい!」や「脱サラして新しい事業を立ち上げたい!」など大きな目標を掲げている場合は、結婚について改めて考え直してみるといいかもしれませんね。
社会的責任が少ない
結婚するということは同時に、あらゆる責任を背負うことになるといっても過言ではないでしょう。
たとえば、結婚後に自由な恋愛はできませんし「嫌だ!」と思ったところですぐに逃げ出すことも難しいです。
その点、結婚しなければ、社会的責任が少ない状態でありますから、人目を気にせずに自由な生活が送れます。
自由な恋愛はもちろん、お金や時間の使い方など、特に誰にも縛られることなく楽しむことができるでしょう。
ただし、社会的責任が少ないおひとりさまだからこそ、周囲から偏見を持たれてしまうこともあるのです。
仕事に専念できる
特に女性の場合は結婚後に出産や育児を控えていることもあり、仕事に制限をつけなければいけない可能性が出てくるかもしれません。
そのため、仕事を生き甲斐としていた人にとって、結婚を機に仕事に制限をつけなければいけないことは少々辛いかもしれません。
もちろん、結婚しなければ自分の自由な時間を奪われることはありませんから、好きなだけ仕事に専念することができます。
ですから「結婚して家族のことを優先できるのか?」や「仕事第一で生きていきたいのか?」とじっくり考えることが大切といえるでしょう。
未婚のままでは心配な事7個
ここまで「結婚しないメリット」について紹介してきました。
自分が思うまま自由にお金や時間が使えたり、義理の家族などの人間関係に束縛されないなど、主に「自由でいられる」というメリットが中心でしたね。
とはいえ、結婚率の低下が問題になっているということは、それだけ未婚のままでは心配な事もあるということでしょう。
それでは、ここからは「未婚のままでは心配な事7個」について紹介していきます。
1:経済的に頼れる人がいない
「年収1000万円!」を掲げていたとしても、なにかの拍子で会社が倒産したり、突然働けなくなってしまえば年収1000万円はおろか、経済的に苦しくなってしまう可能性があります。
もちろん、きちんと貯金していればある程度の期間は大丈夫かもしれませんが、長い期間働けない状態が続いてしまうと生活していくことすら困難になってしまうかもしれません。
ですが、結婚していれば、いざという時に相手に頼ることができるのです。
たとえ少ない収入であっても2人で支え合っていけば、やがて経済的にも安定が見込めるでしょう。
2:病気や怪我をした時に頼れる人がいない
おひとりさまのままでは、病気や怪我をした時に頼れる人がいないという心配があるでしょう。
病気やケガをした場合、肉体的なダメージはもちろん、精神的なダメージも受けてしまうはず。
そんなときに頼れる人が近くにいないと、自分が受けるダメージは何倍にもなってしまうといえます。
その点、結婚していれば、相手が毎日隣に居てくれるだけで心は癒されるはず。
さらに、家事や金銭的な面でも頼ることができるので、安心して治療に専念することができるでしょう。
3:老後に頼れる人がいない
介護や終活など、老後には心配なことがたくさんあると思います。
もし、結婚していれば2人で支え合うことができますし、子供がいれば心配もなくなるでしょう。
ですが、おひとりさまの場合は、この大きな2つの安心要素がありません。
そのため、老後のことはすべて自分1人でやっていく必要があるのです。
やはり、老後に頼れる人がいないということは、社会的にも問題になっているほどですから、これを機に生涯のパートナーを探してみるのもいいかもしれませんね。
4:子供をもてない
子供をもてないということは、自分の子孫を残せないということになりますよね。
やはり、あなたが生まれてこれたのも、これまでの経緯があったからこそですから、子供をもてないということはその歴史を止めることになってしまうのです。
また、子供をもてないということは、将来的にも不安な要素がたくさん出てきます。
たとえば、介護や終活など。
自分に子供がいれば頼ることができますが、そうでない場合はすべて自分でしなければならなくなってしまうでしょう。
5:世間から孤立しやすい
いくら周囲からの結婚圧力が低下したから、おひとりさまという言葉が浸透したからといって、おひとりさまに対する偏見が完全になくならないのは事実です。
特に周囲の人が全員結婚している場合は、おひとりさまというだけで孤立しやすくなってしまうでしょう。
やはり「いつまで経ってもおひとりさまのまま=結婚できないほど変わった人」という偏見を持たれてしまう可能性があります。
そのため、年齢を重ねるほどに、世間から孤立しやすくなってしまうといえるでしょう。
6:孤独死
結婚率の低下に伴って問題となっている、孤独死。
1人暮らしはもちろん、親と同居していたとしても、あなたと一緒に親も歳をとりますよね。
そのため、親が亡くなってしまった後に孤独死をしてしまう人は多いのです。
おひとりさまであっても、周囲との関係が広ければ特に問題はありませんが、世間から孤立してしまっている場合は、孤独死してしまう可能性が非常に高いといえるでしょう。
7:死後の相続や遺品整理
おひとりさま、要するに相手や子供がいないわけですから、死後の相続や遺品整理について、すべて自分1人で考えておかなければなりません。
もちろん、結婚相手や子供がいれば、ほとんど任せることができるでしょう。
ですが、おひとりさまの場合、なおかつ世間からも孤立してしまっている場合は、誰にも頼らずにきちんと自分で考えておく必要があるのです。
結婚する事で得られるメリット
ここまで「未婚のままでは心配な事7個」について紹介してきました。
あらゆる面で頼れる人がいなかったり、世間からの孤立など、自由が多いおひとりさまを選んで生きていく場合は、それなりに心配な事が多いということが分かりましたね。
もちろん、事前に準備をしていればそこまで困ることはありませんが、案外結婚することで得られるメリットの方が多いかもしれませんよ。
それでは、ここからは「結婚する事で得られるメリット」について紹介していきます。
自分の家族ができる
結婚することで得られる1番のメリットというと、やはり「自分の家族ができること」と挙げる人は多いです。
円満な家庭で育ってきた人はもちろん、幼い頃から複雑な家庭で育ってきた人にとっては、より一層結婚して自分の家族ができることを嬉しく思うでしょう。
もともと出来上がっている家族の形に放り出されるのではなく、自分たちの力で1から作り上げていくことができるわけですから「私にも居場所ができた」といった安心感が持てるのも大きなメリットです。
子供をもてる
結婚することで1つの夫婦の形ができ、やがて子供をもてるといった大きなメリットが誕生します。
特に女性は、子供をもつことを目標にしている人も多く、結婚することでの1番のメリットして挙げられることが多いです。
子供をもつことで自分自身が大きく成長できますし、同時に親孝行も叶えられます。
そのため、子供をもつことを目標として結婚を決意する人も案外多いようです。
精神的に安定する
「家族ができる=居場所ができた」ということになりますから、結婚することで精神的に安定する人は多いです。
たとえば、恋人がいたとしても、結婚するまでは不安が多く「精神的にもなかなか安定することができない」という人が多いため、精神的な安定を求めて結婚を決意する人が多いのも特徴です。
やはり、恋人同士というすぐにでも解消できてしまう関係ではなく、戸籍上きちんと結ばれた婚姻関係に憧れている人が多いのも、こちらのメリットに繋がるのでしょう。
経済的に安定する
おひとりさまであれば、自分1人だけの稼ぎで生計を立てなければいけませんよね。
ですが、結婚すると稼ぎは2倍になりますから、経済的に安定するといっても過言ではないでしょう。
たとえば、収入の高い人と結婚すればそれだけ裕福な生活を送れることになります。
もし、そこまで高い収入でなかったとしても、2人で力を合わせて頑張れば、おひとりさまに比べて経済的に安定を得られるでしょう。
税金の控除が受けられる
結婚することで、税金の控除を受けられる場合があります。
たとえば、月収30万円だとしても、所得税や保険料などが引かれてしまうと「思っていたよりも少なかった…」なんてこともあるでしょう。
もちろん、おひとりさまのままでいれば、税金の控除が受けられる可能性はありません。
そのため、結婚することで税金の控除という負担から逃れられるといったメリットがあることを覚えておきましょう。
所得税
所得税とは、毎年1月1日~12月31日までの1年間の所得に対して課せられる税金のことをいいます。
この所得税ですが会社員の場合、会社が給料から天引きするため、給与明細でなんとなく見たことがある人が多いと思います。
所得税は所得に課せられる税金なので、所得が上がれば上がるほど引かれる額も上がります。
ですが、結婚して、なおかつ一定の金額を下回ることで所得税の控除を受けられる場合があるのです。
おひとりさまであれば、所得に関係なく税金を払わなければいけませんが、結婚することで負担を減らせるといったメリットが生まれます。
贈与税
贈与税とは、相続時を除く、個人からお金や家などの財産を譲り受けた場合の税金のことです。
たとえば、保険料を負担していない生命保険金を受け取った場合は、贈与税がかかります。
ですが、近年の結婚の低下率問題を機に、両親や祖父母の資産を渡して、結婚や出産などを支援する「結婚・子育て贈与」の制度が始まりました。
結婚や子育てにかかる費用であれば、1000万円までを非課税で贈与できる制度となっているため、結婚することで贈与税の負担から逃れることができるのです。
相続税
相続税とは、財産を相続した場合の税金のことです。
税金の対象になるのは、預貯金、現金や土地などの相続する相手が持っている財産です。
こちらの相続税も結婚すると、控除を受けられます。
また1億6000万円までの相続した遺産であれば配偶者は課税の対象とされない制度となっています。
また、1億6000万円を超えても、配偶者の法定相続分までであれば、相続税が課税されませんので覚えておくといいでしょう。
社会保険の扶養に入れる
結婚することで、相手の社会保険の扶養に入ることができます。
社会保険の扶養に入ることで、収入の手取り金が多くなるといったメリットを得られるのが特徴です。
ただし、社会保険の扶養に入るには条件があり「主に被保険者に生計を維持されている」ということ。
また、具体的な金額が定められており、被保険者と同一世帯に属している場合、年収が130万円未満である必要があります。
ほかにも、被保険者の年収の2分の1未満であると被扶養者になることが認められるのです。
社会的信用が増す
やはり、結婚するとしないとでは、社会的信用が違っているのが事実です。
「結婚している=きちんとしている人」と判断され「結婚していない人=変わった人なのかも…」といった偏見が見られることもあります。
それも、年齢を重ねれば重ねるほど、結婚していないことに対する社会的信用は減っていく傾向があります。
ですから、結婚していることで、周囲から偏見を抱かれずに済むといったメリットを得られます。
ただ、社会的信用とは、なかなか目には見えないものですから気にしなければ特に問題はないでしょう。
老後の不安が軽減される
介護や終活など、老後に対する不安はなんだかんだあると思います。
おひとりさまの場合、なおかつ世間から孤立してしまっている場合は、自分1人で準備しておく必要があるでしょう。
準備するといっても、人それぞれ異なりますから、淡々とこなしてしまう人もいるかもしれません。
ですが、結婚すると老後の準備なども夫婦2人で支え合ってやっていくことができます。
また、もし子供がいれば頼ることができますので、老後の不安はほとんどないといっても過言ではないでしょう。
生涯のパートナー探しを始めよう
結婚率が低い理由や結婚しないメリット・心配事、さらには結婚することで得られるメリットについて紹介してきました。
「あらゆる面で自由がなくなる」と思われがちな結婚ですが、将来的なことや周囲からの目を考えると、結婚したほうがメリットが多いのかもしれません。
とはいえ、結婚するかしないかを決めるのはあなた自身ですから、ぜひ今回紹介した内容を参考にして、結婚についてじっくり考えてみてくださいね。
また「これを機に結婚するメリットを知れた!」という人は、生涯のパートナーを探し始めることをおすすめします。